■センター試験得点 798点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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日本史 |
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開示得点 |
81 |
+ |
56 |
+ |
70 |
+ |
50 |
+ |
46 |
=303/440点 |
自己採点 |
75 |
+ |
45 |
+ |
50 |
+ |
45 |
+ |
35 |
=250/440点 |
■受験した感触・・・ 特別よくできたわけではなく間違いも見つけましたが、実力は出し切れたと思ったので大丈夫かなと思いました。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
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自分の中での最適解を信じる
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
東大を目指すようになったきっかけ
将来について考える中で、選択肢を最大限広げる意味でもとりあえず東大を目指しておこう、と思ったのが東大を志すきっかけでした。しかし、勉強を進め、また大学について調べていくうちに東大のリベラルアーツ教育や、日本最高峰と呼ばれる環境で学べる事に魅力を感じるようになり、高校二年生になるころから本気で東大を目指すようになったと記憶しています。
高2まで
高1、高2の間はとにかく英語と数学の実力を完成させることに注力しました。特に数学が大の苦手だったので高2の間はほとんど数学ばかりやっていたように思います。受験全体を通して、これは英断だったと思います。時間が特にかかる数学と英語の実力を時間がある高2のうちにある程度東大受験を見据えたレベルにまで完成させることで高3で伸びしろが大きい地歴に時間を十分に割けたからです。他の教科は学校の授業をまじめに聞いて、定期テストの対策を怠らなかったので基礎の部分はきちんと身についていました。これもやはり高3になったときに効いて来ました。学校の学習もおろそかにするべきではないと思います。世界史は何周も勉強することで理解が深まるように思うので早く始めることをお勧めします。唯一の後悔は現代文を高2から受けなかったことでしょうか。最終的には間に合ったものの、特に夏、秋あたりに現代文の実力不足が露呈しつらい思いをしました。
高3春
いよいよ受験生だということでやる気はかなりありました。ただ、やる気はあったものの多くの教科の学習をどのように進めれば良いのか分からずやる気だけが空回りしていたようにも思います。時間にゆとりがあるこの時期を有効に使うためにも高3になる前までにある程度学習スタイル、地歴、国語を含めた学習計画を確立するのがよいかもしれません。このころは精神的にも安定していました。
高3夏
夏休みは受験の天王山と言いますが、私は比較的順調に勉強が進んでいて、加えていきなり大量の時間を得たことで油断し、無為な日々を送ってしまいました。これが受験生活の中で私が一番後悔していることです。夏休みは基礎を固めるのに最適な期間です。これを読んでいる方にはぜひ同じ轍を踏むことのないよう自らを律し、自らを高める日々を送って欲しいと思います。
高3秋
9月は夏休みの消化不良解消のため集中して学習に取り組めていました。10月、11月からは東大の過去問を用いて演習を始めました。このころになると特に数学や国語、英語の成績が伸び悩み、自分の限界が見えてきてどうしていいのかわからなくなってしまい精神的に苦しくつらい日々だったと記憶しています。このような不安は勉強することでしか解消できません。つらいことから逃げず自分の弱さに立ち向かうことが大事だと思います。
12月
理科基礎や日本史などの暗記科目の共通テスト対策を始めつつ二次試験の勉強を中心に行っていました。秋の模試の結果が非常に悪く、もう東大に行けないと泣いた日もありやはりつらかったです。今思えばこの挫折が頑張る動機になりました。今だから言えることですが、模試の判定は本当にあてになりません。模試の判定なんかより今まで努力を積み上げてきた自分を信じましょう。12月後半からは苦手だった共通テスト方式の数学を毎日一年分ずつ解いていました。
1月
1月からはほとんど共通テスト対策をしていましたが、二次試験の感覚を保つため必ず演習を取り入れていました。いわゆる共テボケがなかったので、これはよかったです。
共通テスト後
ひたすら二次試験の過去問や今までの復習を行いました。この時期は特に英語の実力を最高レベルに持っていくことと、地歴の穴を少しでも埋めることに尽力していました。私大受験も視野に入って来る時期ではありますが、いくらでも伸びるこの時期を無駄にするのはもったいないので、私大対策は最低限にするべきだと思います。
■東進東大特進コースについて
東大特進では現代文、古文、日本史を受講しました。
林修先生の現代文では文章を構造的に把握する能力が身についたように感じます。秋ごろまでは先生の授業を受講しながらも成績が伸び悩み苦労しましたが、冬頃に一通り復習を行い、直前テストゼミで方法論を再確認するとともに、良い点数をとれたことで現代文については自信をもって本番を迎えることができました。
栗原隆先生の古文は基礎を楽しく学ぶとともに東大古文で求められる、文章の趣旨を捉え限られた枠の中に収まるように簡潔に記述する基本的な能力を養うことができました。
山中裕典先生の日本史では、東大日本史の全てを教えていただきました。東大日本史は大変特殊で自力ではなかなか完全な理解が難しいものです。先生の授業では東大の過去問を用いながら、原点にして最も大切な「聞かれたことに正面から答える」方法を学びました。古代の土地制度などの理解が曖昧になりがちなテーマの図解板書や、オリジナルの年表は日本史そのものの理解に大変役立ちました。テストゼミの予想問題や、直前期のまとめの授業も知識を体系化するのに非常に有用でした。
授業以外で利用したのはリスニングアプリです。再生速度を変えることができ、雑音入りの音源や多国籍の話者の音源が入っているのが良かったです。東大入試本番はおそらく音源そのものの音質がよくなく、少し焦ったので厳しい環境でリスニング練習を積むことは大事だと思います。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
受験勉強は自分自身の戦いです。どうか周りの人の言うことに翻弄されず、自分の中の正解をみつけ、信じてください。
例えば私はあまり集中力がないタイプで、一日に10時間勉強できたらいい方というほどでした。そんな中受験期は一分一秒惜しんで勉強するべきだという意見や、一日15時間勉強しているなどの話を聞くと、私は努力ができない人間で東大に受かる器じゃないと思い落ち込むこともありました。しかし、受かった今だから言えることは勉強時間は合格の必要条件でも十分条件でもないということです。短時間で最高の成果をあげる人もいれば、長い時間勉強し続けても十分な実力を身に着けられない人もいます。
自分を他人のスタンダードに照らし合わせ比較し楽観したり悲観したりするのはあまりに無意味かつ無駄な時間とエネルギーを割くだけです。
もちろん他の人の意見を取り入れるのは重要ですし、柔軟な姿勢を持つべきですが、最終的には自分に合うと思う方法を信じるのが精神的にも良いと思います。