ページを更新する ページを更新する
メインビジュアル

鹿児島県 私立 ラ・サール高等学校 卒
東京大学 文科二類

外山 涼介さん

■センター試験得点 783点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 71 33 72 47 35 =258/440点
自己採点 74 35 65 35 50 =259/440点

■受験した感触・・・ 世界史は易化した分、確固たる知識の有無で差がついた気がする。数学、古典、英語は難化したか。合計250はありそうだから受かったはず……

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 B 文科二類 A 文科二類 B 文科二類 B

勉強法の勉強を!!やらばできる!!

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 高1秋の模試で200人中190位を取り、負けず嫌いが発動し勉強法や心の持ち方を変えるだけで成績が向上し、高2になり受験のことを考えるようになったとき、せっかく勉強するなら上を目指したいと思い、東大を目指し始めました。その後、自分と同じように経済的負担を抱える人を助けたいと思い、経済学部(文二)に決めました。

 以下各科目の勉強法・時期ごとの勉強内容を書いていきます。1つの意見として参考にしてください。
  • 数学……高1の終わりに学校で、数Ⅰ、Ⅱ、A、Bの教科書の内容を終えてからは入試問題演習を続けました。おそらく学校の授業で文系範囲を3周したと思います。高2の夏まで数学は苦手科目でしたが、そのおかげからか東大模試では偏差値70前後をキープすることができました(本番は気にしない……)。文系数学で大事なことは、まずは典型解法の暗記です。解法を理解しながらこの問題が来たらこうするというのがすぐ出るようにしましょう(1文字固定法とか)。また問題演習では解法を何個か考えるくせをつけましょう。
  • 古文……高1のうちに古文常識の本を読んだことで、以降の古文読解の難易度がかなり変わりました。高3からでも1ヶ月ほどあれば読めるので読むことをお勧めします。また東大古文では幅広いジャンルから出題されるのでとにかく多くのジャンルの文章演習をしましょう。古文単語は感覚的に覚えるのがいいと思います。
  • 漢文……高2まで苦手科目でしたが、高3から網羅系の構文・熟語書を1ヶ月で一気に2周ほどしたことで漢文の感覚が身につき得点があきらかに上がりました。また、漢文の文章にも古文のような種類がありますが(君臣関係・論説・物語など)大体展開は決まっているのでそれを考えながら読むと読みやすくなると思います。
  • 世界史……高3夏までは苦手科目で、東大レベルの一問一答でも半分ほどしか解けませんでしたが荒巻先生のプレ講座を教科書を使い一気に解いて、資料集暗記を始めました。教科書を読んでも用語が頭に入ってなかったら教科書の内容が理解できないと思うので資料集暗記はお勧めです。私は教科書を共テまでに2周・見取り図を3周し、学校で習ってなかった現代史も自分で進めました。そのおかげか、11月の東大模試では偏差値70を超えることもありました。2次試験直前には単論述暗記(2冊)と大論述参考書(2冊)を読みました。この2つは共テ終わってすぐに始めればよかったと後悔しています。
  • 日本史……受験期までかなり苦手科目でした。共テ模試も70点台を取ることもありましたが、冬休み明けから『金谷の日本史のなぜと流れがわかる本』を一気読みしたことで、バラバラだった知識が結びつけられ、直前模試・本番では90点を超えることができました。特に文化史は共テ対策にもってこいなので強くお勧めします。共テ後、普通は教科書を覚えろ!!と言われますが教科書は単調すぎてよんでいて面白くなかったので、論述参考書1冊と山中裕典先生の共通テストの参考書をやる気が切れるまで読みました。後者の本は共テ対策用ですが東大日本史に役立つことが多く記載されており、効率良く勉強できたと思います。
  • 英語……東大模試の偏差値は1年通して50ほどだったので何もアドバイスはできませんが、反省としては過去問を2年ほどしか解かず、勉強もせずに海外のYouTuberばかり見て、勉強した気になっていたことです。リスニングだけはそのおかげかできて2、3ミスに抑えることができてました。東大は英語がかなり鍵になるのでしっかりと対策することをお勧めします。

■東進東大特進コースについて

 東大本番レベル模試、東大特進の授業、東進BOOKSを活用しました。
  • 東大本番レベル模試は数ある東大模試の中でも解答用紙が本番に近く、本番でも焦らずに解くことができました。また英語の問題の質はかなり高いと思います。そして何よりも一週間で返却されるので現実をしっかり見つめた上でまさに今必要な対策を練ることができます。
  • 東大特進の授業は東大の過去問やオリジナル教材を利用して問題演習を行なっていきますが、東大にフォーカスを当てた授業によって東大の問題の読み方・解き方・解答の書き方が学べます。この授業を受けるのと受けないのでは東大入試の点数は数十点変わると思います。
  • 現代文……現代文は得意だという人でも1度は受けるべきです。多くの人は感覚で現代文を解いてると思いますが、それでは毎回高得点を取ることは難しいと思います。林修先生の授業では現代文を論理的に解く方法を学べます。つまり現代文で失敗しないかつアドバンテージを得ることができるかもしれないのです。高3の1年間林先生の講座の予習・復習をしっかりやりましょう。私はⅢ・Ⅵ・直前テストゼミを受けましたが、入試直前にも確認することができたので安心して本番を迎えることができました。
  • 世界史……地方出身なのでプレ講座とⅥ期・直前テストゼミを受講しました。荒巻先生の授業では、記述の仕方、東大世界史の考え方・勉強の仕方が学べます。また教科書・参考書に書いてない東大世界史を解くために必要な考え方を教えてくださるので興味深いと同時に、教科書や参考書の理解が深まり相乗効果が得られます。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

  • 色々書きましたが、私の成績が伸びた1番の理由は「勉強法の勉強」をしたからだと思います。例えば暗記をするときは参考書を一気に2周読んで次の新しい参考書を買いこれを繰り返しました。個人的に参考書はモチベーションを上げるために買っていたように思います。また、メンタル面でも、‘Mind set’という本を読み、やればできると自信を持ったことも大きかったように思います。例えば、自習は1日に3〜5時間しかしないと決める代わりに勉強してる間は東大首席を目指してやるぞといった心持ちでいました。俗にいうメリハリをつけるというやつです。
  • ここには私自身の勉強について書いてきましたが、これは東大に受かったから書けることであり、受かったあとは過去の記憶が美化されたように感じます。逆も然りです。だから皆さんは体験記に左右されくことなく、参考にする程度にして、自分で勉強について考えて自分で道を切り開いていって欲しいです。東大から応援してます。