■共通テスト得点 915点/1000点
■共通テスト得点選択科目 日本史 地理 物理基礎 化学基礎
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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日本史 |
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地理 |
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開示得点 |
69 |
+ |
40 |
+ |
71 |
+ |
37 |
+ |
35 |
=252/440点 |
■受験した感触・・・ 国語は上手くいった自信があったものの、普段得意な数学が二完しかできなかった上、リスニングが過去一聞き取れなかったが、受験後は謎の自信があった。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
文科一類 |
A |
文科一類 |
A |
文科一類 |
A |
文科一類 |
A |
“受かるべくして受かる”を目指して
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
東京大学を志望した理由
目指せるだけ上を目指したいという単純な理由に加え、東進での志作文や、志望校の選択に際して、確固たる目標となる職業や仕事全体に対する認識と知識の欠如を感じ、教養に乏しく未熟な現時点での投げやりとも言える将来の決断は悪影響が大きいと感じたため、専門性の高い各学部に分かれる前に幅広い学習が可能な東京大学を志望しました。
先取り
私の場合は、先取りによって他の生徒に追いつくべく、中2の10月頃から数学特待生として東進に入学し、理系として数Ⅲなども進め、英語、現代文、古文などの講座も高1の時から受講しました。当初、数学が得意で好きであるために理系志望としていた私は、東進での志作文や将来の夢を聞かれる機会が多かったことで、将来仕事とするにふさわしいことを考え、漠然とではあるものの文系の方が、できそうでやりたいと思えることに近しいと思い、文転を決意しました。
今でも文転が足踏みだったのか分かりませんが、東進の入塾から今に至るまで、常に先取り学習を行って余裕を持てたことが私の受験にとって一番大きかったと思います。そのおかげか、高3の6月まで部活動を継続していたにもかかわらず、漠然とした不安感はあっても強い焦燥感に駆られすぎずに、落ち着いてやるべきことを進められたと思います。
高2の東大入試同日体験受験まで
共テ利用で私大併願対策の負担をできる限り減らそうとしていた私は、東大二次対策の受講を進めながら、英国数9割、理社情報7割の計8割を目標にしていました。共通テスト本番レベル模試などで、久々に触れた科目の点数の大きな低下に気がつき、満遍なく受講を進めて偏りが出ないように調整しました。
二次試験対策に関して、過去問には未着手でしたが、英国数の点数を伸ばし、高3の時間の多くを二個もある社会科目に費やすべく、過去問が多くを占める東大対策系の受講をしました。そうして東大形式の問題に触れる機会も多かったからか、高2東大本番レベル模試でA判定を取り続けられたのはある種の自信につながりました。
高2冬から
共通テスト同日体験受験で英国数9割、理社情報7割5分の計8割5分の得点を取ることでできたため、また、必修の授業の多くが共テ対策の授業だったこともあり、自身ではあまり共テ対策をせず、東進での定期的な模試と、時折過去問演習を行うのみでした。
二次試験対策では、ある程度得点が取れていた英国数よりも、日本史の通史を一度自身で終わらせて、東大の論述をなんとなく認識することから始めました。東大同日前後で英国数の受講と並行しつつ、山中裕典先生の難関日本史Ⅰ〜Ⅹで、時代全体の傾向や流れを意識して通史を行いました。夏休み終わり頃には10日で一年度分ずつ過去問を解いて東進の添削に出し、東大特別演習で東大と東大模試の過去問を単元別に解くスタイルが定着しました。
共通テスト後
本格的な共通テスト対策に入るのを約二週間前まで渋り、二次対策をやっていたおかげか、第一関門が終わり気持ち的には少し緩んだものの、大きな共通テストボケを感じずに過去問や東大特進の受講に復帰できたと思います。私大が共テ利用のみで終えられ、ある程度の時間を復習に充てられはしたものの、精神的安定のためにも、第Ⅴ期講座は共テ前にほとんどを受講してしまうことを強くお勧めします。
■東進東大特進コースについて
授業
私にとってはこれが一番大きな要素でした。青木純二先生の同値性、林修先生の論理関係の把握、山中裕典先生の条件文把握など、思考方法をなんとか吸収していく中で、問題の見方、見え方、考え方が根本から大きく変わりました。テーマ的な意識のもとで過去問に触れ、先生方の思考を学ぶことができ、問題を解くこと全ての基盤となります。私の場合、授業で解説されていたような解き方に納得して再現したいと思ったので、別の問題に対して部分的だけでも意識的に適用していき、なんとか吸収を図りました。また東大ではほとんど論述である以上、先生方の多くが言うように、解けることと書けることはやはり別のものです。先生方は解き方と書き方をどちらも教えてくださいますので、自分でも双方に対して意識を向けてみてください。
定期的に授業がある東大特進コースでは、時折講師の先生方にお目にかかれてモチベーション維持になるだけでなく、各教科、直近で触れていなかった分野などに触れることができ、満遍なく学べるペースメーカーの役割を果たしてくれたと思います。
過去問演習講座・東大本番レベル模試・AI予測問題演習
緊張や問題形式、時間配分に慣れ、日々の成果を発揮できるだけでなく、初見の問題への解法の実践や勉強の方向性の決定、採点者の視点を意識した答案作成、モチベーションなど日々の勉強に多く還元されます。自身の現在を正確に捉えるべく、採点は本番とはある程度違うものの大方は同じであるという意識のもとで、採点を信じ過ぎも疑い過ぎもせずに、復習を丁寧に欠かさず行ってほしいです。私自身他に採点される機会が少なく、東進の採点に頼り切りなことに一時期悩みましたが、今となってはそこまで不安に思う必要はなかったと感じています。これら本番形式のコンテンツによって、私の場合、過去問16年分、東進オリジナル問題の約10回と、計約25回、本番通りセットで行う機会があったので、本番の緊張や失敗の中でも自身の普段通りの解法を見失わずにすみました。
東大特別演習・東進リスニングアプリ
私はどちらも弱点補強として使用しましたが、得意科目を伸ばすことにも、リスニングの耳慣れにも使えます。リスニングは毎日少しずつ、東大特別演習は共通テスト以前に日本史を中心に使っていました。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
合格した今でこそ笑い話ですが、受験期の娯楽の時間は確実に私の後悔の種になったので、根を詰めすぎずほどほどに息抜きすることは大事だとよく言いますが、後悔はないと思えるほどの努力をすることも大事です。でもそれと同じくらい大事なのが、自分自身が最後まで信じ切れる、信じたいと思える解き方、「普段通り」を確立することだと思います。信じられる何かを持つことが受験期をどうにか乗り切るための糧になります。色々な人の色々な意見を聞いて、自分で取捨選択して納得できたり再現したいと思えるものを思う存分吸収してください。不安や悩みの種は尽きないと思いますが、最後まで自分を信じてあげてください。