■センター試験得点 845点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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地理 |
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開示得点 |
81 |
+ |
19 |
+ |
61 |
+ |
41 |
+ |
47 |
=249/440点 |
自己採点 |
90 |
+ |
15 |
+ |
60 |
+ |
35 |
+ |
37 |
=237/440点 |
■受験した感触・・・ 数学で大失敗し全体でも渋い点数だが、去年より最低得点が下がるだろうから何とか受かるかも。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
文科二類 |
A |
文科二類 |
A |
文科二類 |
A |
文科二類 |
A |
適切な方向性、手段、量
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
はしめに
文一に受かった母校の先輩が2023年度の合格体験記に書いていたことと被るが、合格体験記はあくまで参考程度にとどめておくのが良いかと思われる。それは、個々人にとって最適な勉強法が個々人の依存する環境に根付くものであり、A氏にとって最適な勉強法は、必ずしもA氏とは異なるB氏にとって最適化されているとは限られておらず、豊富なデータの蓄積がある受験のプロならともかく自己のデータにしか基づかない一受験生の主張は、十分な普遍化や論証がなされていないからである。そのため、学校や予備校の先生、合格体験記を参考にしながら自分の頭を使ってどのように勉強するかを考えてほしい。ただ、以下に述べるように全受験生が直面することとして普遍的なものもあるので、それは大いに参考にしていただきたい。
それは、試験当日に合格点を取ることが受験勉強の第一目的であり、受験勉強は合格点突破のために最適化されねばならないという主張である。この主張は、普段意識しないほど皆が当たり前で、論証は不要だろう。ならば次に考えなければならないのは、いかにして合格点を突破するかということだ。試験の点数に影響を与えるのは、当日の試験の難易度と自分との相性、自分が受験勉強をして培ってきた事柄である、だが、試験の難易度と相性は我々には変えようがない定数であるため、我々が動かせる変数たる受験勉強について考えるのが良いと考えられる。ここで、受験勉強の主たる構成要素が「量、手段、方向性」であることを踏まえれば、「適切な量、手段、方向性」を備えた受験勉強をすれば理論上合格点は突破できる、つまり受かるのだという判断が導かれる。逆に、不合格だった人、模試等で成績が伸び悩んでいる人は上記三要素のいずれかに問題があるということになる。そのため、勉強に向かう基本姿勢として、「自分がいま行っている量が適切か」「自分がいま用いる手段が適切か」「自分がいま目指す方向性で本当に良いのか」について気を配ることが大切である。もし。勉強で行き詰った際には上記三要素のどれに問題があるのかについて考えて、問題がある要素の改善方法を導き出すべきである。
各科目の勉強について
現代文は林修先生の授業を聞いて適切な解答プロセスを学び、本文の論理を先生が説明する通りに理解したうえで同プロセスを実践できるように頭の動かし方の矯正に努めた。
初見の問題でも解けるようにするには演習を重ねてパターンを身に着け、自然と指針を立てる力を身に着けることが重要である。最大最小の問題では微積、相加相乗、二次関数が有効など。
英文の読解力がもっとも比重が大きく、文法の知識と同知識への慣れ、単語知識が主要素であることから、自分は1年生夏終わりから10月にかけて文法書を音読し、中位の長さの文を毎日読み文法知識を、学校の授業や単語帳を通して単語知識を収集した。
適切なポイントを記述して得点する科目である。そのため、如何にしてその適当なポイントを思いつけるのか、なぜ思いつけないのかが考えるべきことである。自分は、緑マーカーで隠した教科書の文を暗記して単語とその周辺知識を覚え、過去問を通して設問の要求を把握する力を伸ばした。
入試地理は適切なポイントを記述して得点する科目である。そのため、ある適当な加点ポイントを如何にして思いつくのか、なぜ思いつけないのかを考えるべきである。問題の性質を考えたときに大事なのは、地理に関する十分な知識と地理の事象について考える力である。
■東進東大特進コースについて
先述の通り、林修先生の授業では安定して良い点数を取るのに適切な解答プロセスを学ぶことができ、先生と同じように本文の論理を理解して同解答プロセスを実践するように努めるのが、現代文の成績向上のための一つの有効な策だと思う。自分は特進の授業を二年、東進ハイスクールの「高2ハイレベル現代文トレーニング」「現代文記述・論述トレーニング」を受けたがいずれも有効だった。古文の栗原隆先生の授業は、普段の自学では学びづらい古文常識についての解説が自分にとっては特に役立ち、また、ほかの単語、文法知識を習得することもできた。過去問演習講座は地理・世界史では、適当な加点ポイントを理解し、書けるようにする方法を学ぶことができ、数学では、自分では気づかなかった論理の穴に気づくことができた。ほぼ地理と数学しか取り組まなかった東大特別演習は、数学は演習の経験を積み重ねて指針を立てる力を伸ばすのに、地理は加点ポイントを知ってある単元の問題に対してはあるポイントを入れればよいというパターンを身につけ、知識を求められていない問題でも満点解答にできるだけ近づく方法を学んだ。リスニングアプリでは雑音に慣れ、より強度の高い練習を求めた私は、音声編集ソフトでひどい雑音入りで1.5倍速の過去問音源を作り、直前期に演習していた。東大本番レベル模試は数が多いので、ひどい点数を取るかもしれないという不安を勉強に向かう原動力にできた上、早めに復習することができた。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
先述の通り、私が強調したいのは「適切な量、手段、方向性」を備えた勉強をすることが合格のために最も大事であるということだ。私は、2年生のはじめから東大特進で林修先生の授業を受け、ハイスクールでは1年の終わりから2年の5月にかけて林修先生の通期授業2講座を受けたが、復習が甘いという手段の問題、先生の伝授する方法に対する理解やその実践を怠っていたという方向性の問題のせいで当時はまったく現代文の成績が伸びず、自分の根拠拾いの範囲がいつも先生が提示する根拠拾いの範囲とずれていた。このようなしくじりで勉強に行き詰まってほしくないので、上記で強調したことを心に留めてほしい。