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愛知県 県立 一宮高等学校 卒
東京大学 文科三類

大山 幹斗さん

■センター試験得点 822点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 72 63 76 42 40 =293/440点

■受験した感触・・・ 易化したので皆できているのでは……と不安になったが、さすがに受かっただろうと思った。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 D 文科一類 C 文科三類 D

地方公立から東大へ

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は地元の公立中学から公立高校に進学し、東大に合格したいわゆる「地方公立組」です。私立の中高一貫校と異なり、高校の範囲は高校に入ってから始めましたし、地歴の授業は11月に終わりましたし、高3の春まで部活をやっていたので受験勉強が本格化したのはその引退後でした。私は、私と同じような境遇にあって不安を抱えている受験生の皆さんにとって特に参考になるような体験記を書いていきたいな、と思います。適切な努力を積めば、地方からでも東大に行けます!

2次試験対策

 皆さんご存知の通り、東大は2次試験の配分が非常に大きいです。なので、東大を志望するのであれば2次対策に時間をかけましょう。
 中心となるのはやはり過去問を用いての学習になると思います。始めるタイミングに関してですが、私はまず直近のものを夏にやるといいと思います。8月には東進の東大本番レベル模試を含め、冠模試が多くあります。もちろん英単語や古典文法、数学の基本的解法など基礎がまだついていない人は過去問に取り掛かるべきとは言えませんが、東大の問題を全く見たことがないまま模試に突っ込むのももったいない気がするので、ある程度基礎が固まった感触があったら始めて構わないと思います。地方公立の皆さんは、夏の段階ではまだ地歴の教科書の範囲が終わっていないところも多いと思います。そうした場合は、ぜひ国数英を先に固めてください。私は10月頃から地歴の比重を高めましたが、その時点で国数英がある程度固まっていれば、地歴に時間をかけても罪悪感はなくなると思います。以下教科別に私が行った対策を記します。
  • 英語

得意教科だと思い込んでいましたが、東大レベルともなると苦戦しました。重要なのはやはり単語・熟語力でした。また東大はリスニングの配点もばかにならないので、毎日音源を聞くことが重要だと思います。最近はインターネットもどんどん充実していっているので、YouTubeやTEDで調べればたくさん出てきます。また東大本番は音質が結構悪い(マジで想像以上でした)ので、その対策もしなければなりません。最初は短め・ゆっくり・クリアな音質の英語を確実に聞けるようにし、徐々に長め・速い・雑音ありの音になれるようにしましょう。またリスニングのみならずリーディングも継続が重要なので、私は過去問を大問ごとに分けて解き、時間短縮を目指すようにしていました。要は1年分解くのに3~4日かけていたわけです。ただ直近10年分は1年分まとめて、制限時間を計ってやりました。

  • 数学

最も苦手でしたが、数学の真髄と出会ってからは世界がガラリと変わりました。もちろん「絶対に数学の真髄を受講しろ!」と押し付けるわけではありませんが、どちらにせよ問題を論理的に分析することがとても大切です。分からなかった問題に直面したとき、ある程度考えた後模範解答を見ることがあると思いますが、その際「なるほど、こうやってとくのか~」だけで終わってしまっては伸びません。「どうしてこの解法が思いつくのだろう」と考える姿勢を大切に、1問1問にじっくり向き合ってください。

  • 国語

現代文は少し苦手でしたが、古典は得意でした。古典は現代文に比べて知識要素が強いので、国語の点数を伸ばすには、まず古典を固めるのが有効だと思います。古文単語や漢文句法を固め、過去問を中心に様々な文章に触れると良いと思います。現代文は自分で勉強がしにくい科目なので、東大特進の現代文を利用しました。真剣に予習・受講に取り組み、添削された答案を徹底的に見直すだけで、着々と実力はついてきます。

  • 世界史

得意でした(本番の試験ではコケた感触)。東大世界史は一問一答がありますが、私は一問一答の参考書を買わず、あくまで歴史の流れの中で語句を位置づけるようにしました。そのためには、教科書の熟読が欠かせません。ときには他の参考書や資料集も併用しながらインプットするといいと思います。1つの教科書だけだと論述の練習が少しやりづらくなるので、複数冊もつといいです。ネットで買えます。

  • 日本史

少し得意でした。東大日本史では細かい知識はあまり聞かれないので、世界史よりもさらに大局的な視点から教科書を読むことが必要な気がします。また日本史は自己採点がしにくいので、東進の過去問演習講座に加え、学校の先生に添削を頼んでいました。私は東大特進でも日本史を受講していましたが、東大日本史は多様な解答があり得る科目なので、色々な人の答えを参考にするといいと思います。

■東進東大特進コースについて

東大本番レベル模試

 何より返却が速いので復習がしやすいのが魅力です。模試は結果を見て一喜一憂するのではなく復習することが最重要なので、その点はよいのではないでしょうか。また判定も辛く出る傾向があるので、(良くも悪くも)危機感を覚えやすいです。判定が悪くても、自分を奮い立たせて次につなげましょう。

東大特進

  • 林修先生(現代文) 東大の難問を、ぐうの音も出ないほど完璧に解説してくださいます。論理的かつ豊富な語彙を駆使した林先生の解答は、得意・不得意にかかわらず受講すべきです。
  • 青木純二先生(数学) 私の数学力を変えてくださった恩人です。東大合格に必要不可欠な、数学を論理的に分析する力が養われることは間違いないです。
  • 長岡恭史先生(数学) 長岡先生のテストゼミは非常にハイレベルで、私は最後まであまり点数をとれませんでした。しかし、それに呼応するハイレベルな解説と豊富な自習用教材が用意されているので、数学が苦手な人も怖がらずに積極的に受講するといいと思います。
  • 山中裕典先生(日本史) 東大受験に必要な知識と論述力を、図解板書を用いて分かりやすく説明してくださいます。東大日本史をいきなり自分ひとりで始めるのはハードルが高いと(個人的には)思うので、山中先生の授業と共にスタートしていくといいと思います。添削が多いのも助かりました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 東大受験はいうまでもなくすごく大変です。特に地方公立にいると、東大受験に関する情報が少なかったり、一緒に東大を目指す友達がいなかったりすると思います。そんな時は、インターネットを利用したり、東大特進のスタッフに相談したりして、東大合格への道を自分なりに進んでいってください。ときには肩の力を抜いて寄り道することも必要です。私もゲームするときはゲームしていましたし(やりすぎはダメですよ!)、学校祭期間は勉強そっちのけで楽しんでいたので。短いようで長くもある受験生活、不安になることも多々あると思いますが、自分を信じて頑張ってください。応援しています。