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兵庫県 県立 長田高等学校 卒
東京大学 文科三類

菊池 啓太さん

■共通テスト得点 923点/1000点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 化学基礎 生物基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 74 26 64 47 43 =254/440点
自己採点 71 21 53 44 41 =230/440点

■受験した感触・・・ 英語を解きながら落ちたと思った。絶望。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科三類 B 文科三類 A 文科三類 A 文科三類 B

最小限の努力で最大限の成果を

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は地元の公立トップ校に入学し、高1・高2の時点で志望校は特になかったものの、調査の際は東大の文三を常に書いていた。高2の11月に「全国統一高校生テスト」を初めて受験し、共通テスト型の模試ながら文三でA判定を取ったことで「本当に受かるかも」と感じ、東大受験を決意した。

各時期ごとの学習・生活状況

  • 高1~高2冬

英語と地歴(高2以降)は学校の課題・授業を軸に真面目に勉強し、学年でも上位を維持した。しかし数学にはついていけず、定期考査でも文系平均を割ることが常態化していた。睡眠時間も4~5時間程度で、学習に集中できない日も多かった。

  • 2年3学期

東進に入学し、いくつか講座を受け始めた。地歴の知識をある程度固めていたことが幸いし、「共通テスト同日体験受験」で8割弱(798点)、「東大入試同日体験受験」で203点(偏差値69.8)を取り、過度に負荷をかけなくても受かるだろうと思い始めた結果、3月中は部活に注力し、勉強をサボることになった。

  • 3年1学期

部活を引退し、少しずつ受験モードに入った。ここでようやく数学・英語・国語の実力不足に気づく。4月の「共通テスト本番レベル模試」で英語リーディングは73点、数学に至ってはでⅡBCが42点という有様であった。また国語も記述問題がほとんど書けず、「第1回東大本番レベル模試」で31点を叩き出してしまう。危機感を感じつつ、東進の講座で東大対策の基礎を確立していく。地歴の基礎事項と英単語・古文単語を暗記アプリを活用して覚え始める(入試当日まで継続した)。

  • 3年夏休み

1日8~9時間程度は勉強を行う。高校生クイズに出場するため1週間勉強を完全に中断したが、8月後半には過去問演習を開始する。東大特進の授業も活用しながら学習を進めていた。

  • 3年秋

平日は過去問演習、土日は模試のサイクルをひたすら繰り返す。夏の模試が返却され全てA判定でかなり心の余裕をもって生活できた。22:30就寝、5:30起床に生活スタイルを修正。

  • 12月~共通テストまで

12月初旬から共通テスト対策を始め、対策が間に合うか心配だったものの本番の試験ではなんとか9割に乗せた。

  • 二次試験直前期

「最終1月東大本番レベル模試」で判定がBに下がり焦って勉強時間を増やす。生活リズムだけは崩さないようにした。

科目ごとの「非」推奨の勉強法

 「良い勉強法」は人によりまちまちなので、「悪い勉強法」について記述する。
  • 基礎がなっていないのに難しい問題集に手を出す→結局応用できず、実力はつかない。途中で何も身についていないと感じたらすぐに易しめ、あるいは解説が丁寧なものに移ろう。
  • 大量にマーカーを引く→自己満足にしかならない。私は基本的に引かなかった。
  • 教科書/参考書を読むだけ→覚えたつもりになるだけで時間の無駄。アウトプットの演習を積むべき。

■東進東大特進コースについて

東大特進について

 東大特進では以下の講座を受講した。
  • 東大現代文(林修先生)

自力では伸びにくいこの分野において、正しい読解のプロセスを獲得することができた。授業内での雑談も面白かった。

  • 東大古文(栗原隆先生)

背景知識の説明が丁寧で、文章の内容を理解するうえで必要な当時の価値観や文化を理解できた。また解答プロセスも明解で、1行という狭い枠に適切な解答をする技術を獲得できた。

  • 東大世界史(荒巻豊志先生)

世界史を理解するうえで必要だが、教科書だけではなかなか身につかない基礎事項や考え方と、自力での対策が難しい第1問を解くうえで必要な考え方を獲得することができた。

過去問演習講座・AI演習講座について

 東大の過去問や「東大本番レベル模試」の過去問を解いて添削を受けることができ、自己採点の難しい二次試験の問題において自分がミスしがちなポイントや理解していない箇所に気づくことができた。また解答後は一流講師陣の解説授業を受けることができ、重要事項を理解することができた。傾向慣れのためにも「過去問演習講座」は25年セットを活用すべき。

東大本番レベル模試について

 「東進の模試は質が悪い」という人もいるが、そのようなことはない。特に地理は他の模試にみられるような奇問が少なく、本番の試験で必要な考え方を身に付けられる。また英語も駒橋輝圭先生が解説授業で仰る通り東大の傾向を忠実に再現したものになっている。返却までの日数も短く、解いた感覚が残ったまま復習や点数の確認ができ、大変役に立った。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 この本では様々な勉強法が提示されていると思うが、最も重要なのは自分に向いている勉強法を実践すること、そして自分に向いていない勉強法を実践しないことである。点数の高い人の勉強法を真似したからといって成功するとは限らない。残り1年の間で、自分に合った勉強法を見つけ、合格をつかみ取ってください!!!!