■センター試験得点 792点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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日本史 |
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開示得点 |
71 |
+ |
36 |
+ |
66 |
+ |
39 |
+ |
39 |
=251/440点 |
自己採点 |
65 |
+ |
30 |
+ |
70 |
+ |
39 |
+ |
48 |
=252/440点 |
■受験した感触・・・ 数学で3完1半したと思ったら、0完4半だった……。日本史は戦後史を出すなら先に言ってくれよ……。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
文科一類 |
C |
文科一類 |
B |
文科一類 |
C |
文科一類 |
D |
受験勉強にはフライングもスピード違反もない
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
私がタイトルに選んだこの言葉は、林修先生の言葉です。模試の成績を見てもわかる通り、私は最初から最後までボーダーライン上を推移しており、合格できるかは五分五分でした。しかし、そのような状況でなんとか合格ができたのは、他の現役生より社会を早く終わらせ、現役生の中で優位に立つだけでなく、通常社会科目で現役生に差をつけると言われる浪人生と互角に渡り合うことができたからではないかと思っています。よく現役生は直前まで伸びると言われますが、裏を返せば伸び続けているということは、試験会場で自分のポテンシャルを最大限に引き出だせていないということでもあると思います。本当の戦いは伸び続けている時ではなく、成績が頭打ちになってから何とかして1点2点を上げようと拘り始める時であると思います。自分のポテンシャルを最大限に発揮できるよう、受験勉強(特に社会科目)は早めに始めることをお勧めします。
以下各科目について書いていきます。受験勉強に唯一の正解はないので、参考程度に見ていただきたいです。
現代文(どちらかと言えば得意→得意)
高校受験の時点では苦手科目でしたが、高校1年の時に何冊か参考書をやって少しできるようになりました。しかし、高1の間は得点の振れ幅も大きかったです。成績が安定するようになったのは、東大特進で林修先生の授業を受けるようになってからです。高2の春に名古屋の授業に参加し、現代文とは自分が思っていたよりもはるかに論理的思考力を要求される科目であることを知りました。林修先生の授業で本文及び傍線部の徹底分析を繰り返したことで、自然と論理的思考力が身に付き、得点も安定するようになりました。
古文(どちらかと言えば得意)
高3の夏以降は問題集や東進の第一志望校対策演習講座を使ってほぼ毎日古文を読むようにしました。参考書や東大特進の栗原隆先生の授業で学んだことを実際に問題を解きながらアウトプットし、定着を図りました。受験勉強において軽視されがちな科目ですが、英文と同じように毎日10分程度で良いので文章に触れておくことが、成績の安定につながると思います。ちなみに私は共通テスト後から毎日和歌を読めば古文ができるようになる説を唱えて、図書館で和歌集を借りてきて読んでいました。結論から言うと、今年の国語は和歌が出なかったため直接の効果はありませんでしたが、少しだけ和歌が好きになりました。心が豊かになるのでおすすめです。
日本史(得意)
幼いころから日本史が好きだったこともあり、通史を高2の秋頃までに1周しました。日本史は最終的には細かい知識を暗記する必要がありますが、この時は大枠の流れを捉えることを重視したので、暗記にはあまり拘りませんでした。ある程度の流れを知ったうえで暗記をするとただ闇雲に覚えるよりも効率がいいのでまずは通史をざっと1周してしまうのがおすすめです。そして高2の11月ごろから東進で日本史の授業を受講しました。この授業は東大の過去問を解きながら日本史的な思考力を身に付けることのできる講座で、今まで日本史を暗記科目としてとらえていた私には非常に参考になるものでした。この講座を受け始めた直後から自分の中で東大日本史の論述を解く際の思考法が根本的に変わり、高2の時に受けた最終1月高2東大本番レベル模試以降高得点を取り続けることができるようになりました。この講座は東大の過去問を題材とし、私の場合予習に1時間半ほどかかったので、余裕と実力を持って受講するためにも早めに通史を終わらせることをおすすめします。
世界史(普通)
世界史も日本史と同様に考えて通史をはやめに終わらせようとしましたが、始めた時期が遅かったことと日本史よりも量が多かったことにより通史を終わらせるのは高3のゴールデンウイークまでかかりました。暗記量が多い分もっと早く始めていれば得意科目にできていたと思うので、少し後悔しています。
数学(苦手・嫌い→普通)
中学生の頃から嫌いな科目でした。苦手であるということ以上に嫌いなのでやりたくないといった感じでした。しかし、青木純二先生の数学の真髄を受講したことで、数学の面白さを垣間見ることができ、数学をすることが少し楽しいと思えるようになりました。最後まで足を引っ張り続けた科目でしたが、勉強することが苦ではなくなりました。
英語(苦手→どちらかと言えば苦手)
周りに英語が得意な人が多かったこともあり、劣等感を感じさせる科目でした。純粋な英語力で戦えば帰国子女に勝てないことは明白だったので、過去問の分析によって東大英語という土俵の中で戦うことを常に意識し、東大英語に必要と思われる勉強のみを徹底して行いました(例えば文法問題集は一切やりませんでした)。その際に非常に役立ったのは東進の過去問演習講座と第一志望校対策演習講座です。これらの演習を毎日繰り返したことで、東大の問題形式に慣れ、純粋な英語力がなくとも英語で足を引っ張らない程度の点数をとることができたと思っています。
■東進東大特進コースについて
東進には高1の冬から、東大特進コースには高2の春から所属しました。東大特進は名古屋会場が近かったため、林修先生・志田晶先生・宮崎尊先生の授業を対面で受けることができました。普段オンライン授業が中心の東進生にとって対面授業の緊張感は勉強のモチベーションアップに非常に役立ちました。名古屋で開講されていない科目もありましたが、高3時には多くの講座でオンライン講座が開講されていたので、自分のペースで受講することができ、非常に助かりました。
東進衛星予備校で最も活用したものは、過去問演習講座と第一志望校対策演習講座です。敵を知らねば戦い方がわからないように、志望校の出題傾向が分からなければ受験勉強の指針を立てようがないので、たとえ実力が伴っていなかったとしても過去問は早めに解き始めるべきだと思います。第一志望校対策演習講座の良いところは志望校の傾向に合わせた問題を大問ごとに解くことができるところです。私は過去問演習によって洗い出した苦手な大問のみを直前期にひたすら解いていました。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
私が後輩に伝えたいことは以下の2つです。
1.早めにスタートを切る
高3になると周りも真剣に勉強するようになるため、偏差値や判定などの相対評価は思ったように伸びなくなります。努力で巻き返そうと思っても、平気で1日14時間や15時間勉強できる人もいるため努力量で差をつけることは難しいです(というかほぼ不可能です)。少しでも早く対策を始めることで優位に立つことができると思います。
2.自分に必要なものを見極める
ただ闇雲に勉強することや受動的に与えられた課題をこなすことは、無駄とまでは言いませんが、確実に遠回りです。過去問演習などを通じて傾向をつかみ、自分が本当に伸ばすべきところはどこか、そのためには何をすればよいか、ということを常に考えることが大切だと思います。