■センター試験得点 点/900点
■センター試験得点選択科目 世界史 日本史 化学基礎 生物基礎
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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日本史 |
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開示得点 |
0 |
+ |
0 |
+ |
0 |
+ |
0 |
+ |
0 |
=0/440点 |
自己採点 |
85 |
+ |
35 |
+ |
65 |
+ |
35 |
+ |
35 |
=255/440点 |
■受験した感触・・・ 初日の数学難化でメンタルにきたが、仕切り直した2日目は冷静にいけた。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
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文科一類 |
A |
文科一類 |
A |
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地方生に優しい東大特進
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
数学
演習を重視していました。最初は、地元の塾の先生が作った数学のプリントを使って演習し、高2から過去問を使った東大型数学の演習に切り替えました。ある程度演習量を積むと、時間をかけて問題が解けるようになりましたが、模試などで時間制限がある中ではなかなか時間内に問題を解ききることができない、という壁にぶつかりました。そこで、解答を自分で絞り出せるまでじっくりと思考する、というそれまでのやり方から、普段から時間制限を設けてスピード面での負荷を自分にかけつつ問題を解く、というやり方に転換しました。東大の数学で得点を合格点付近で安定させるには、なにより、解ける問題を落とさず、時間内に確実に解くことが重要です。よく見落としがちなのが、「解ける」と「試験で時間内に解ける」との違いです。両者の間には意外と大きな落差が存在しています。前者ができるようになった後は、気を緩めることなく、後者「時間内で解ききる」ための対策を徹底していくことが重要だと思います。そのためには、100分という東大型数学の問題のセットに何度も何度も取り組み、全体的に難化したセット、かなり易化したセット、パンドラの箱のような難問題が一問だけ入っていたセット……などなどさまざまなタイプのセットを経験しておくとよいと思います。
僕は、東大特進の青木純二先生の授業を受けました。「数学の真髄」という授業タイトル通り、数学の本質的な部分を重視した青木先生の授業は、大変刺激的なものでした。ただ単に解法を暗記するのではなく、論理の部分を徹底的に探究し、答案作成においても必要十分性を厳密に意識した記述を厳しく指導してくださるため、深みのある学習をすることができました。
英語
英語が得意な人は早めに基礎学力を完成させておくと、受験期に別の科目に時間を割くことができ、比較的余裕をもって受験勉強を進めることができると思います。僕自身、中学校から英語を始めた生粋の純ジャパですが、コツコツと自分で学習を進め、高1の時点で基礎力をある程度完成できたので、受験期は英語の勉強に比重をかけずに済みました。
リスニングは、毎日聞くことが何よりも重要だと思います。冬までは、CNN10を視聴して、リスニング力を磨き、直前期は徹底的に本番形式のリスニング問題に取り組みました。練習を毎日積んだおかげで、本番は26点取ることができました。2018年からリスニングは五択問題に変わりましたが、四択問題よりも負荷がかかるので、できれば模試過去問などで五択問題を集めて本番と同じ形式で演習をすると良いと思います。
英訳と英作文は地元の英語の先生に添削指導をしてもらっていました。英訳は、2018年に東大英語に復活したばかりなので、なかなか過去問を得られなかったため、京都大学や大阪大学の英訳問題を解いていました。京大の英訳はかなり歯ごたえがありますが、東大の英訳が難化する可能性もあり(実際今年は難化したと思います)、東大入学後の授業でも扱われることを考えると、やっていて損はないと思います。
第5問の小説は、登場人物の心情把握が本当に苦手でかなり苦労しました。隙間時間に洋書を適当に読み進めました。難易度的にも丁度良い感じで、苦手意識がある人は、一度手に取って読んでみてください。本番は「まさか」の記号1ミスという会心の出来で歓喜しました。
■東進東大特進コースについて
東大特進コースは、大部分の授業が自宅受講可能なため、教室に頻繁に通うことが困難な地方高校生にとっては、非常に有用でありがたいシステムだと思います。大阪や京都、東京といった大都会には、有名大手予備校が集中しており、東大に特化した高度な授業や豊富な情報が提供されていますが、一方で、地方高校生がそうした塾などの恩恵を受ける機会はなかなかありません。ネットが普及したとはいえ、地方と都会の教育格差・情報格差は極めて大きいのです。僕も地方高校生の一人で、都会の進学校の方たちに取り残されるのではないかという不安がありましたが、幸い東大特進コースのおかげで、地元にいながら、高度な授業を受けることができ、東大合格まで遅れずに走り切ることができました。
- 世界史……荒巻豊志先生の授業、毎回の授業が本当に刺激的で面白く、単調な受験期の生活の中での楽しみになっていました(笑)。
第一問については、荒巻先生のようには書けないけれど、いずれ書けるようになりたいと思わずにはいられなくなる病にとりつかれました。
- 現代文……現代文の勉強は林修先生の授業がおすすめです。論理的で明快な解法を示してくださるため、東大現代文で要求される力が何なのかを理解することができたと思います。
- 数学……長岡恭史先生の授業はかなりレベルが高く、ついていくのが大変でしたが、実践的な力を身に着けることができました。青木純二先生の授業は上述した通り、ただ単に解法を暗記するのではなく、論理の部分を徹底的に探究し、答案作成においても必要十分性を厳密に意識した記述を厳しく指導してくださるため、深みのある学習をすることができました。
- 英語……宮崎尊先生の授業は二年のときにライブで受ける機会があり、その時に英作文をほめていただいたことがとても嬉しかったです。
- 古文……栗原隆先生の授業を一年間通して受講しました。苦手な古文を克服することができました。
- 漢文……三羽邦美先生の授業で、夏と直前期に集中的に漢文を学習することができました。とてもわかりやすくご指導いただきました。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
長い受験勉強の中で、思うようにいかないことに直面したり、自分のやっている勉強が無意味に思えてきたりすることは誰しもあると思います。それでも、乗り越えた挫折と踊り場の数が多いほど、鋼のようなメンタルに近づくことができます。精神的にきつくなる時期もあるかもしれませんが、上手く自分で気分転換をしながら、良い意味で能天気に、そして地道に努力を続けていってください。