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静岡県 県立 沼津東高等学校 卒
東京大学 文科一類

安形 優里さん

■センター試験得点 744点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 108 21 57 45 49 =280/440点
自己採点 100 20 50 40 30 =240/440点

■受験した感触・・・ 数学が難しかった。ギリギリかもしれない。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 A 文科一類 A 文科一類 A 文科一類 A

楽しさ > 辛さ

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 高1の時から成績が良い方だったので担任の先生から東大受験を進められました。当時は目標は高くしておけば損はないという思いでとりあえず志望しました。勉強は好きで、先生や友達に恵まれ、負けず嫌いな性格も功をなし、学校のテストや模試を頑張り続けた結果、東大文科一類に受かってしまいました。正直、なんで私が、という思いが強く、これまで模試でA判定をキープできていたものの、運が良いのだと思い込んでいました。私のモットーは「とにかく勉強を楽しむ」でした。

 部活は軽音部と英語部を兼部していました。どちらも演奏会・ディベート大会前が忙しく、自由時間は他の部活よりもあったと思います。高1は平日3時間数学の問題集に取り組み、休日は約7時間、学校の課題やテスト勉強をしていました。高2は世界史、地理が始まったので授業をした日の夜に暗記していました。
 2年の高原教室や3年の学校祭で実行委員を務め、勉強以外の思い出作りもしました。

 数学は基礎的な問題集と学校の課題、テスト中心に単元ごとに強化しました。高2終わりでは典型問題は網羅しましたが、東大数学のような見たことがない問題はあまり得意ではありませんでした。夏休み後から過去問の問題集で毎日2問ずつやっていました。

 世界史は高2から学校の授業で扱い始め、学校のプリントと一問一答の問題集をやっていましたがヨコとタテはほとんどつながっていませんでした。高3で恩師とも呼べる先生に出会えたことでヨコとタテがつながりました。1、2学期は60字程度の論述で良く出るところは暗記カードで覚えました。夏休み後は小論述の過去問を問題集で毎日2問ずつ、共通テスト後に学校の先生に大論述の添削を毎日してもらいました。教科書は3回読みましたが、あまり頭に入らず、私には合わなかったと思います。代わりに、学校の先生が作った年表や資料集を愛用していました。

 地理は勉強しても結果が伸びず、お手上げ状態でした。共通テストも模試で70-80点代を彷徨っていました。学校の先生の勉強法を真似て地図帳にトレーシングペーパーを重ね、情報をひたすら書くことにしました。教科書も読みましたが、あまり覚えられず、共通テスト後にわかりやすい地理系の本を3冊読み、過去問を学校の先生に添削していただきました。集中的に演習すると傾向や入れるべきポイントが見えてきて少し苦手意識が払拭されました。

 国語も苦手でした。林修先生の東大現代文を受講したり、共通テスト後に先生に二日に1年のペースで添削してもらいました。ある程度安定するようになりました。

 英語は得意でした。高2で英検の勉強のために単語やライティングをやったことは良かったと思います。高3は毎週過去問演習を3時間やる以外はほとんどやっていませんでした。次第に和訳のコツを掴み、東大模試も英語のおかげで点を安定して稼げました。

 起床後6-6:30リスニング、通学中は英語のPodcast、7:10-8:10数学、朝読書は洋書、休み時間は古文単語、昼休みは地理の教科書、放課後は19時まで学校、22時まで塾、ドライヤー中は古文漢文の音読、23−24時は眠くなるまで世界史の暗記というルーティンを10月程に確立しました。
 何をするかどうか考える時間が省けるのでおススメです。毎日計12時間の勉強を目標にしていました。
 スマホは親にスクリーンタイムをかけてもらい、帰宅後5分だけラインをチェックしていました。世界史や英語の単語検索は頻繁にしていました。

 模試が多く疲れた時や共通テスト前のやる気が出にくかった時は、やはり辛さと不安を感じ、帰宅後、歌を聴き、寝ていました。しかし、夏休みや2月は勉強がとても楽しくできたのでよかったです。

■東進東大特進コースについて

 東大特進コースでは、現代文、古文、漢文、地理、世界史、数学の講座をとっていました。
 国語は偏差値のぶれが大きく、苦手でしたので、効果的な勉強法を探していました。現代文は特に苦手でしたが、高3から受講を始めた林修先生の東大現代文はとても効果的でした。傍線部の徹底分析、論理関係の把握に注意し、秋の東大模試で国語の偏差値が夏と比べて10上がりました。
 また、栗原隆先生の東大古文を受講していました。リズミカルで覚えやすく、背景知識なども役に立ちました。古文単語・知識や漢文重要語句のまとめは試験前に見直すのにちょうど良かったです。
 荒巻豊志先生の東大世界史では、ただ覚えたことを羅列するのではなく出題者の要求に的確に答えなければならないことを学びました。オンラインのみ受講しましたが、復習にとても役立ちました。
 東進の東大リスニングアプリは雑音入りで耳を鍛えました。本番は予想以上に放送の音質が悪かったのですが、心構えができました。
 東大本番レベル模試は、返却が早いので、記憶に新しいまま復習を行うことができました。1年で4回あるので自分の成長を可視化できてよかったと思います。共通テストボケを治すための第4回は判定が出る最後の模試で、参考になりました。
 東大生スタッフさんに電話で相談に乗っていただけたので、とても貴重でした。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 1、2年の時はやりたいことを優先して下さい。やるべき勉強には手を抜きすぎずに。勉強を楽しく続ければ自ずと結果は出てくると思います。友達や先生方に、自分の知性に驕らず努力している姿を褒められることがよくありました。周りはちゃんと見ていてくれるのです。良い友、先生、環境を見つけて楽しんでください。勉強をしないことを後悔することはあっても、勉強して後悔することは滅多にないと思います。