■センター試験得点 780点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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日本史 |
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開示得点 |
71 |
+ |
5 |
+ |
77 |
+ |
45 |
+ |
40 |
=238/440点 |
自己採点 |
65 |
+ |
10 |
+ |
80 |
+ |
45 |
+ |
45 |
=245/440点 |
■受験した感触・・・ 直後:合格間違いなし!→答案再現でミスをいくつも発見→発表前:合格の可能性ほぼ無い。見たくない
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
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文科三類 |
D |
文科三類 |
B |
文科三類 |
C |
状況把握と適切な対処(正解は自分の手でつかみ取れ!)
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
私について
私は進みたい道が明確に決まっていないので、いろんな学問に触れて関心分野を見つけるため、前期教養課程の充実している東大の中でも履修の自由度の高い文科三類を選びました。
東大模試はなるべく早く受けよう。
私は夏休みに初めて東大模試を受けました。それを機に私の受験勉強は一気に加速していきました。東大模試のメリットをお伝えします。
主なメリットは、
①科目ごとに今の自分の実力を把握できること。
②東大の問題形式に触れることで、勉強すべき事柄が分かるようになる。
の二つです。以下に私の例を示します。
私は、東大模試を受ける前の夏の時点では自分の実力を次のように評価していました。
- 日本史・世界史 得意だけれど、覚え切れていない語句、理解の曖昧な時代・出来事がまだたくさん残っていて、まだ全然東大レベルではない。
- 国語 何をやれば良いか分からない。文学史は覚えるべき?白文は読めるべき?とか考えてた。
- 英語 まあ高校でやる長文とかはできてるし、なんとかなるかな?
- 数学 苦手科目。手も足も出ないかも。
ですが東大模試を受け、結果が返却され、教科ごとに合格に必要なレベル、それへの自分の到達度が頭の中でかなりハッキリしました。東大模試後の印象は次の通りです。
- 世界史 けっこういける。東大の問題は基本がしっかり理解できていれば難なく解けるようにできている。あまり時間を割く必要は無いな。
- 日本史 思っていたより弱い。律令制とか荘園制とか各時代の根本的な理解が足りないな。論述に必要な語句は覚えなくては。
- 国語 現代文はけっこうできる。ただ、古漢は手応えより点が来ない。記述の仕方を学んだ方が良いな。逆に文学史や白文が分かる必要は全くないな。その勉強はカットだ。
- 英語 なんだこれ!量多過ぎ!全然解ききれないじゃん。でも、単語とか構文のレベルはそこまで高くないんだな。これは時間戦略が一番の鍵だな。
- 数学 想定通り全然できない。やばい、がんばらなきゃ。あ、でも、こんな自分でも10点はもらえるんだな。
このようにして、勉強すべき内容・時間配分等、合格への道筋が急速に可視化されました。これにより私の勉強は、「これでいいのかな」と不安なまま行き当たりばったりを繰り返すものから、確信を持ってやるべき事をこなしていく(以前に比べれば)無駄の少ないものに変わっていきました。
というわけで、東大模試はなるべく早く受けましょう。6月にもあるし、高2用のもあります。私は高3の夏にようやく真の受験勉強が始まったので、大変でした。皆さんには是非一刻も早くスタートを切って、余裕のある受験生ライフを過ごしてほしいと思います。
受かり方は人それぞれ。自分の状況を冷静に見極め、時には人と違う道でも進もう。
前述の通り、私は社会と国語はけっこう強いタイプでした。英語は最初の模試では散々な点でしたが、「形式慣れすればいける」という感覚はありました。一方で数学はめっきりダメでした。
「これは数ヶ月でどうにかなるレベルじゃないな。数学の勉強は苦痛でしかないし、無理に勉強して他の科目のやる気まで失せたら逆効果だ。」と判断した私は、周りに心配されながらも数学の勉強は最小限にとどめ、伸びる可能性の高い英語・古漢・日本史にかなりウェイトを置いた勉強を行いました。
穴があっても他で埋め合わせれば良いんです。その結果、今こうして合格体験記を書くことができています。
■東進東大特進コースについて
東大特進がなかったら、きっと合格のために何をすれば良いのか、路頭に迷っていたと思います。東大特進の授業は、まさに東大対策ど真ん中という感じで、とても心強かったです。
林修先生の授業を受けましょう。一回一回しっかり聞いて、くどいくらいに復習するのが良いと思います。数を受けることより質を優先しましょう。
まず古文単語・文法、漢文句法は高2までに大体マスターしておいて下さい。大体で良いです。授業中にポイントの復習ができます。その上で、栗原隆先生の古文、寺師貴憲先生の漢文の読み方、解き方をまるっとコピーして下さい。記述の解き方が分かってくるはずです。ただ、授業だけでは演習不足なので過去問演習は新しいものからたくさん解いて下さい。もちろん復習は一回一回丁寧に。
まず基本的な単語、文法はマスターしておいて下さい。ただ、細かい文法は覚えなくて良いです。大体覚えたらどんどん長文を読んでいきましょう。宮崎尊先生の授業は、凝り固まった頭をほぐし、英語に対する自然なアプローチ姿勢を身につけるのに有効です。長文を大きな枠組み、構造で読むという宮崎尊先生の考え方は、国語等いろんな分野に効きます。
荒巻豊志先生の授業、特に第一問大論述対策はお勧めです!受験勉強を超えた素晴らしい授業です。世界史の考え方をがらりと変えてくれる、本当に目から鱗の内容でした。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
東大の試験は、各科目の本質的・実用的な理解を無駄なく試す変な癖の少ない良問でできています。だから、こうした問題を解けるようになろうと努力する過程は、世間一般的な受験勉強のイメージとは異なり、とても知的興奮に溢れた楽しい時間です。万が一落ちてしまったとしても、それまでの努力が最も損にならない大学だと思うので、ぜひ最後まで東大志望を貫いて、力を出し切ってほしいです。私自身成績が微妙な時から東大を目指して努力し続けていたら、合格できてしまいました。自分を信じ、適切な努力を積み上げていって下さい。