ページを更新する ページを更新する
メインビジュアル

長崎県 県立 諫早高等学校 卒
東京大学 文科二類

小澤 健志郎さん

■共通テスト得点 900点/1000点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 化学基礎 生物基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 65 25 74 40 32 =236/440点
自己採点 75 15 70 35 30 =225/440点

■受験した感触・・・ 数学0完で終わった……。英語もよくないし浪人かな……。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 C 文科二類 D 文科二類 E 文科二類 B

地方公立からでも、凡人でも東大に行ける

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は正直自分が東大を目指すことすら高校1年の頃は考えもしなかった。この体験記は自分と同じように自分には東大なんて無理だと思っている人にこそ読んで欲しい。

高1

 なんとなく東京への憧れがあるものの、東大を目指すなんていうと周りから浮きそうなので、経済学に興味があったこともあり一橋大学志望に決めて地元の東進で受験勉強を始めた。しかし中学受験を経験せず、高校受験も大した勉強をしてこなかったため大学受験を舐めており、勉強に対する意識が低かった。学校が終わったあと東進に行き1時間だけ勉強したあとそそくさと家に帰り、ずっとゲームばかりしていたのを覚えている。この時期は東進で英語と数学の先取りをしていたものの、勉強時間が短かったため成績は低かった。思えばこの頃にもっと勉強しておけば……。

高2の夏まで

 インターネットで受験勉強について調べるようになり、さすがに勉強量が少な過ぎると思って平日の勉強時間を増やした。この時期は学校で使っている数学の網羅系問題集を解いていた。また、初めて林修先生の現代文の授業を受けて、今までフィーリングで解いていた国語全体に革命が起き、国語の成績が急上昇して勉強が楽しくなってきた。しかし夏休みの大事な時期をコロナに罹患したことで棒に振り、成績はあまり変わらなかった。

高2の秋〜冬

 初めて一橋大学の過去問を解き、ほとんど何も分からないことに危機感を抱き、ようやく本格的に受験勉強を始めた。この頃国語と数学はそれなりに出来ていたが、英語が壊滅的で、すぐさま単語帳を買い、英文解釈の参考書を何度も周回して、ついに共通テスト模試の英語で時間内に問題を解き切ることに成功した。これまで東進の授業を受けても復習をせず内容がどんどん抜けていたことに気付き、初めて復習の大事さを実感した。復習をしないのは本当に愚かな行為なので、これを読んでいる人も是非復習をしてほしい(合格者体験記を読むような意識の高い人達は言われなくとも復習していると思うが)。復習のおかげか学力も順調に伸び、模試の成績も良くなったところで転機が訪れた。高校の担任から東大を勧められ、調子に乗っていた私はそれを快諾してしまった。晴れて東大志望となった私は意気揚々と東大入試同日体験受験を受けたが、ここでまたも絶望的な真実を叩きつけられた。数学0点の合計123点。当然余裕のE判定。この結果に驚愕し一時は東大志望を辞めることも考えたが、もう周りに東大志望だと言ってしまったので今更辞めるわけにもいかず、これまで以上に本気で勉強に取り組んだ。このように模試、特に東大型模試は自分の実力をはっきりと知ることができるため早いうちから受けてみて損は無いと思う。

高3

 とにかく課題が山積みで、一つ一つ全力で対処していった。世界史は6月までに東進で通史を終わらせて論述の練習に移った。高3から東大特進の受講を始め、現代文と英語を中心に対策をした。英語は駒橋輝圭先生の講座を受け、東大型の問題形式に特化して対策を進めた。するとだんだんと点数が良くなった。そして、秋ごろから地理対策を大急ぎで進めた。数学については数学の真髄の受講を通じて基礎を固め、ひたすら問題を解いてなんとかやや苦手ぐらいまでには持っていくことが出来た。共通テスト対策は12月から始め、英語リーディングと数学、地理を特に重点的に対策した。直前期はひたすら過去問と東進の問題演習を解き、問題を解くなかで知識の確認と時間配分の練習を行った。
 本当にこの1年間は今までの人生で一番勉強に真剣に取り組んでいたと思う。結局最後までA判定は取れず、不安だらけの毎日だったが、無事に終えることが出来、受験勉強を通して自分の成長も感じることが出来たので、東大を目指して良かった。

■東進東大特進コースについて

 長崎から通うのは不可能なので全てオンラインで受講していたが、期限がないオンラインだと自分のような怠惰な人間は後回しにして講座を溜めてしまうので、対面授業が受けられる人は出来るだけ対面授業を選ぶのが良いと思う。
  • 国語:林修先生の現代文を受けていた。
  • 英語:駒橋輝圭先生の講座を受講していた。駒橋先生の授業は問題形式ごとの対策が詳しく、特に1Aの要約と5の文学的文章に関する頭の動かし方は非常に参考になった。
  • 数学:数学の真髄が自分の壊滅的だった数学力をまともにしてくれた。
  • 世界史:荒巻豊志先生の東大世界史をプレ講座のみ受講した。最初は当たり前の知識が自分の頭に入っていないことを痛感させられるばかりだったが、だんだんついていけるようになり、東大世界史における第三問、第二問対策の重要性と、第一問の難しさを教えられ、それでも第一問に挑みたいと思わせてくれた。
  • 地理:東大地理特講を受講した。駆け足での受講だったが東大地理の要点がまとまっていて、少ない時間で多くのことを学び、記憶に定着させることが出来た。
  • 東進衛星予備校:地方勢の強い味方。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 地方出身の人間は都会の人達と比べて情報も少なく周りに東大志望も少ないため、一人で頑張り続けるのはとても大変だし、これまで東大に向けて頑張ってきた人達は皆本当にガッツがあると思う。確かに地方の人間が東大に合格するのは難しい。それでもインターネットを中心に情報を集め、東進のコンテンツをも含めて自分の持っている情報や教材を最大限活用し、全力で合格に向けて取り組めば、東大合格は決して不可能なものではない。不安に負けず、目標に向けて一途に頑張ってほしい。健闘を祈る。