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東京都 私立 東京都市大学付属高等学校 卒
東京大学 文科三類

伊藤 創太さん

■センター試験得点 787点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 91 46 67 46 35 =285/440点
自己採点 70 35 65 35 35 =240/440点

■受験した感触・・・ 得意だった英語で大失点した。たぶん数点差で落ちた。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科三類 B 文科三類 B 文科三類 B 文科三類 C

最後は、運

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望時期・理由

 高校2年の初めに、東京大学を目指そうかなと漠然と思っていたことに加え、学校の担任の先生からも東大を勧められたので受験を決意しました。東大を選んだ理由は、1・2年の教養学部の間に様々な分野の学問に触れ、その後に専攻を決定できる東大ならば、将来のビジョンが明確でない自分にとってぴったりだと思ったため、そして日本一の大学を目指すならば勉強のモチベーションを高く保てるだろうと考えたためです。

教科別の勉強法

 実際に自分が行っていた勉強法だけでなく、受験を終えて「もっとこうしておけばよかった」というものも書いています。
  • 英語

帰国子女なので元々得意でした。東大英語は、問題自体の難易度はあまり高くありませんが、何しろ分量が多く時間の制約がきついため、模試や過去問を活用して時間内に可能な限り点をかすめ取れるように時間配分や解く順番の試行錯誤を重ね、自身の解法を確立することが最重要だと感じました。

  • 現代文、古文、漢文

東大現代文は過去問演習を積むことが一番の近道だと思います。古文に関しては、まず文法、それから単語をしっかりと身に付けることに尽きます。こういった基礎力を、できれば高2のうち、遅くとも高3の夏休みまでに固めておけば、あとは過去問や模試で演習量を確保し、訓練を積むという理想的な流れが実現できると思います。漢文は句形も大事ですが、「与」や「自」のように様々な用法がある重要漢字の暗記も欠かせません。あとは中国語の語順を意識するといいと思います。

  • 数学

一番の苦手科目でした。高2の時に志田晶先生の大学入学共通テスト対策数学を受講するとともに網羅系の参考書を解き進めて最低限の解法を身に付けましたが、共通テストの形式がどうも苦手で模試の結果は常に不振でした。しかし、形式慣れや演習量の増加に伴い徐々に点数を積み上げていくことができ、共通テスト本番や東大の二次試験ではそこそこ戦えました(どちらも大幅に易化したおかげでもありますが)。問題を解く際に、自分は今何をしているのか、何をする必要があるのかを言語化する癖をつけておくといいと思います。

  • 世界史

学校の授業の進度が早く通史が高3の4月に終わったので、共通テストや東大の過去問にスムーズに取り組めました。教科書の周回によるインプットはもちろん、特定の歴史事項について何も見ずに自分で説明してみる(できれば声を出して)というアウトプットの作業が不可欠だと思います。また、年号はある程度覚えておくのをお勧めします。共通テストのみならず東大の二次試験においても、正しい時代感覚を身に付けておくことは大きなアドバンテージとなります。

  • 地理

共通テストの勉強が二次試験の対策に直結する教科だと思います。高3の夏休みは5年分の共通テスト予想問題を2周して基礎固めを行い、共通テストで8割を安定して取れる実力をつけました。夏休み後半からは二次の過去問を解き始めました。東大の過去問を重点的に演習しておくと、論述力をつけられるだけでなく東大地理頻出のテーマを知り、対策を立てていけるので非常に有効です。

■東進東大特進コースについて

東進での勉強

 高2の夏に東進に通い始めました。周囲の成績が良い人たちの多くが東進生だったから、という何とも安易な理由でしたが、時間やペースを自由に設定できる授業は融通が利き、高2末まで続けていた吹奏楽部の活動とも両立できました。

東大本番レベル模試

 高2のうちから受験でき、実施回数も多いため、東大の出題形式に早くから慣れることができました。また、問題冊子や解答用紙が本物に忠実に再現されています。東大の本番のときは、配布された問題の表紙と解答用紙が模試のものとほぼ一緒だったので、模試を受験するつもりでリラックスして試験に臨むことができました。

過去問演習講座

 全年度・全教科の解説授業が視聴できるところがよかったです。地理の解説授業は問題自体の解説に留まらず関連事項もまとめてあり助かりました。また、添削や講評も付いており自分の答案を客観的に分析するのに役立ちました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私が皆さんにお伝えしたいのは、思い通りの受験勉強を実行できる人は滅多にいないということです。もしかしたら今後、少し息抜きをするつもりが丸一日潰してしまった、なんてことがあるかもしれません。実際に私はこの一年間で何度もそういうことがあり、そのたびに「こんな自分が東大に受かるわけがない」と落ち込み、勉強から逃げるという悪循環に陥っていました。しかし、たかが1日分の勉強時間を無駄にしたことによる一時的なネガティブな思考のせいで勉強自体をやめてしまうのは本当に勿体ないことです。過去の過ちをいくら悔やんでも無駄にした時間は帰ってきません。「こんなことあって当たり前、明日勉強すればいい」と気楽に構えましょう。
 そして、受験を乗り切るのにメンタルの安定は非常に重要です。周りの人間と良好な関係を築き、食事・睡眠をしっかりとり、適度に休憩や昼寝をすることを心掛けるといいと思います。最後まで平常心で頑張ってください!