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神奈川県 県立 横浜翠嵐高等学校 卒
東京大学 文科二類

渡邉 康介さん

■センター試験得点 827点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   日本史   地理  
開示得点 82 42 74 46 45 =289/440点

■受験した感触・・・ 自分ができなかったところはたぶん周りもできてない。数学手ごたえあるし、受かった気がする!

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 B 文科二類 B 文科二類 A 文科二類 B

量より質。

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東大を目指したきっかけ

 高校に入学する前からずっとぼんやりと、どうせ大学受験するなら最高峰の東京大学を受験したいな、という思いがありました。高校に入学するタイミングで兄が東大に合格したこともあり、そのときから東大を意識して勉強に取り組み始めました。ただ、家族からのプレッシャーは特になく、「自分の行きたい大学に行きなさい」と言ってくれて、比較的放任主義だったことにはとても感謝しています。

勉強と部活の両立

 私は、高校3年間ポピュラーソング部(いわゆる軽音楽部)に所属し、高2のときには卓球部との兼部をするなど部活にも打ち込み、とても充実した高校生活を送れました。部活と勉強のメリハリをしっかりつけていたため、どちらも疎かにすることなく高校生活を送ることができたと思っています。

勉強の質について

 私は、勉強は質が命だと思っています。勉強の質に関わるのは、睡眠と勉強内容だと思います。睡眠をしっかりとることで集中力を高められますし、勉強内容に関しては、自分の得意不得意を分析し自分に必要な勉強をすることで効率よく勉強することができます。
 私は、高校生になっても必ず23時までには寝て7~8時間寝る生活をしていました。そのおかげで、学校の授業や自分の勉強に集中することができ、勉強効率を高めることができました。また、模試の結果などを分析することで自分に必要な勉強も見極めることができたと思います。
 これはあくまで持論ですが、決して、勉強時間が多いことに満足するべきではないと思います。もちろん、ある程度の時間を確保する必要はあると思いますが、時間を目標にして質の悪い勉強をし、“勉強した気”になってしまうのは本当に本末転倒です。実際、直前期の2月も平均の勉強時間は9時間程度でした。直前期はいつも以上に睡眠時間を確保していたので、自分の勉強の質に自信をもつことができ、人並みに勉強時間を確保すれば絶対に受かると思っていました。

科目ごとの勉強

  • 英語

単語や文法、文構造の把握能力などの基礎が大事だと思います。苦手だったリスニングは直前期に行ったオーバーラッピングやシャドーイングの練習で克服しました。

  • 国語

現代文は林修先生の授業に頼っていました。古文漢文は基礎を固め、たくさんの文章に触れることで読めるようになっていったと思います。

  • 数学

数学は得意とまでは言えませんでしたが、好きな教科でした。模範解答で理解できない部分があれば、何十分も熟考し自力で理解するよう努めました。この過程のなかで、本質を理解する能力を養うことができたと思います。それと、個人的に数学は暗記科目だと思っていたので、同じ問題集を何周もし、解法の暗記に努めていました。

  • 日本史

ページレイアウトを頭の中に思い浮かべられるぐらいまで何度も教科書を読みました。そのおかげで共通テストも乗り切れましたし、教科書の文中の抽象的な部分は東大日本史にも役立ちました。過去問演習は高3の夏ごろから本格的にやり始め、秋ごろにはほぼ毎日1問か2問解いていました。

  • 地理

もともと好きな科目だったのでそれほど苦労はしませんでした。過去問演習で解答のコツをつかみ、資料集などを読んで知識をアップデートしていました。

■東進東大特進コースについて

 東大特進では現代文、古文、英語、日本史、地理を受講していました。
  • 東大現代文(林先生)

東大現代文の解き方を徹底的に学ぶことができます。解答根拠が明確でとてもわかりやすく、緻密な文章読解力が身につきます。東大受験生として一度は受けることをおすすめします。

  • 東大古文(栗原隆先生)

構造分析による古文解釈と出題者の意図をくみ取る設問分析の方法がとてもしっくりきました。

  • 東大特進英語(宮崎尊先生)

日本語に置き換えず、英語そのものをとらえる読解法が自分には合っていました。また、英作文や和訳の授業はとても役に立ち、大いに影響を受けました。

  • 東大日本史(山中裕典先生)

図解板書は視覚的に理解しやすく、教科書学習では捉えづらい知識を得ることができました。主題や付帯条件を意識した解答作成方法を学ぶことで、条件文の要約に終始してしまう解答作成から脱することができました。

  • 東大地理特講(村瀬哲史先生)

事象の原因をしっかりと捉えることを重視する村瀬先生の授業はとてもわかりやすかったです。村瀬先生の授業からは元気をもらうこともできます!

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 ここまで偉そうにあれこれ書いてきましたが、単なる一例にすぎません。みなさんそれぞれ個性や置かれた状況も異なると思いますから、周りの意見を鵜吞みにせずに適度に参考にしつつ、自分に合った勉強法を確立して、それを強く貫いてほしいと思います。そして、とにかく勉強を楽しんでください!質の良い勉強をして、昨日の自分よりも成長したことを実感できれば、必ず勉強は楽しくなります!
 最後に、息抜きは本当に重要です!!勉強に疲れた、勉強が楽しくない、と感じた時には、一度勉強から離れて息抜きをしましょう。私の場合、直前期にも、1日の勉強のご褒美として寝る前に数十分YouTubeを見ていましたし、朝食や昼食のときには大好きなラジオを聞き、夕食のときにはお笑い番組を見るなど積極的に息抜きをしていました。自分を追い込みすぎず、適度に自分を甘やかしてあげてください。メンタルを崩して勉強できなくなってしまっては元も子もありません。
 東大入試の二日目、英語を解き終わったとき、「自分の力を出し切れた。もう悔いはない。」と思えるような受験を、みなさんができることを心から望んでいます。