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東京都 私立 駒場東邦高等学校 卒
東京大学 文科二類

小飛山 一咲さん

■共通テスト得点 861点/1000点

■共通テスト得点選択科目 日本史 地理 物理基礎 化学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   日本史   地理  
開示得点 85 48 78 36 33 =280/440点
自己採点 85 40 60 40 35 =260/440点

■受験した感触・・・ 数学の第一問で数3微分に早々に移行すべきだった。そのせいで実力を発揮できなかった

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定

必ず東大に合格できる王道勉強法

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 東京大学を志望したのは中学生の頃でした。理由は特になくとりあえず頂点の大学に行こうと考え、高二までは理系で進んでいましたが、高校から水泳の練習が苛酷になり、勉強(数3や物理、化学)との両立が出来ず、高3の5月から東京大学に入ることを優先し、社会の知識は0の状態で文転しました。以下では私がどのように文系の勉強を仕上げたのか二次対策を中心に(共通テストは慢心してあまりやっていないので汗)を綴ろうと思います。

数学

 5-8月は問題集で典型問題、本番必ず取らねばならない問題の掌握に時間を割きました。たったの三か月で終わっていますが、これは理系時代にこういった勉強をすでに行っていたため短期で終わらせられました。過去問も2周しました。ここまでで本試で十分合格点が取れるので焦らずここに徹して下さい。9-10月は自学はせず他教科の勉強に割きました。11-1月は問題集で本番試験満点を目指し(本番は半分泣)さらに数学力に磨きをかけました。以降は別の問題集で演習量を増やし、本試に向け勘を高めました。数学は出来るからと慢心せず、常に演習を行い勘を維持、高めることが大事です。

英語

 4-8月は多分野の英語の演習、単語帳や例文暗唱、英文解釈で英文を読むうえでの基礎の構築、そして英語のリスニングはディクテーション(素材は過去問や単語帳)で聞く上での基礎の構築を徹底しました。9-10月は1A、1Bの総復習に努め(大問ごとの復習が大事)、終われば4Bの復習に努めました。リスニングは問題集で聞く量を増やしました。(シャドーイングだけは行う、ディクテーションは終了)。11月からは自由英作文の書き直し、洋書購読を入試本番まで行いました。洋書は合わせて5冊読み、一日40分を目途に読み進めました。4-10月の勉強の成果が、洋書購読を経たアクティブボキャブラリーの増加で一気に出ます。欠かさないでください。自由英作は十分な推敲を行い、添削してもらいました。2月から12分で書く練習を行いました。直前期は4Aの総復習(直前完成講座)と例文暗唱の再確認も行いました。

社会

 5-9月は基礎知識の定着と授業で扱った過去問の復習に努めました。基礎知識の定着においては論述で使えるように意識すること(日本史ならば授業ができるようになるまで覚える、地理であれば理由を押さえる)が最も大事です。10月からは地理は典型論述の暗記、日本史は5-9月でやったことをもう一度行い、過去問演習を重視しました。そこまで学習は年間で変わらないです。11月からは地理日本史の勉強は終了しだすので英語数学に時間を割いてます(前述)。直前期は論述の際の頭の使い方(問題文の徹底分析→関連ポイント列挙→答案構想)を過去問の復習を通じて確認しました。

国語

 古文漢文は大好きで中学生の時から人一倍やっていて高3はじめには完成していたのであまり詳しく言えませんが、助動詞、句形、助詞を一通り押さえた後は文章をたくさん読むべきだと思います。和歌の対策のため栗原隆先生の授業を受けました。現代文は林修先生の授業を受け、4期講座頃から1-3期の復習を行い、一通り済めば第四問対策を行いました。私は比喩の処理などが苦手だったので、文章で拾える根拠を必ず取りきることと、傍線部の徹底分析で取りこぼしを無くすよう解法をしみこませることを復習で意識しました。(これで他の受験生に十分差をつけられます)。

最後に

 学習は以上のように進めました。ここまで読むとやることの膨大さに圧倒されると思います。私は10月から学校が選択授業になったので自宅学習に励み、毎日11時間以上勉強してこなし切りました。妥協なくこなせば必ず東大に合格できる量です。頑張って下さい。

■東進東大特進コースについて

 現代文は自信がなかったので林修先生の授業を東大特進で受講しました。現代文はセンスが重要でコスパが悪いと思われ、文系受験生であってもあまり対策を行わない教科ですが、全くそんなことはなく、システマチックな解法が存在し、正しく対策を行えば最もコスパが良いということが出来る教科であると思います。ただ比喩表現の処理は読書経験や表現力が必要であり、いわゆるセンスが必要かもしれません。とにかく手を抜かず、そしてくれぐれも独学で行うことなく、林修先生の授業を受けるべきだと思います。また先生は多様な教養と話術を有しており、授業は一瞬たりとも眠くなることなく、聞き入っていました。受験勉強に限らない知識を得ることが出来ると思います。
 また古文は和歌の対策が不十分だったための栗原隆先生の授業を受けました。和歌問題に対する取り組み方を完全に習得することが出来、本番の試験でも十分な差をつけることが出来たと思います。漢文は急追講座で完成させました。直前期は手っ取り早く得点を上げられる分野の対策を行うべきであり、ちょうど東大完成特別講座(大問分野別対策)で4A対策講座が出ていたため受講しました。以上のような必要に応じて、東大特進コースを全面的に利用するという姿勢がおすすめです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 おそらく受験ではどれほど“大人であるか”を試されていると考えています。東京大学に合格するにはがむしゃらに勉強するだけでは合格できません。綿密に無駄のない学習計画を立て忠実に実行する能力が必須となります。これは社会人になって、膨大な仕事量をなるべく効率よくこなすことと重ならないでしょうか?また皆さん入試本番ではアクシデントに見舞われることが必ずある思いますが、冷静に対処し、実力を最大限発揮することが必要です。まさに大人が社会に出てやらねばならないことと言えます。受験勉強はもっと大人になるにはどうすべきか、と考えながらやってみると実りがあると思います。