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愛知県 私立 南山高等学校 卒
東京大学 文科一類

大森 菜月さん

■センター試験得点 865点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 95 17 66 45 41 =264/440点
自己採点 92 21 58 42 35 =248/440点

■受験した感触・・・ 数学死んだ……自己採点はなんとなく。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 A 文科一類 A 文科一類 A 文科一類 A

余裕をもって

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 東大を志望し始めたのは、高校1年生の時です。それまでは地元にある名古屋大学に行きたいなとなんとなく思っていたのですが、初めて受けた全国模試の結果がよく、周りの「東大に行け!」という掛け声に煽られて、東大志望に変わりました。受験勉強を始めたのは高1の時で、割と早めにスタートできたのではないかと思います。以下、各科目の勉強・対策について書いていきます。参考までに。

英語

 得意科目で、成績も最初からよかったです。なので、苦手な方の参考にはあまりならないかもしれません。
 ただ、苦手な人に対しても得意な人に対しても確実に言えると思うのが、単語が最も大切だということです。どの単語帳でもいいですが、高1くらいの早い時期に一冊終わらせておくと、模試の成績も安定して楽です。最終的には三冊ほどやりました。
 時間に余裕のある読書好きの人には多読もおすすめです。第五問対策になります(趣味として楽しめないなら普通に過去問や問題集をやった方がいいかも)。

数学

 苦手でした。最後まで改善されませんでした。他の科目で補いきれないほどの失点をしないために勉強していました。
 苦手な人は基本問題集を繰り返し演習して、基礎を固めておくといいと思います。東大文系数学では大問が四個出題されますが、すべてが難しいわけではありません。なるべく全部の分野をそこそこ理解しておいて、解けそうな問題は絶対に解くぞ、という気持ちで臨むといいと思います。数学が多少だめでも、他の教科での挽回は絶対に可能です。基礎問題集は高1などのなるべく早い時期にやるのがおすすめです。模試の成績も安定していい判定が出やすくなるし、高3になってからだと時間が足りなくて手を抜きがちになると思うので。

国語

 現代文は最後までよく分かりませんでした。とりあえず第一問と第四問合わせて半分くらいの得点を目指していました。
 私のように現代文がよく分からん、という人は、古文漢文で点数を稼ぐのがおすすめです。古文は古文単語と文法さえしっかり覚えれば、確実に点数が取れます。東大の問題ではそこまで難しい現代語訳などは出されていない印象です。漢文も基本句形を覚えれば、現代文のように訳が分からん、ということにはならないと思います。

世界史

 高3から始めました。社会二科目は他の教科と比べて始めるのが遅く、模試でも足を引っ張って苦労しました。
 第一問は私の日本語力ではどうしてもとっ散らかってしまってまとめられませんでした。なので、とりあえず長い問題文をよく読んで何が要求されているのかを箇条書きにして書き出し、指定語句や思い出せる知識をとにかく詰め込むようにしていました。第二問は東進の『世界史B一問一答』の文章を読み込んで暗記したり、自分で問題を設定して口頭で答えを言ったりしていました。第三問はひたすら一問一答で暗記です。
 世界史は暗記量がものを言うので、日本史よりも対策がしやすいと思います。直前までひたすら暗記です!

日本史

 まずは世界史と同じ要領で暗記をひたすら行いました。しかし途中で、暗記しても一定ライン以上点数が伸びないことに気づきました。
 日本史では問題の条件文をよく読み、単語だけではなくその時代の文脈を理解した答えをそこそこのレベルの日本語でまとめて書かなければいけません。共通テストレベルの単語の暗記ができたら、教科書を読み込み、過去問演習に移った方がいいと思います。

■東進東大特進コースについて

 東大特進に在籍して、林修先生の講座を受けていました。現代文は自分では対策しにくいし、かといって長い間解かずにいると感覚が失われやすいので、受講してよかったと思います。林先生が時々挟まれる雑談も面白く、楽しんで授業を受けることができました。添削がついていたのも素晴らしかったです。私は現代文を解いていると頭がぐちゃぐちゃになってきて、読解はできていても稚拙な日本語で解答を書いてしまい採点者に伝わらないことが結構ありました。添削をしていただくことで、どのように書いたら採点者に伝わるのか、逆に伝わらないのかが学べました。
 東大本番レベル模試も非常に役に立ちました。とにかく返却が速いのがうれしいです。テスト一週間後には返却されるのでまだテスト当日の生々しい記憶が残っていますし、まだかなまだかな早く出てくれ、という不毛な結果の待ち時間も短いです。また、共通テスト後に模試があるのもよかったです。共通テストの対策で二次の勉強をしなくなるとだんだん二次の感覚が薄れていってしまいますが、共通テスト直後の東大本番レベル模試によって感覚を取り戻すことができました。共通テスト直後は達成感なのか勉強がおざなりになりやすいですが、模試があったことで緊張感を保てました。
 地元の愛知県には身近に東大生がいないので、メールや電話で勉強の相談を東大生スタッフの方にできるのもよかったです。地方勢にとっては、東大特進ならではの魅力かな、と思いました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は緊張するとすぐにお腹が痛くなるたちで、入試一か月前くらいから本番までずっとお腹を壊していました。お腹が痛いのはつらかったし、何でこんなにメンタルが弱いんだろう、と悲しくなることもありました。
 ですが、これも自分の性格として受け入れるしかないのかな、と思います。性格はなかなか変えられませんが、対策はとれます。私は本番は極力食べる量を減らし、お腹が鳴らない程度にしか食べないようにしていました。たかだか三時間程度なので、がっつり食べなくてもエネルギーは持ちます。
 同じような症状を持っている受験生の方は、こういう合格者もいるので、自分の取れる対策を取って入試に臨んでみてください。