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東京都 私立 開成高等学校 卒
東京大学 文科二類

川井 遙さん

■共通テスト得点 887点/1000点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 化学基礎 生物基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 68 33 66 48 36 =251/440点
自己採点 80 40 70 45 40 =275/440点

■受験した感触・・・ 国語は緊張で十分に実力が出せなかった。数学は凡ミスしてしまった。英社はまずまずの出来だった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定

東大受験を経ての所感

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 文系の東大受験生の皆さんにひとつ質問です。東大入試で高得点を取る上で一番大切な能力は何だと思いますか?
 正解は、「国語力」だと私は思います。ここでいう国語力とは、「きちんと文章を読めて理解でき、題に即するような適切な説明ができるような日本語運用能力全般」を指します。東大の入試問題を分析すると、国語に限らず多くの科目において、随所でこの能力が試されていることが分かります。
 例えば東大文系数学では典型的な展開として、まず誘導問題で「問題状況を理解できているか」を問う問題が出ます。次問で出題者の意向に沿って解く作業が出来るかが問われ、最後にそれを応用出来るかが問われます。英語も同様です。特に、英語の第一問と第四問Bは国語力を問うています。第一問はAB共に筆者の論理展開を理解出来さえすれば満点が取れます。第四問Bでは、直訳に頼らずに柔軟な日本語訳をする能力、つまり国語力を問うています。社会においても同様です。舞台が変わっているだけで、問題の核となる部分は共通していると思います。
 私は、なんとなく日本一の最高学府だからという理由で東大を目指していましたが、この、深みのある東大の入試問題に触れ、その虜となり、東大に進学したいと強く思うようになりました。それが東大を日本一の最高学府たらしめるということを感得しました。そのような素晴らしい問題を作る教授の方々に会ってみたい。そのような方々の授業を受けてみたい。学問の深みをもっと味わいたい。このことがモチベーションとなり、本気で受験勉強に励むようになりました。
 動機を持って取り組むことは非常に重要だと思います。内発的な動機に基づくことで、主体的に、効果的に学習に取り組めるようになります。この姿勢こそが、私が合格に到達できた最大の因子だと思っています。受験生の皆さんも、自分の核となり、自分を突き動かすような「動機」に出逢えますように、祈念しています。

うまくいったこと

1)最適な勉強法の発見

様々な勉強法を試す試行錯誤の過程を通じ、自分に合った勉強法を発見することが出来ました。私の場合は“手書きで丁寧に読み易くルーズリーフにまとめる”でした。一度最適な勉強法を発見できれば、あとはそれを全てに適用するだけです。同じ方法を繰り返していると、次第に効率が上がっていき、素早いながらも盤石な成長が実現できるようになります。最適な勉強法は人それぞれだと思います。客観的に見て非効率的であるような方法であったとしても、それが最適だと思うのであれば、それに従うべきだと思います。遠回りに見えてそれが適切な行動だということは、私自身が証明しています。

2)体調管理

昼食後眠くなってしまい、100%の実力が発揮できないという悩みを持つ方、ご注目。私もその悩みを持っていました。実際共通テスト初日の国語は半眠状態だったため大きく失点してしまいました。これはまずいと思い対策を講じました。二次で実践して、上手くいったので参考にしてみてください。

食後の眠気の原因は急激な血糖値の上昇です。これを防げば眠気は来ません。そのためには①継続的に糖分を補給する、②昼食の糖分を抑えるの二つを実践すれば良いのです。①について、私は各科目の試験前に、ラムネを10粒ほど食べました。②について、昼食を「コンソメスープ」にしました。スープの中身は野菜と肉にしました。ほとんど糖分が含まれていません。また、味噌には利尿作用が有るので、コンソメにしました。

■東進東大特進コースについて

受講講講座

 私は、現代文を中心に、世界史、英語、古文を受講させて頂きました。
 林修先生の講座には衝撃を受けました。それまで現代文をフィーリングで解いていた私にとって、読と解の二つの工程に分けて解く、このシステマティックな方法は革命的でした。極めて再現性が高いこの方法を一年間かけて鍛えることで、誰でも安定して高得点を取ることが出来ます。あと授業中の雑談が大変面白いので楽しんで受講できます。
 荒巻豊志先生の東大世界史プレ講座は全東大文系受験生が受講すべき講座だと思います。受講タイミングは、ある程度基礎が固まるであろう高3の4~6月頃が最適だと思います。この時期に受講することで、世界史の基礎知識を盤石なものとし、世界史第二問において安定して高得点を取ることが可能になり、大論述対策への第一歩を、自信を持って踏み出せるようになると思います。また、世界史の面白さ・奥深さを伝えてくださる荒巻先生の授業は、世界史への知的好奇心を活性化させてくださいます。好きこそものの上手なれ、とは言い得て妙で、世界史の奥深さを感得することで、煩雑難解な世界史用語の暗記も楽しんで行えるようになり、高い定着度が実現できると思います。
 宮崎尊先生の英作文講座や、栗原隆先生の古文講座もお勧めです。東進のIT授業の魅力は、各人の苦手な分野をピンポイントで対策できるところにあると思います。豊富な講座数の中から、各人に合った講座を選択でき、学力の穴を埋めることが出来、得点力をワンランク上のものへと昇華させることが可能です。

AI予測問題演習

 直前期の問題演習として最適だと思います。過去問演習が終了し、東大型の問題が不足しがちな直前期に、東大型の問題を解くことが出来、しかも的中率が高いということでおすすめです。現実的な難易度設定なので高得点も取りやすく、自信に繋がると思います。採点の速さも魅力的ですし、解説が結構細かいので、知識の穴を埋めるという観点からもお勧めしたいです。

その他

 スタッフの皆さんの存在も大きいです。模試の点数から勉強計画、当日までのメンタルコンディショニング、当日のお弁当の中身まで、何から何まで相談させて頂きました。何かと一人になりがちな受験期に於いて、幅広く相談できる相手がいることは、大変心強い助けとなりました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 肩の力を抜いて、リラックスした気持ちで受験勉強に臨んで欲しいです。受験日が近づいていくにつれて、気持ちが張り詰めていくものだと思いますが、過度な緊張や不安は何も生まないです。自分のペースを維持して、前向きに、根気強く、目の前の課題一つ一つに向き合って頂きたいです。
 特に強調したいのですが、あれやこれやと多くの参考書に手を出すことは御法度です。焦りから様々な教材をやって穴を埋めようとする気持ちは大変理解できます(私自身がそうでした)が、結局のところ、一つ一つの教材を完璧にすることが、合格への王道だと悟りました。
 最良の受験ライフを送れますように。応援しています。頑張って!