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東京都 国立 筑波大学附属駒場高等学校 卒
東京大学 文科二類

西本 温博さん

■共通テスト得点 916点/1000点

■共通テスト得点選択科目 日本史 地理 物理基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   日本史   地理  
開示得点 75 26 71 41 45 =258/440点
自己採点 67 33 60 37 38 =235/440点

■受験した感触・・・ 数学一完で気落ちして臨んだ二日目、英作文の文字数数える際繰り上がりミスしてオーバー。これが文系か。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 C

最後に笑ったもん勝ち

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

はじめに

 中学受験で中高一貫校に入学した私は、周りに東大志望者が多く、早い段階で漠然と東大受験を考えていました。今考えてみると烏滸がましい限りですが、東大を目指すぞ!というよりは、高校卒業したら東大いくんだろうなあ位の感覚でした。しかし中学時代勉強をサボりにサボった結果、私の成績は高校入学の時には東大志望としては不安なものとなっていました。結局ちゃんと勉強を始めたのは高3からで、勉強を始めたといっても秋の文化祭シーズンはあまり勉強をできなかったなど、私の受験生活は受験生としてあるべき姿からは程遠く、実際模試の判定や本番の点数から分かるとおり薄氷を履むが如くして掴んだ合格だった訳ですが、今こうして書いているギリギリの受験生活なりに得た成功体験や数多くの失敗談などを、僅かでも東大合格の糧にしていただけたら幸いです。

各教科について

 バランスよく勉強時間を配分することを心がけていました。得意科目を伸ばすのも大切ですが、得意科目で失敗したときに点数はもちろん精神的にもきついので、苦手科目を優先的に潰すことの方がより重要だと思います。受験期終盤は最終的な目標合計点(私の場合は260/440)にいかに到達するかを考えて勉強の計画を立てていました(本番の出来は……)。参考までに各科目の目標点を記しておきます。
  • 英語(目標:75点)

受験を通して一番苦労しましたが、高3に入り実戦的な演習を増やしたおかげである程度成績は安定しました。英語は他より安定させやすい科目なので、英語を得点源にできれば目標点数の見通しも立てやすいと思います。また、毎日少しでも英語に触れることが本当に大切です。私は文化祭シーズンの時英語を一ヶ月くらい勉強しなかったら信じられないくらい解くスピードが落ちました。サボっちゃダメ、ゼッタイ。

  • 数学(目標:45点)

私は高2まで数学に対し強い苦手意識を持っていたのですが、高3に入り演習量を増やすうちに「数学って実は似たような問題ばっかりだな」と気づきました。これは自称数弱には大変重要な心構えなのですが、「漫然と解かない」ことが大学受験数学のキーだと思います。確かに範囲は広いですが、問題の展開は単元を超えて共通していることが多く「定石」の意識が解法の糸口となります。数弱を名乗って数学に向き合わないのはもったいない。案外、いいお付き合いができるようになります。本番はフラれましたが。

  • 国語(目標:60点)

対策を後回しにされがちな国語ですが、意外と差がつく大切な科目です。特に古文漢文は単語や文法、句法など覚えることが多く面倒と思う人も多いと思いますが、知識が欠けていては点が安定しないのできちんとやるべきです。私は最後まで安定しませんでした。過去問演習の時かなり焦るので対策はお早めに!

  • 日本史(目標:40点)

高2まで一切手をつけていませんでした。高2の1月の東大本番レベル模試で衝撃の0点を取ってしまい、高3では知識定着をメインに行いました。東大日本史は資料読解の力が試されることも多いですが、共通テスト対策の為にもある程度の暗記は必須です。個人的には現代文と並び添削を受けることが必須な科目だと思うので、適当な演習はせずじっくりと添削、復習をするとよいと思います。

  • 地理(目標:40点)

こちらも高2までやっていませんでした。地理は知識がものをいう場面が世界史、日本史に比べて少なく、様々な問題に触れた経験が大切だと思います。過去問等を沢山解くのは勿論、共通テスト演習の際選択肢の文章一つ一つを自分の表現とし吸収し論述で使うなどアンテナを広く張っての学習が大切です。

■東進東大特進コースについて

東大特進の授業

 自分の苦手な単元等をピンポイントで埋めるために東大特進コースを利用しました。期ごとに扱う単元が明確に示されているのは、時間に追われている受験生にとって効率よく講座を受講できる素晴らしいシステムだと思います。ライブ授業は日程の関係であまり参加できませんでしたが、好きなタイミングでIT授業を利用できたので非常に助かりました。個人的におすすめなのは栗原隆先生の東大古文です。ダンディな声で耳に残る語呂合わせを多用なさるので活用などの知識が簡単に頭に入りました。

東大本番レベル模試

 こちらも日程が合わず高3では最終回しか受けられなかったのですが、高1や高2の時に何度も受けていました。実施回数が多く、問題も東大にしっかり寄せてあり質が高い上に、すぐに返却されるので復習もしやすいです。高3は勿論、東大型の問題に触れる機会が少ない高1や高2のみなさんにもおすすめしたい模試です。受験する際は自分の得点推移を確認しつつ目標を立てて臨むとよいと思います。

東進リスニングアプリ

 東大本番と同等のレベルのリスニングがアプリで手軽に行える為重宝していました。聞き取り速度や雑音の有無を選択できるのでいろいろな環境の想定が簡単にできます。東大本番のリスニングはよく噂されるとおり教室によってはかなり聞き取りづらく、また緊張もあって早く聞こえるので耳をしっかり慣らしておくことが大切です。

スタッフの方々

 フレンドリーな方が多く勉強法で悩んだときには親身なアドバイスをいただきました。直前期にもスタッフの方が電話で本番での心構えなどを教えてくださり、緊張をほぐすことができました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験は本当に長い道のりです。全力で走り抜ける人はそういません。模試の判定で一喜一憂することも、成績が全然伸びず辛くなることもあると思います。部活や学校行事等で忙しく勉強時間を確保できないこともあるでしょう。その度に勉強を投げ出してしまいたくなると思いますが、絶対に足を止めないで下さい。勿論リフレッシュは大切です。たまには走るのをやめ歩いたっていいんです。でも、歩くのと止まるのは全く違います。ほんの少しでも毎日勉強してください。単語を10個覚えるだけでも、教科書を数ページ読むだけでも、前に進んでください。どんなときでも前に進んできたという自信があなたを合格へ導くはずです。心から応援しています。