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神奈川県 市立 川崎高等学校 卒
東京大学 文科三類

吉田 昂生さん

■センター試験得点 831点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 80 64 72 32 31 =279/440点
自己採点 80 60 60 30 30 =260/440点

■受験した感触・・・ 1日目はかなり好感触だったが、2日目は社会がほとんど分からず、英語のリスニングも全く聞けなかったので、落ちたと思った。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科三類 A 文科三類 C 文科三類 A 文科三類 B

不登校から東大へ

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が東大を考え始めたのは高1の春でした。きっかけはスタッフに志望校を聞かれ、適当に東大と言ったことです。実際は東大を目指す気持ちはありませんでした。私は病気で中学校に通えず、十分に勉強ができなかったので、中学の勉強から東大に合格するのは無理と感じたからです。なので、東大のことは考えない日々が続きました。しかし受講を進めるうちに受講が自分の楽しみになり、また、部活動に不参加だったので、勉強時間も多く、高1でかなりの勉強ができました。すると、秋頃から本当に東大を目指せる学力になり、ここから東大受験が始まりました。高1の時は英語と数学をやっていました。英語は必死に単語を詰め、文法の暗記も進めました。数学は問題集を解き、解説を読み、理解するという勉強をしました。高2の夏から世界史の学習を始めました。文章の全暗記という勉強で夏休みを使いましたが、以降の共通テスト模試で世界史の得点は9割安定となりました。そして秋から日本史の勉強を始めました。これがかなり鬼門でした。日本史は文化史などの比重が世界史よりも大きいため、単に政治史を覚えた世界史の勉強が通用せず、漢字が書けないという難点もありました。そこで日本史の勉強は教科書を読みつつ問題を解くものにしました。すると、教科書と参考書が相互補完し、日本史の知識が身につきました。こうして高2で社会9割安定となりました。そして冬から古典を始めました。古文は講座を履修し、漢文は共通テスト過去問をやりました。こうして共通テスト同日体験受験、東大入試同日体験受験を経て東大特進に通い始め、東大対策も始めました。高3の夏までは社会の知識を入れることを中心に、国語や英語、数学をしました。この時期はあまり時間は意識せず、解くプロセスを体得しながら、東大の難易度を体感する時期としました。私はこの時点で東大数学がかなり解けることに気づいたので、得点源にしようと考えました。夏では、過去問演習講座が追加されたので、ひたすら共通テスト対策をしました。ここで理科を完璧にして、共通テスト模試で700点後半を安定化しました。しかし、東大対策が疎かになり、東大模試で初めてC判定を出してしまいました。この時は本当に落ち込みましたが、友人の励ましにより活力を得られました。ここから挽回を決意しました。まず秋模試での経験をまとめ、これに沿って演習を進めました。例えば英語を制限時間を設けたり、社会の各大問を何分で解くかを決めたりしました。結果的に秋の東大模試でA判定を出せて、自信を持てました。そして、秋模試を復習して、本番で取る具体的な点数を決めました。この点を取れるように11、12月はひたすら東大の演習をして、共通テスト演習を始めたのは1月からでした。これは、共通テスト演習をしすぎて、東大の試験が解けなくなった夏の出来事を恐れたからです。そのため、1月からは毎日共通テスト対策しかしませんでした。毎日全科目を時間を計り解くという勉強で、時間感覚が身につき、本番でも焦らず解けました。共通テスト後は、東大の英語と数学は毎日やるようにして、国語・社会を交互に解くようにしていました。英語は継続しないと感覚を失い、数学を得点源にする計画だったためです。2月は精神的負担が大変でした。点が良くないとかなり落ち込み、勉強がしたくないと思うこともありました。これに対し、友達との電話が有効でした。これだけで本当に元気が出ました。また、少し甘めな自己採点も有効でした。自分で採点すると、点数によるダメージを自分で調整できます。よって、私は良い精神状態で入試に行けました。試験中には、試験に集中できなかったり、リスニング音声が想定より聞きにくいなど、ハプニングもたくさんありました。手応えはかなり微妙で、浪人する気持ちでしたが、合格できました。東大生活の中で多くの優秀な人に出会い、自分の将来を明確にしたいです。

■東進東大特進コースについて

 授業は本当に良質で、できるだけ間を空けないようにガンガン進めていました。確認テストや講座修了判定テストにおいて、数学などは良いと思った問題をノートに写して、後日もう一度できるようにしていました。講師も本当に優秀でわかりやすさがありつつも、本質を教えてくれ、東大対策の講座は何回も受け直すほど良いものでした。東大対策の講座と過去問演習講座でかなり東大型の問題の対策ができました。高速基礎マスターでは素早く単語などの暗記事項を確認できたため、時間が中途半端に余ってしまった時などは自分が不安に思う内容の高速基礎マスターを演習して、再点検をしていました。過去問演習講座は、10年分というほど良い量であり、解説授業も丁寧であるため何回も演習をして共通テスト、二次試験の解くプロセスや時間感覚を身につけることができました。短期間で一気に全部を演習するのが効果的と実感しました。志望校別単元ジャンル演習講座はあまり解いたことはないが、習得することで学力が向上する問題が数多くリストアップされたため、新鮮な気持ちで楽しく演習することができ、知らなかった発想や、東大の過去問だけでは補えなかった知見など多様な知恵を会得できました。第一志望校対策演習は東大と全く同じ形式でありながら、全て自分の解いたことのない問題であるため、東大入試に必要な知識だけでなく、時間感覚や解き方も確認でき、直前期はひたすらやりまくることで、本番の試験も普段通り解くことができました。同様に、AI予想問題演習も本番同様の形式・時間だったので2月では毎日英語と数学を解いて、試験を解くことに対する抵抗感を減らすことができました。しっかり解説を読み込み、自分の苦手だった日本史についてはノートに解説をまとめ直してみて知識や解き方を整理することを行なっていました。東大本番レベル模試は試験が東大と酷似しているだけでなく、解答用紙も本番と全く一緒だったため本番試験は焦らないどころか少し笑ってしまうくらい落ち着いて解くことができました。解説冊子も本当に充実していて、しっかり読み込むことで十分な東大対策の勉強ができると思います。チームミーティングはあまり堅苦しいものではなく、学校など私生活の話で楽しんで、日々の勉強の小休憩のような時間でした。同じ志望校を目指している人ともお話ができたり、私立志望ならではの悩みなどが聞けて、とても楽しかったです。リスニングは東進リスニングアプリを活用していました。ふとした空き時間に東大リスニングを解いてみたりすることで、リスニングの耳になることができるだけでなく、東大の問題形式にも慣れることができ、とても有意義なものでした。音質をあえて悪くすることもできるので、一度演習した問題を復習がてら音質を悪くしてやるということなどに使っていました。東大生スタッフは質問があるとすぐに答えてくれました。英語の長文の質問でかなり時間がかかってしまうかと思いましたが、一瞬で読み切ってすぐに解説してくださったので、本当に助けになってくれました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 どんなに模試の成績が良くても、本番で実力を発揮できなかったら落ちてしまいます。では、実力を十分に発揮するために必要なことはなんでしょうか。それは受かるという気持ちです。自分は受かると信じて日々勉強してみてください。それがたとえ何も根拠のない発言であったとしても自然とやる気が出てきます。そして、いちばん大切なのは友達です。東大を一緒に目指している人は当然ながら、そうでない友人も本当に心の支えになってくれます。東大を目指す人ゼンインが鬼才なわけではありません。みなさんと同様に極限の精神状態でいる人もいます。自分だけできないなど変に思い詰めず、気楽な気持ちで貴重な大学受験の機会を最大限楽しんで、活用してください!!