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福井県 県立 高志高等学校 卒
東京大学 文科二類

武田 奈々さん

■共通テスト得点 873点/1000点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 物理基礎 化学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 76 28 77 34 38 =253/440点
自己採点 75 40 70 25 30 =240/440点

■受験した感触・・・ 世界史の大論述で不合格を確信した。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 B

メンタル最弱の私が東大に合格するまで

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望した理由

 私は高校一年生の冬ごろからぼんやりと東京大学を志望するようになりました。将来の明確な夢がなかった私にとって、前期課程を教養学部で過ごし、進学選択制度がある東京大学はとても魅力的でした。また、日本一の最高学府で授業を受けてみたい、自分の見聞を広げたいと思い、東京大学を志望しました。お金に興味があったので経済学部かなと思い始め、文科二類を受験しました。

部活動

 私はESS部に所属しており、部活では主に英語ディベートをしていました。高校2年次には部長になり、全国大会にも出場したのでそれなりに本格的に部活に取り組んだと思います。部活での英語ディベートは結果的に受験英語にも活きたと思うので部活動に真剣に打ち込んでよかったと心から思います。

苦手だった数学をのばすために

 私は数学が苦手でした。アドバイスを先輩や先生に聞いてとにかく演習量をこなすことが大事だと思ったので、東大でよく出る確率、図形の領域、微分積分を中心に過去問、網羅系問題集等で演習を積みました。模試の解きなおしは解法や方針を確認する程度にして、類題を解くことをより重要視しました。直前期は予想問題を解いたり、過去問の方針を確認したりし、復習や確認作業を重視しました。

学校推薦型選抜との両立

 私は学校推薦型選抜で東京大学経済学部を受験し、不合格となったため一般入試で東京大学文科二類に合格しました。そのため、現役生が最も伸びると言われている秋、冬の数か月間を推薦の準備に捧げ、成績の伸びが芳しくなかったです。推薦と一般の両立は想像以上に大変で推薦の準備をするほど下がっていく成績を見るたびにこの道を選んでよかったのかと毎日かけをしている気分でした。しかし推薦入試での合格を本気で狙っていたので下がる成績と焦る気持ちを抑え、必死に対策、準備に励みました。第一段階選抜に通ったので12月には面接を受けに行きました。そのため、勉強の遅れを取り戻そうと面接が終わった後の12月からの約二か月間はとにかく必死でした。推薦の結果が分かったのは一般入試の約2週間前で、不合格となってからのその二週間は人生で最もつらかったかもしれません。しかし、最終的に一般で合格を頂け、安堵の気持ちでいっぱいでした。

メンタルとの闘い

 私はメンタルが最弱でした。ストレスによる不眠、腹痛、精神的不調は日常茶飯事で、模試を受けられなかったこともありました。私のようなメンタルの弱い皆さんにお伝えしたいことがあります。それは、弱い自分を決して嫌いにならず、常に肯定し続けてほしい、そしてつらい時は休んでほしいということです。私は他の受験生と比べてメンタルが弱く長時間勉強できない自分をせめて、強烈な自己嫌悪に陥った時があります。そんな状態で勉強しても、何も身に付かなかったです。なので、病んだ時には休んで、そんな自分をいつも肯定してあげて下さい。良質な学びは健全な肉体と健全な精神に宿ります。人それぞれ頑張れるキャパシティは違うので、自分のペースで焦らず、でも着実にゴールまで歩んでいってほしいです。

■東進東大特進コースについて

 東大対策文系数学は予習したうえで解説授業と解答を参照していました。自分では思いつかない解法や考え方を知るたびにわくわくするような気持ちになり、数学が苦手で好きではなかった私が楽しく受けられた授業でした。スタンダード世界史探求は世界史の基本事項や流れがとても分かりやすく学習できました。講師の方の解説や語り口も明快で面白いものだったので、世界史への苦手意識が若干薄れたような気がします。
 東大本番レベル模試は高校二年生から受けられたのがとてもよかったと思います。高校二年生の時から東大の入試形式に慣れ、本番と同じ時間割で自分の知恵を振り絞り、問題とじっくり向き合えた時間はとても貴重なものでした。共通テスト本番レベル模試も同様に高校一年生、二年生の内から本番と似た形式の模試にチャレンジでき、慣れることができたと思います。
 東大特進から郵送された、現役で東大に合格された先輩方の合格体験記もとても参考になりました。自分と同じように数学が苦手でも合格された方や、自分と似た境遇の地方公立高校出身の先輩の体験記を読んで参考にしていました。合格体験記を読んでモチベーションが維持できてよかったです。私は東大を受ける人があまりいない地方の公立高校に通っていたので東進から東大入試の分析や共通テストの分析などの受験に関する多様で豊富な情報を得られてとてもよかったと思います。自分と同じ高校出身の先輩の体験記を読んで自分のロールモデルにしていました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 とにかく自分のペースで焦らず、着実に勉強を積み重ねていくことが大切だと思います。また、自分に足りない部分はどこか、弱い部分はどこかを常に意識し続け、それを補うための勉強というものを早いうちからやっておくといいのではないかなと思います。受験は体力勝負の一面もあると思うので、毎日健康的な生活を維持して勉強を継続することが大事だと思います。