■センター試験得点 798点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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地理 |
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開示得点 |
82 |
+ |
28 |
+ |
49 |
+ |
33 |
+ |
43 |
=235/440点 |
自己採点 |
80 |
+ |
30 |
+ |
80 |
+ |
35 |
+ |
30 |
=255/440点 |
■受験した感触・・・ 数学で絶望して帰ろうかと思いました(笑)。地理も教科書の知識が全く役立たず辛かったです。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
文科二類 |
B |
文科二類 |
C |
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どうしても勉強ができない人へ
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
順当に勉強に打ち込めている(1日10時間とか)人ではなく、あまりにも勉強ができなすぎて苦しんでいる人に読んでもらいたいです。勉強ができない、というのはテストの結果のこともそうですが、純粋に日々の勉強が手につかないことです。ひたすら長時間努力し続けた方にとっては不快な文章かもしれません。
私は高校1年生が終わるまではいわゆる優等生でした。受験本番期なみの勉強時間をこなしても特に苦痛はなかったし、勉強なんて楽しいとすら思っていました。しかし、ここで詳しくは書きませんが、高校1年の末に諸々のトラブルが生じ、勉強ができなくなりました。授業を聞いても頭に入らなかったり、家にいる時は布団から出れないという感じです。
まず、そういう状態に陥ったら心療内科に行きましょう。別に恥ずかしいことでもないです。副作用の重い薬ばかり処方されるわけでもないし、私も最初にただの胃薬を処方されました(笑)それでも効きます。胃薬も効くし、何よりヤバくなったら薬があるという事実が効きます。受験が終わるまでに調子を立て直そうとか、自分の体に鞭打つことは避けて、受験が終わるまで上手く体調と付き合うことを考えたほうが、私の場合は結果的に上手くいきました。
そして、勉強についてですが、調子を一回崩してしまったら、「元に戻る」のは諦めなきゃいけないこともあります。「治す」でなく「変わる」イメージの方が楽に進むことが多いと言われています。とにかく、できないなりにできることをやる根性と、限られた時間・体力を最大限有効活用する冷静さ、そして完璧主義から距離を置く楽観主義を保ち続ける必要があります。1日30分でも良いので、本当に必要なことだけやるのが重要です。勉強をすることが苦しくてたまらない状態では、効率の悪いことをやっているともっと嫌気がさして、できることもできなくなります。効率的な勉強法が分からなくなったら、わかる人に聞きましょう。ハンデ戦なので、使えるものは全部使うぐらいのガッツキも肝心です。
また、「過程」を他人と比較することは絶対にやめた方が良いと思います。模試の点数とか、最終的な結果は別に比較しても良いと思いますが、例えば「あいつは一日に12時間勉強してる」とか「あいつはあの参考書3日で終わらせた」とか、そういうことに神経を削る余裕はないはずです。周りが皆ゲームをしないで勉強していても、自分が「ゲームの時間があった方が頑張れる」と思うなら、罪悪感を感じない範囲で好きにゲームしたら良いです。人によって地頭も積み重ねも得意科目も必要睡眠時間も全部違うわけなので、勉強のやり方を比べて焦って、自分に合わない方法を導入すると徒労に終わりがちです。真似て学ぶのは非常に大事ですが、本当に自分に必要なのかの見極めが肝心です。
恋人がいる方は、別に受験期だからといって別れる必要性は全くないと思います。別れたいと思うなら良いですが、今の受験界隈では恋人がいることのデメリットが強調され過ぎだと思います。心の支えになるならむしろプラスに働くことも全然あるでしょう。今ではLINEなど通話サービスも発達していますから、会わなくても隙間時間に声を聴いて心を癒したり、付き合い方次第です。会いにいくのも、必要に応じてすれば良いと思います。罪悪感で辛かったら勉強デートにするのもアリです。
あとは、とにかく自分の調子は自分が一番わかるので、ヤバいと思ったときに自分の心身に対して対処するスキルが必要です。散歩でもお茶でも何でも良いですが、息抜きも勉強の一部だと思っちゃえば良いです。息抜きをする自分を責めることは本当に不毛だし、もし他人に「勉強しろ」とか言われたら怒って良いです。
担任の先生が感じの良い方だったら、相談するのも手です。言いふらされたりとかはマトモな先生だったらまずしないと思うし、カウンセリングはコスパが良くないことが多い(体感)ので、案外人生経験を積んだ先生の言葉の方が刺さったりしますし、学校生活において恒常的に気を使ってもらえるのも嬉しいです。
大学入試に意味を感じなくなってきたら、大学に入ってからやりたいことを整理しましょう。「案外、東大でしかできないことって少ない」ということに気づいたりします。それで志望を変えるのも手だし、志望が変わらないとしても「なぜ東大を目指すのか」が分かると楽になったりします。私の場合は、とにかく安定した暮らしが欲しくていつの間にか東大志望になっていたことに気づき、「私立でも良い暮らしできるじゃん!東大はチャレンジで良いや」と割り切ることができてから、勉強に少しずつ手がつくようになりました。
最後に、私の受験生活の例を暴露したいと思います。まず、起床後と食後は必ず30分、就寝前は1時間、ゲームや恋人との通話などの趣味の時間。ルーティン化することで毎日を生きる原動力を生みます。勉強は疲れたら寝ころんで、勉強したくなったら再開の繰り返し。最後まで一日の勉強時間は5~6時間だったと思います(時間測ると病むのでやめました)。勉強中は常に音楽をかけ流すか恋人と作業通話をし、1か月に何回か友人や恋人と遊びに行く。定期的にマッサージに通う、という感じです。
自慢でも人生舐めてるわけでもなく、こうでもしないと私は勉強を続けることができませんでした。ですので、自分がどんな形で受験に向き合っていても、自分なりに頑張っているなら胸を張ってほしいです。一般論や宣伝広告は放っておけば良いです。自分で考えて、自分ができる、すべきことをすれば後悔は残らないと思います。
余裕で受かったわけではありませんが、こんな生活でも受かる可能性は残せたということなので、勉強が辛い方が、ゆっくりと歩んでいくことの一助となれば幸いです。
■東進東大特進コースについて
東大本番レベル模試と担任の先生の面談にお世話になり、講座は村瀬哲史先生の東大対策地理を受講しました。模試については、とにかく結果に一喜一憂しない方が良いです。そもそも東大入試は、特に国語など公式ホームページの文言から考えて部分採点をしている可能性は非常に低いだろうと思いますので、のびのびとした表現の答案でも本番では高得点がつくことも考えられます。といっても、苦手分野のあぶり出しなどには有効ですから、採点機能付きの問題集ぐらいに考えたら良いと思います。復習は大変重要です。
担任の先生との面談は、いろいろな活用方法があります。もし担当スタッフが現役東大生だったら、大学生活について聞いてモチベ維持に活用したり、自分の知りたいことを尋ねるのが良いと思います。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
入試生活が辛ければ辛いほど、終わった後の達成感はひとしおです。日本の大学は出るより入る方が難しいと言われているので、受験が終わればマシな日々が戻ってくるのは間違いないです。
最後に、私の好きな漫画からの引用で終わりたいと思います。「大人は、自分で自分の機嫌を取れなきゃいけないんだ」というものです。
受験生は、子供と大人の中間の時期だと言われます。だから、完全に自分で自分の機嫌を取る必要はないし、親や先生や色々な大人を頼ったら良いと思います。
しかしながら、自分で自分の機嫌を取って前へ進んでいくことも始めなければいけない時期だとも思います。できる範囲で最高の結果を残して頂けたらと願います。