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神奈川県 県立 横浜翠嵐高等学校 卒
東京大学 文科三類

佐々木 彩人さん

■共通テスト得点 943点/1000点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 化学基礎 生物基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 70 32 59 36 32 =229/440点
自己採点 75 22 65 40 39 =241/440点

■受験した感触・・・ 数学で失敗したので、最低点と採点次第では不合格もあり得るな~と思った。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科三類 A 文科三類 A 文科三類 A 文科三類 A

合格率を最大化する勉強を

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が東京大学を志望し始めたのは、高校二年生の5月ごろです。一年生の冬ごろから勉強時間を増やしたことで徐々に成績が良くなり始めたため、東京大学を目指して勉強しようと思うようになりました。また、漠然と大学で教育系を学びたいという思いはあったものの、いろいろな学問に触れて学部を決定したいと思ったため、文科三類を志望しました。

各教科の勉強について

  • 全体

タイトルにもある通り、東京大学の受験において大切なのは、本番の試験でどのような難易度・形式の問題が出題されても合格できるような力をつけることです。そのためには、自分の現状の実力を正確に把握し、点数を上げるために必要な勉強を行い続けることが必要です。また、得意教科の勉強に逃げずに苦手教科の勉強にも向き合うようにしましょう。以下、自分がした各教科の勉強について書きます。

  • 共通テスト

比較的得意だったので、高得点を目指していました。しかし、共通テストに集中しすぎて二次試験の勉強が疎かにならないよう、一か月ほど前から勉強を始め少しずつ共通テスト用の勉強の割合を増やすようにしました。また、共通テスト対策問題集は難しめに作られていることが多かったため、過去問を中心に勉強しました。

  • 英語

東大の英語は、120分の試験時間をどう使うかという「戦略」が大切です。私は大問1、3、5が得意で、2、4が苦手だったので、前半は得意な方をじっくり解き、後半は苦手な方でなるべく点を取るという作戦で解いていました。「この大問に何分かける/この問題は飛ばす」等を決めて演習に取り組み、自分にとって最適な戦略を見つけていくと良いです。また、感覚を失わないよう、英語の勉強はなるべく毎日するようにしました。

  • 国語

現代文は、林修先生の授業を中心に勉強していました。古典は知識を覚えた後、過去問を解きながらその知識について復習しつつ、いかに問題の答えを導いていくかにフォーカスして勉強していました。過去問は易しいものから取り組み、徐々にレベルアップしていけるようにしました。

  • 数学

中学校の頃から苦手教科だったので、時間をかけて勉強しました。しかし点数は安定せず、模試では10点台をとることもあれば50点台をとることもありました。安定性を増すために、今まで解いてきた問題を復習して完答できる問題を増やそうとしました。しかし、得点は本番まで不安定なままだったので、本番には「数学が0点でも他でしっかり得点できれば合格できる」というマインドで臨みました。これにより、数学で事故が起こったもののメンタルを保って2日目の試験に臨むことができました。

  • 世界史

好きな教科だったので沢山勉強していました。第2問と第3問は基礎的な知識をどれだけ正確につけられているかの勝負なので、教科書を繰り返し読んで用語を覚えるようにしました。第1問は荒巻豊志先生の授業で解答の方針を学び、それを色々な問題に活かせるように入念に復習しました。今年の問題のように第1問には過去問に類似したテーマの問題が出ることが多いので、過去問をできるだけ遡ってそのテーマを深く理解することを心がけると良いと思います。

  • 地理

参考書等で基礎事項を頭に入れた後、過去問を中心に勉強しました。問題文を読み、自分の知識からどう考察を行えば答えにたどり着けるのかを常に考え、足りない知識や考え方を覚えていきました。時事的な問題が出題される傾向にあるので、それに関連した知識も覚えておくと良いと思います。

よくなかったこと

 復習の習慣を身につけられなかったこと/勉強時間が人に比べて少なかったこと/英語文法の勉強をサボり、基礎が身についていなかったこと

■東進東大特進コースについて

東大特進コースの授業・講師

 東進以外の塾に通っていなかったため、ほとんどの科目で東大特進コースの授業で東大対策を行っていました。以下、授業について書きます。
  • 「東大現代文」(林修先生)

授業を通して文章を「読み」、設問を「解く」姿勢を学べたことで、それまでは感覚に頼っていた現代文の問題の解答に、自分なりに論理を持って取り組めるようになりました。一年を通して授業に参加することで直近25ヵ年の過去問にほとんど取り組むことができ、授業の予習・復習で過去問研究を完結させられた点も良かったです。

  • 「東大世界史」(荒巻豊志先生)

『プレ講座』では、通史に合わせて第2問・第3問の対策をすることができました。第1問の学習を通してさらに世界史の点数を上昇させたい人には、「東大世界史【論述】」の授業に参加することを勧めたいです。私はハイレベルな授業や周りの生徒に必死についていくために勉強する中で自身の知識を更に深めることができました。また、「東大世界史【論述】」の授業に参加している、もしくはしようとしている人には、自分の書いた答案を先生に見せに行くことを勧めたいです(自分があまり見せに行けなかったことを後悔しているので)。

  • 「数学の真髄」(青木純二先生)

「数学の真髄―基本原理追究編」で学んだ考え方を用いて問題を解く姿勢を学べました。テストゼミでは減点されない答案を制限時間内に書き、得点を最大化する練習ができました。

  • 「東大英語 in Depth」(駒橋輝圭先生)

東大英語の各大問についての詳しい攻略法を知り、演習を行うことができました。まだ過去問の少ない大問でも沢山の演習に取り組み、自信をもって本番の試験に臨めました。

東大本番レベル模試

 他の模試に比べて返却がとても速く、復習が行いやすい点がとても良かったです。また、採点が厳しすぎず、本番に近いであろう点数が出ることも魅力です。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は公立高校出身であり、中学生の時点で高校範囲の学習は全くしていませんでした。また、高校入学後すぐの数学のテストでは350人中290位を取るなど、思い返せば自分は東京大学に合格するには難しい状況にありました。そんな私でも、約三年間の勉強を通して合格をつかみ取ることができました。そのために重要だったのは適切な方向へ、適切な量の努力をコツコツ積み上げていくことだったと感じています。
 この体験記を読んでくださった皆さんが、同じように努力を積み上げて合格を掴み取ることができるよう、強く願っています。勉強に疲れた時には、息抜きも忘れずに!