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埼玉県 私立 開智高等学校 卒
東京大学 文科二類

竹田 煌太郎さん

■センター試験得点 829点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 78 68 47 40 43 =276/440点
自己採点 77 66 58 36 32 =269/440点

■受験した感触・・・ 受かりそうか受からなそうかで言ったら、受かりそうが若干上回るぐらいの手ごたえ。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 C 文科二類 B 文科二類 D

いろんな人の支えで勝ち取った合格

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が東大を本格的に意識し始めたのは高1の頃です。明確な志望動機はなく、日本で一番の大学に入れたらかっこいいだろうなぁというぼんやりとした考えがあるのみでした。中高一貫校に通っていたこともあり、高1で文理選択を迫られ、受験のことを意識せざるを得ない環境があったのは確かで、これが東大志望につながったことも本当だと思います。ただ、高1の時点でハードな勉強はほとんどやっていませんでした。そうはいっても、ここで一つ言えるのは、志望するのが早いに越したことはないということです。これは感覚的なものですが、実行に移さずとも意識を変えるだけで、合格へ一歩近づくような気がします。そういった意味でも「受験は早い者勝ち」というのは的を射ています。東大を志望するか迷ってこの合格体験記を読んでいる人には、志望校をすぐに定めることを強く勧めます。

科目ごとに

  • 英語

高1まではひたすら英単語を覚えていました。単語帳を使って勉強するのが苦手だったのでアプリを使って勉強していました。高2の2学期ぐらいから東大の過去問や東大模試の問題を解きはじめました。演習を重ねる中で時間配分や問題を解く順番を自分の中で決めていき、和訳・英訳・要約問題は学校の先生からの添削を毎回受けました。自分の作った答案は第三者に見てもらうべきだと思います。最終的に計4,50回は東大形式の問題をときました。東大英語に関してはひたすら同形式の問題を解き続けて感覚をつかむのがよいと思っています。

  • 数学

受験を終えて思うのは、数学を自力で完成させることはほぼ不可能だということです。答案を仕上げるにあたって、自分の書いた論理が正しいかどうかを自分で判断することは難しいでしょう。相当な天才でない限り、数学を勉強するには他人の協力が必要だと思います。実際、私も高1までは数学っぽいことしかやっておらず、高2になって新たな先生に出会って初めて、受験勉強としての数学ができるようになりました。東大の過去問に手を付け始めたのは高3の夏休み明けくらいからで、最終的に15年分くらい解きました。ある程度基礎を固めてから、過去問はやり始めるべきだと思います。

  • 国語

中3くらいまで国語は大の苦手科目でした。現代文に関しては、少なくとも週に一回国語の問題(たいていはセンター形式)を解くようにしてから、現代文は運ゲーじゃないんだと思うようになり、苦手意識を拭うことができました。古文に関しては単語をひたすら覚えましたが、英単語に比べて頭に入ってきにくく、苦労しました。現代文が過去問演習を通してある程度太刀打ちできるようになった一方で、古文は最後の最後までうまい勉強法を見つけることができませんでした。まあ、全科目完璧にできる人なんていないので、一つぐらいはそういうものがあってもよいと思います。ただ、その科目が原因で落ちることのないよう、点数をもぎ取る努力はすべきです。

  • 世界史

勉強した量に比例して点数があがっていく科目です。学校の授業で通史を勉強しつつ、荒巻豊志先生の特進の講座で東大対策を行いました。教科書を読み込んで、文単位で暗記することで論述がある程度書けるようになりました。一番好きな科目で高2の頃は世界史ばかりやりそうになりましたが、英数国とのバランスを常に意識しました。

  • 日本史

東大日本史では、暗記だけではなく日本史のイメージをとらえることが重要になってきます。私は高3の夏ごろまでこれをとらえるのに苦労しました。そこで東大教授の書いた本を買って自分の中に日本史のイメージをつくり上げられるよう努力しました。その結果ある程度は東大日本史が解けるようになりました。あとは、過去問演習を通じて短い時間で文章をまとめる練習をしました。

■東進東大特進コースについて

 東大特進コースの講座の中でも私が特に役に立ったなと思うのは、荒巻豊志先生の東大世界史です。この講座は映像授業と対面授業の二形態で展開されています。映像授業のほうは、東大過去問の第2問、第3問を中心にあつかっていました。受講するタイミングは自分で選べるので、学校の授業の履修範囲にあわせて学習することができて便利でした。対面授業では主に第1問の解説がされるのですが、この解説を聞くごとに私は、自分の論述の稚拙さを自覚していました。荒巻先生の練るに練られた答案は、毎度自分が書いた答案のレベルをはるかに上回ってくるからです。と同時に、この授業を聞いて復習を行うことで、自分の論述力がめきめき上がっていくのがわかりました。自分の書いた答案を添削してもらう際には厳しい言葉をかけられることもあるかもしれません(実際私も初回の授業で言われました)が、めげずにやっていけば必ず力がつくはずです。また、普段かかわることのない他校の生徒と一緒に授業を受けることは、ある種の刺激にもなっていました。同じ高3生なのによくこんな質問が思いつくなと感心することはしばしばで、それによって自分も頑張らなくてはと思うことができました。こういった面で荒巻先生の講座は、受験において非常に役立ちました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 入試を終えて私が感じたのは、受験勉強には他人のサポートが必要であるということです。それは学校の先生であったり、親であったり、東進のスタッフであったりするかもしれませんが、いずれにせよ自分ひとりの力で目標を達成することは難しいと思います。まわりに頼れる人がいる環境にあるならば、積極的にその人を頼ったほうがいいと思います。だからといって、すべてを人任せにしてはいけません。ある程度他人の協力を得たうえで、最後は自分自身で合格への道を切り開いてください。