ページを更新する ページを更新する
メインビジュアル

東京都 私立 芝高等学校 卒
東京大学 文科三類

柿沼 颯太朗さん

■センター試験得点 728点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 73 40 60 34 41 =248/440点

■受験した感触・・・ 割と上手くいった。結果は五分五分かなぁ。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科三類 E 文科三類 E 文科三類 E 文科三類 D

受験は楽しんだもん勝ち

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東大受験全体を通して

 私が東大を意識した勉強をし始めたのは、高校1年生のときでした。その際、東進でできる限りの数学の講座を大量に取得して消化しました。それ以来、数学は得意科目として、私のことを支えてくれました。部活にも参加はしていましたが、コロナ禍にあって、不要不急の活動の自主規制の要請による度重なる部活停止のために、満足した練習を行えませんでした。その中で下がったモチベーションの向かった先が、ちょうど3年後に控えた受験へ向けた勉強となったわけです。
 比較的、早期に受験勉強を開始した私ですが、持ち前の要領の悪さも相まって、受験生になってからは成績が伸び悩みました。秋になるまでは模試では一貫してE、D判定を取り続け、この時点で浪人を覚悟するほどにまで追い詰められました。しかし、東大2次の勉強自体は面白く、勉強を投げ出したり、東大を諦めようと思ったりしたことは一度もありませんでした。その甲斐あってか、11月以降、いきなり成績が上振れはじめ、自信を取り戻せるようになりました。
 共通テストのカウントダウンが気にかかり始める12月になっても、私は徹底して2次の対策に打ち込みました。元々共通テストが苦手であったうえ、圧縮率が高く結局は2次で点を取れればいいと考えたからです。しかし、その分共通テストの本番では、これ以上ないほど緊張しました(2次の数倍緊張しました笑)。結果としては、対策が不十分だったため、当然リサーチはEで返却されましたが、志望校を変える選択肢など一切頭に浮かびませんでした。私立の出願についても、元々東大一本狙いであったため、必要最小限に抑え、対策もほとんどしませんでした(試験前日に初めて1年分の過去問を解きました)。その分、残った時間をすべてを東大対策に注ぎ込み、少しでも共通テストでのビハインドを取り返せるようにしました。
 結果論とはいえ、この選択をしたことは正しかったです。2月に入ってからは、成績が急激によくなった実感が得られました。本番の終了後も過去一上手くいったという感覚があり、結果合格だったので、受験生はいつ伸びるのかわからないなぁ、と受験が終わってから身をもって実感しました。周囲の人たちは私の合格を私以上に喜んでくれ、こんなにも応援されていたんだと気づいた時には、受験の間、ずっと私を支えてくれていた人たちへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。特に、毎日朝早く起きて弁当を作ってくれた母、東大受験のきっかけを私に与えてくれた前校舎長、そして3年間私の勉強の指針を示し続けてくれた担任の方には頭が上がりません。今まで、本当に、本当にありがとうございました。

反省点

 計画性のなさとブレブレのメンタルに尽きます。一つの勉強に手をつけると、満足するまでそれから離れることができず、結果、3、4週間触れていない教科が現れることさえありました。模試の度に、こうしておけばよかった……と後悔していたので、よく言われることではありますが、受験生は全教科バランスよく勉強しましょう。
 メンタルの弱さについては、程度の差はあれど、ほとんどの受験生が悩むことだと思います。私は悲観的に物事を捉えがちなきらいがあったので、私の態度で周囲の人を煩わせてしまったかと思います(ごめんなさい……)。模試の結果に一喜一憂したり、受験までの時間の無さに気づき焦ったりするのは、恐らく避けられないことだと思います。だからこそ、受験生は自分自身と深く向き合う時間を必ず用意して、自分にとってのリラックス方法を考えておいた方がいいと思います。

■東進東大特進コースについて

受講講座

  • 東大特進英語……英語の論理的要素と感覚的要素の両方を重視した講義が展開されます。論理的文章の構造について学習したかと思えば、副詞や前置詞の感覚や単語の語源を学んでおり、一切飽きることない授業でした。知らないうちに英語を英語として読めるようになっている魔法のような講座でした。
  • 東大現代文……現代文が一体何を問うている科目なのかという点から気づかせてくれた授業でした。内容は至ってシンプルで、接続詞、因果関係や論理構造に着目し、一つ一つ丁寧に解説してくださいます。そのパズルにも似た読解の感覚が得られたときに、今までどうしても成績の上がらなかった現代文は安定して点を取れるようになりました。
  • 東大古文……独特のテンポで講義が進められ、自然と古文単語や文法を覚えてしまえる不思議な感覚になれる講座でした。特に、フローチャートを用いて教えてもらった古文単語は、暗記の苦手な私にとっては、宝のようなものでした。
  • 東大数学特講……1、2か月に一回、テストゼミ形式で行われる講義は、その都度の自分の数学力のチェックとして最適でした。扱われる問題も、東大が求める、面倒な場合分けや実験的思考を要求するものが大半で、徐々に数学への対応力が滋養されている感覚でした。また、松田聡平先生のおっしゃる、図やグラフを重視する態度は、難しい問題に直面した際、すぐには諦めず、できる限りもがき、糸筋を見いだすうえで、常に活きてきました。
  • 東大日本史……解説と添削がとても丁寧で、自分に何が足りていないのかを把握するのにかなり役立ちました。問題演習量も程よく、最短距離で、日本史の習得へ向かうことができました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

勉強法

 人によってかなり変わってくると思います。自分がそれでうまくいっているのなら、敢えて人に合わせる必要はないと思います。例を挙げるなら、私は単語帳や一問一答を一切使用しませんでした。