ページを更新する ページを更新する
メインビジュアル

東京都 私立 麻布高等学校 卒
東京大学 文科二類

吉村 奏さん

■センター試験得点 784点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 0 0 0 0 0 =0/440点
自己採点 80 15 70 45 30 =240/440点

■受験した感触・・・ 合格者最低点がかなり下がらないと結構厳しい。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 E 文科二類 B 文科二類 D 文科二類 E

正しい方向で十分な量なされた努力は裏切らない

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は高校二年生の夏に初めて模試を受けたのですが、周りの影響やなんとなくの気持ちで東京大学を志望校として書いていました。その後三年生の初めに志望校を決める際に、進学選択の存在や研究レベルの高さなどを魅力に感じ、正式に東大を目指すことに決めました。しかし中高一貫校でだらけきっていた私は三年生になるまでほとんど勉強をしておらず、学校の実力試験の成績は真ん中くらいでした。私は東大受験生の中ではかなり遅く受験勉強を始めたと思いますが、スタートが遅れても東大合格はできるので、稚拙な文章ですがそんな方たちの参考にもなればと思います。

勉強において

 比較的得意だった英語よりも、苦手だった国語などに力を入れてバランスの良い成績を目指しました。苦手な科目が一つあると得意な科目が複数ないとカバーができないといわれているうえ、得意科目で失敗することもある(実際私は本番の数学で失敗しました)ため、どの科目も得意科目になるように意識して勉強しました。また、やる気が出ないときは勉強時間を少し減らしたり好きな科目だけを勉強したりして、自分のペースで勉強することで長続きするようにしました。

科目ごとの勉強法と考え

  • 英語

英語は元々ある程度点数が取れたため、演習を多めにして勉強しました。演習をしていく中で要約と英文和訳があまり点数を取れていないと感じたため、特に秋以降は東大の過去問をやるだけでなく、京大の英文和訳などにも手を出してとにかく量をこなすことにしました。また、リスニングは毎日少しずつ聴いていました。この方針はおおむねうまくいったのですが、英単語を覚えるのが嫌いだったために単語の暗記から逃げ続けてしまったのは反省点です。英単語の重要なものはなるべく早めに覚えておくことを強くお勧めします。

  • 数学

数学は元々点数が全く取れず、苦手意識もあった科目でした。しかし根気強く問題集を解いて典型的な解法をマスターしたことによって、それらを応用して東大レベルの数学にも対応できるようになりました。そのうえで部分点をもらう解答の書き方を知ったことで、模試で点数を取れるようになり、一気に得意科目になりました。数学は暗記ではないとよく言われますが、数学があまり得意でない人はある程度解法を覚えることも重要だと思います。

  • 国語

最初から最後まで、国語は比較的苦手な科目のひとつでした。現代文は林修先生の授業を受けて、それの予習復習を軸に勉強しました。夏以降には平均的な点数は取れるようになり、国語の成績を引っ張ってくれました。古文と漢文は文法や単語などの基礎を固めるのに苦労し、なかなか成績が上がりませんでした。それは古典の本格的な勉強が遅れたことに影響していると思うので、早めに基礎は固めておくべきです。

  • 世界史

世界史は当初教科書で勉強しようとしましたが、それまで勉強してこなかったツケにより出てくる用語がまったくわからなかったため、一問一答で勉強することにしました。夏ごろまでに一問一答を一通り終えて、それ以降は教科書を中心に勉強しました。色だけに目線が奪われるのが嫌だったため、蛍光ペンは使わずに何度も教科書を読み返しました。

  • 日本史

最も反省すべき科目でした。共通テスト型の模試で点数が取れているからと勉強を後回しにしていたら夏まで放置してしまい、気が付いたら明らかな苦手科目になっていました。その後急いで世界史と似たような形で勉強しましたが、苦手は払拭できませんでした。私を反面教師にしてすべての科目を計画的に勉強してほしいと思います。

■東進東大特進コースについて

東進特進コースの授業

  • 国語

林先生の現代文と栗原隆先生の古文を主に受講していました。林先生は論理的に解くことを掲げる授業の質は言わずもがな、巧みな話術で授業に引き込むのが非常にうまく、とても身になったと思います。古文は第Ⅰ期に配付された資料集を特に重宝しましたし、授業によって文の形を重視する姿勢が身に付きました。

  • 数学

青木純二先生と松田聡平先生の授業を受講していました。青木先生からは論理の重要性や答案の書き方、松田先生からは問題を解くにあたっての心持ちを特に学ぶことができ、それらは私の数学の成績が上がることに大きくかかわったと思います。

  • 世界史

荒巻豊志先生の授業を受講していました。毎授業前に答案を見せた時の一言やアドバイスはためになりましたし、とても参考になる勉強法(逆一問一答、教科書の表現を盗む等)を複数教えていただきました。授業中の雑談も興味深いものが多く、楽しく受講することができました。

  • 日本史

山中裕典先生の講座を受講していました。図などを用いた解説や授業後の添削、見やすい年表などによって日本史が苦手な人にも得意な人にもあった授業が展開されていました。この授業のおかげで日本史の成績が改善されたと感じました。

過去問演習講座

 私は10年分の過去問演習講座を利用していました。過去問を解いた後に一週間弱で採点されるため、特に復習がしやすいことがメリットだと感じました。客観的な採点によって自己採点では甘かったり気づかなかったりする減点要素をしっかりと反省することができ、演習直後や翌日に解説授業を受けることで問題への理解を深めることができました。

東大本番レベル模試

 東進は返却が早いので、問題を解いた感覚などを忘れないうちに解説授業で復習することができるのが大きな利点だと感じました。また、解答用紙が本番とほぼ同じであることも慣れの観点からも受けるメリットは大いにあると思います。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は受験生であってもある程度積極的に息抜きをするのも必要だと思います。まず、勉強は長く継続することではじめて身になります。古文単語やリスニングなどがその代表例であり、日々の積み重ねによってそれらの成績が伸びるというのは受験生ならば誰もが知っているでしょう。そして、勉強を継続するためには勉強を嫌いになりすぎないことが必要だと思います。しかし、スマホ(特にSNSやYouTube)を中途半端な気持ちで完全に断つと、勉強に常に追われる感覚になり、勉強が続かなくなる人もいるかもしれません。受験生には自分を追い込みすぎずほどほどに息抜きをしながら、無理をせず自分のペースで勉強を続けて欲しいと思います。