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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 文科一類

平野 司さん

■センター試験得点 点/900点

■センター試験得点選択科目 世界史 地理 物理 化学

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 84 63 77 40 43 =307/440点
自己採点 70 55 65 30 30 =250/440点

■受験した感触・・・ 数学4完前提プランが粉砕されるも他の科目で何とか耐えたか。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 A 文科一類 C 文科一類 A 文科一類 A

迷いたいだけ迷おう

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 時系列順に受験勉強の方策やその時の感想、反省点等を記していきます。

高1まで

 自分は中高一貫校に通っていたため、中学のころから高校レベルの英語や数学の問題には触れてはいましたが、基本的には学校の勉強と塾の勉強しかしておらず、大学入試を見据えた勉強はあまりしていませんでした。高1で初めて東大のオープンキャンパスに行き、それまでは漠然と「東大に行けたらいいな」と考えていましたが、この頃から「東大に合格して入学したいな」と考えるようになりました。また、高1の末に学校で文理選択をしなければならず、迷っていた自分は理転と文転の難易度や高2以降のカリキュラムを考え、文転の可能性を残しながら理系を選ぶことにしました。今振り返れば、ここで選択を先延ばしにしたことがこのあと2年間自分を束縛しましたが、一方でそれがモチベーション維持に役立った側面もあったと思います。

高2

 自分はこの頃から生徒会活動に注力しだし、家での勉強時間は今まで以上に少なくなりました。6月に初めて東大特進の存在を知り、英語と現代文の授業を受けました。ここからは日程が合う東大特進の授業を受講するようにしました。秋から冬にかけて生徒会に時間を多く費やしていましたが、そろそろ受験も意識しなければならないと思い冬から東進衛星予備校に入塾し、「東大対策国語」の受講を始めました。また、この頃から徐々に東進で勉強をする時間を取るようにしました。

高3春

 生徒会の最大行事であった文化祭が5月に終了し、いよいよ受験勉強に本腰を入れるようになりました。また、春から文転をしたので、主に社会の遅れを取り戻そうと世界史、地理の暗記に取り掛かりました。しかし6月ごろから理系への未練が再燃し、この月の全国統一高校生テスト以降はセンター型模試で理科②を2科目(物理・化学)、地理歴史を2科目(世界史B・地理B)受けるようになり、全科目をまんべんなく勉強することになりました。

高3夏

 まだ文理が決められないので、東大実戦を理系で、東大本番レベル模試を文系で受け、両方の結果を見て文理を決めようと考えました。しかし、理一はB判定、文一はC判定とどちらもパッとしない結果に終わり、判断を保留することにしました。この頃は、国語と英語と地理は東大特進中心に、世界史は衛星の通期講座を通して過去問演習、数学・物理・化学は標準レベルの問題集の演習を行っていました。得意科目はこの頃から過去問に取り組むといいですが、そこまで得意でない科目はまだ基礎的な演習で問題ないと思います。

高3秋

 センターの出願がありましたが、自分は理科②と地理歴史を両方2科目選び、ここでも文理選択を引き延ばしました。秋は東大即応オープンと東大実戦は理系で、東大本番レベル模試は文系で受けましたが、今度は逆にすべてA判定だったので選択を保留しました。この頃から英語、数学の過去問にも取り組み始めましたが、まだセンター対策はほぼ何もしませんでした。

高3冬~センター試験

 この時期に学校の先生や親と何度か話し合い、二次は文科一類に出願することを決めました。将来職に就くときの展望や、自分がどちらのほうがより有利に戦えるかといった点を熟慮し、決断に至りました。また、センター1か月前頃にセンター過去問集を購入し、ここから年末まではセンター対策:二次対策が5:5くらいに、年明けからは8:2くらいになりました。センター過去問は、世界史と地理は早く終わるので25回分、残りの科目は6~10回分こなしました。また、いわゆるセンターボケを防ぐために二次の数学や英語の過去問を合間合間に挟むのは気分転換の効果もあり、有効でした。

直前期・本番

 センターを無事に乗り越えられたので、あとは二次対策をひたすらしました。過去問は結局各科目10~25年分消化しました。本番は得点源の数学が難化して戸惑いましたが、2日目が勝負だと切り替えることができ、精神的には安定していました。一科目くらいは難化したりミスしたりしますが、あまり気にしないのが得策です。

■東進東大特進コースについて

  • 英語……高2では部活や生徒会で余裕があるときに、高3ではすべての「東大特進英語(宮崎尊先生)」の講義とテストゼミを受講し、東大英語の対策(特に段落問題や小説読解)に役立てました。東大英語はそれなりに独特な要素が多いので、早いうちから触れておいたほうがいいと思います。
  • 国語……高2で衛星の「東大対策国語(林修先生/三羽邦美先生)」を受講し、高3で「東大現代文(林修先生)」を受講しました。特に現代文の授業は今まで漫然と説いていた現代文に対する意識変革をもたらしてくれたように思われます。
  • 世界史……高3夏から衛星の通期講座を受講し、東大特進で「東大世界史(荒巻豊志先生)」の第Ⅵ期を受けました。世界史の論述対策は知識が固まらないと厳しいですが、それ自体に時間もかかるので早い時期から知識を蓄え、早いうちに論述対策に取り組めるようにしたほうがいい気がします。また、荒巻先生の世界史はコマ数が多いですが、頭から受けたほうがよかったかと思います。
  • 地理……高3春から東大特進の講座を受講しました。塾か参考書を一通りやって視野を広げておくとよいでしょう。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 高3の12月まで文理が決まらなくとも、やるべきことをしっかりこなしたら合格できるので、科目や学部の選択は後悔の無いように全力で迷ってください。いったん目標が定まると、そこからは迷いなく進むことができ、良い結果が生まれることも少なくありません。
 また、あまり早い時期から受験のことばかり意識せずに、学校の授業を大切にしつつ青春を満喫してください。息切れしないようにメリハリをつけることが、受験勉強の一番のポイントだと思います。