■共通テスト得点 898点/1000点
■共通テスト得点選択科目 日本史 地理 化学基礎 地学基礎
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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日本史 |
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地理 |
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開示得点 |
75 |
+ |
23 |
+ |
61 |
+ |
33 |
+ |
42 |
=234/440点 |
自己採点 |
70 |
+ |
20 |
+ |
70 |
+ |
35 |
+ |
40 |
=235/440点 |
■受験した感触・・・ 数学のせいですべてが狂った。不合格かもしれない。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
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文科二類 |
A |
苦労と成長の東大受験
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
私が東大を志望し始めたのは小学生の頃です。某テレビ番組に出演していた東大生を見て自分もこうなりたいと思ったというなんとも子どもらしい理由で目指し始めたのですが、中学受験を機に齢12にして現実の厳しさを知り一度は東大志望も捨てましたが、高校生になって東大は日本最高の学術・研究機関を備えた大学であると知ると、やはり東大で自分の学びたいことに本気で向き合えるのはここしかないと思い東大を改めて志望しました。結局合格することはできましたが、思い通りにならないこともありました。これから東大合格を目指す皆様にはこの体験記を読んで、ぜひ困難を乗り越えるうえで役に立ててもらいたいと思います。
うまくいったこと
1)部活との両立
高校3年間応援団に所属していたのですが、もともと勉強ができる日曜が潰れやすかったうえ、更に不運なことにスケジュールの関係で私達の学年だけ引退が6月から「受験生の天王山」8月にズレ込みました。しかし、部活を言い訳に、そして勉強を言い訳にどちらかを疎かにすることが嫌だったので、スキマ時間等の活用で効率的に勉強を進めて最終的にどちらも完遂を果たしました。また、東大特進コースもそうした勉強を進めたい私の需要に答えてくれたと思います。
2)共通テスト・私大の勉強
東大を目指す以上あまり時間を割きたくないので、直前期にまとめて勉強を行いました。共通テストで及第点をとり、私大も一般入試に全部合格したことで勢いづき東大合格まで漕ぎ着けました。部活をやっていた時期以来のスキマ時間勉強も功を奏したと思います。
3)本番での気持ちの立て直し
ご存知の方もいるかもしれませんが、今年の東大の数学は異様に難しくて数学を得点源としていた私は大打撃を受けました。帰りの電車の中で泣きそうになりながら帰宅しましたが、家族の励ましもあって「明日に命をかける」といって立て直すことができ、2日目の社会・英語で本領を発揮できました。大学受験は自分の目標に向かうだけでなく、精神的にも成長できるものであると実感しました。
うまくいかなかったこと
これにつきます。朝早く起きることが得意ではなく、夜遅くまで勉強する→休日朝10時位まで寝るというのが定番化していました。また、平日も学校で放課後1時間ほど昼寝をするなど貴重な勉強時間を潰していました。昼寝自体を悪いとは言いませんが、30分位に抑えるべきだったと後悔しています。
各教科の勉強方法・アドバイス
- 英語……単語・イディオム・構文を中学生の内から暗記を始めて、高1の後半くらいから精読を始めました。精読は高3前半まで続けて最後に速読に移りました。多読は全くやっていません。東大はそう長い文章は出ないので文法を使って読む方法で全然間に合いますし、多読ばかりやって文法を疎かにすると英語の大問4(A)が解けなくなります。
- 数学……中学受験時代以来壊滅的な成績をとっていたので、高1までは参考書等を用いて勉強していましたが、高2から青木純二先生の授業を受け始めました。根本的に「なぜそうなるのか」を理解していけばあらゆる問題に対応できるようになりました。まあ本番は想定を超える難易度のものが出て0完だったのですが。
- 国語……現代文は林修先生のもとで読解を重ねました。当初は解説を理解するのにも苦労していましたが、夏の3日間の集中講義で一気に実力がつき、その後も過去問演習を重ねたことで現代文が武器となるまでになりました。古典は学校の先生にベテランがいたので、その先生のもとで演習を重ねて過去問は自力で解きました。
- 日本史……学校にベテランの先生がいたので、論述対策は全く困ることなく進められました。暗記事項は教科書からしか出題されないので、教科書で赤シートを用いて周回を重ねました。
- 地理……日本史と同じく内容自体は教科書からしか出ないのですが、筆記が対策なしだと本当に厳しいので、早めにプロの手を借りて筆記対策をしました。東進であれ、東進以外であれ、共通テスト等を解いて暗記を進めるのと並行して高2の3学期位からプロに習うことをオススメします。
■東進東大特進コースについて
受講講座
私は現代文・数学・英語を主に受講していました。
現代文は林先生のもと、論理的な文章読解の方法を教えてもらいました。授業難度は高くて当初はついていくのにも苦労していましたが、夏以降コツを掴み、授業→添削→リライトの繰り返しを行うことで目に見えて点数が上がっていきました。
数学は青木先生のもと、公式や定義から理解して1の知識で100の問題に応用ができる勉強法を伝授して頂きました。添削でも酷評されながらも自分の答案の徹底的な修正を行い続けることで確実に完答できる答案の書き方を学べました。
英語は駒橋輝圭先生のもと、ハイレベルな文章の読解を重ねました。特に大問4(A)に関しては最初は所謂捨て問にしていたのですが、夏と直前期の講座で「添削をするつもりで間違いを見つけにいく」という方法を身につけて本番でも満点を取れました。
東進リスニングアプリ
私の受験を支えてくれたものの一つとして東進の東大リスニングアプリがあります。これは東大のリスニングを模したオリジナルの文章を聞けるものであり、もともとリスニングが苦手であった自分にとっては助け船のようなアプリでした。しかも、音質の悪い東大本番のリスニング対策として雑音が入った問題が聞けるなど至れり尽くせりで、通学中等のスキマ時間に毎日聞き続けることでみるみる聞き取りの成績が伸びていきました。
その他
定期的にスタッフの方が電話をかけてくれたことも私の受験の支えとなりました。不安や心配事を吐き出しアドバイスを貰うことで再び勉強に向かう活力を得ることができました。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
東大受験は思うようにいかないことが多々あります。それは勉強であれ、勉強以外であれ、そして受験本番でも発生しえます。しかし、普段から勉強を重ねて自分に自信を持てるようになれば大抵のことは乗り越えられるようになります。また、この受験を通して我々は頭脳的な意味のみならず精神的な面でも成長することができます。適度に気を抜きながらも全力で、この東大受験という最高に興奮する競技に挑んで下さい。この体験記を読んだ君たちが私の後輩になることを楽しみに待っています!