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富山県 県立 高岡高等学校 卒
東京大学 文科三類

中村 真結さん

■共通テスト得点 880点/1000点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 生物基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 75 19 69 40 38 =241/440点

■受験した感触・・・ 全力出し切れた!受かるかどうかはともかく楽しかった!!

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科三類 B 文科三類 E 文科三類 E 文科三類 C

楽しんだもん勝ち!

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 趣味や課外活動に明け暮れていた1年生の時、東大合格なんて自分には大きすぎる夢だと思っていました。しかし、課外活動の中で東京大学の教育学部に在籍されている方にお会いしてその方の研究に惹かれ、深く教育学を学べる東京大学に行きたいと思うようになりました。しかし2年次は学校行事や部活動、習い事などで忙しく、思うようには学習を進められませんでした。本格的に受験勉強を始めたのは3年生になってからでした。

東大受験全体を通して大切なこと

  • 勉強の習慣と基礎学力の確立

当たり前だと思うかもしれませんが、とても大事です。1・2年生の間は部活動や学校行事などで忙しいとは思いますが、受験勉強の基礎を確立する大事な期間です。まずは膨大な量の問題をこなし、その後で質の高い勉強の仕方を考えましょう。

  • 休息も大切

勉強時間を確保するために睡眠時間を過度に削るのは危険です。毎日7時間半しっかり寝ても合格できます。また、たまには勉強以外のことをする時間もとりましょう。例えば友達や家族とお話したり、推しのSNSをチェックしたり。自分のメンタルにとってプラスになるなら、勉強への意欲も高まるかも!

  • 楽しむ

東大受験においては、素直な好奇心と些細な発想が本番での1点に結びつきます。なぜなら、知識問題より思考問題のほうが圧倒的に多いからです。「どうしてそれが正解で、自分のは間違いなんだろう」「他の場合にも応用できるだろうか」。そういう疑問や発想を放っておかないでください。知ること、考えることを楽しんでください。そうすればきっと本番の試験も楽しんで解けるはずです。

教科ごとの勉強の仕方

  • 国語(やや苦手)

主に学校での過去問添削を利用し、東進では永井玲衣先生の現代文の講座を活用しました。自分の解答を誰かに見てもらうのが一番です。

  • 数学(苦手)

志田晶先生の講座をたくさん受けました。わからない問題は友達と一緒に考えることで、楽しみながら乗り切りました。最後の1か月はケアレスミスとの闘いでした。ただ考え方を導くことが重要なので、やはり思考力が必要です。

  • 地歴(やや得意)

問題演習を経て気づいた大事なポイントをルーズリーフにまとめました。本番前にそれだけは見返すつもりでしたが、ほかにやりたいことがあってほとんどできませんでした。ただ、まとめる過程で知識が整理されていたので効果的でした。世界史は細かい出来事を覚えたら、過去問や世界史用語を用いたゲームを通じてタテとヨコの大きな流れを捉えました。どのようなやり方にせよ、知識を結びつける工夫は必要です。地理は同じようなことを問う問題が繰り返し出題されるので、過去問から学べることは絶大です。個々の事例を理論と結び付けて論じることが大切です。

  • 英語(得意)

英語は好きだったので楽しんで勉強できました。東進の東大対策の講座では、とにかくたくさんの問題を解きながら、様々な知識を習得していけました。東大の英語は難しい単語こそ少ないものの、要約や作文、読解、聞き取りなど総合的な力が問われます。語彙力をつけたら、4技能をフル活用して各問題に取り組みましょう。私は毎朝英語のニュースを流し、寝る前は英語で日記をつけました。こういうのは楽しんでやるのがおトクです。また、要約だけはずっと苦手だったので学校で添削をしてもらいました。最後は時間との闘いです。最高のパフォーマンスができるような順番で解きましょう(私は2B→2A→4B→4A→3→1A→1B→5でした)。

■東進東大特進コースについて

受講講座

 私は3年次に数学、国語、世界史を主に受講していました。自分に合った先生の授業を受けられるので効果的でした。地歴はともかく、国語・数学・英語の3教科は学校の授業の速度を気にせず先取り学習を進めると良いです。ただ私の場合、理解もしていないまま数学の講座を次から次へと受けてしまった時期もありました。なので、学校の先生や東進の担任助手の方などとよく相談して計画を立てることをおすすめします。

東大本番レベル模試

 2年次から受けることで、早いうちに問題の傾向をとらえ、対策を始めることができました。東進の模試は丸一日かかるため、体力的にしんどいですが、そのおかげで本番はかなりラクに感じられます。模試をたくさん受ける中で、試験への緊張感にも慣れ、時間配分や問題の解く順番などを試行錯誤しましょう。ただし、模試で大事なのはその後の復習です。できるだけ早いうちにやっておきましょう。

高速基礎マスター

 主に英語の対策として使いました。本格的な利用は3年生になってからでしたが、毎日寝る前に少しずつ取り組むことで冬には四冠を達成し、東大レベルの単語は身に付けることができました。早いうちに達成することを勧められるとは思いますが、基礎知識の確認として使う私のような人もいるので、自分に合った使い方を見つけてください。

AI演習

 量をこなしたいならこれ!東大の過去問だけでなくほかの大学の類題も出してくれるので、違った観点の問題にも触れることができます。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 もちろん東大に受かることが皆さんにとって一番の目標であるとは思います。でもそれだけにこだわって折れてしまわないでください。東大に落ちたとしても人生が終了するわけではないし、学びの道が閉ざされるわけではない。東大合格に向かって走り続けて、最終的に東大に合格する人もいれば、落ちて再スタートを切る人もいる。私立に行く人もいれば、共通テスト後に志望校を下げて新たな道を選ぶ人もいる。受験勉強を通じて、東大に合格するくらいの学力を身につけようと全力を尽くすことこそがすごいんです。とにかく、あなたなりの全力で、受験に向き合ってみてください。嬉しさも苦しさも存分に味わってみてください。きっと、終わってから「楽しかった」と言えるはずです。
 まずは学びを楽しむことです。「受験勉強は苦しいもの」なんて決めつけないでください。工夫次第でどれだけでも面白くできます。解くたびに新しい発見をくれる東大の問題と、素直に向き合ってみてください。
 最後に、地方公立高校の女の子だって東大を目指していいんだと伝えたいです!「行きたい」というその気持ちを大切にして、頑張ってください。