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香川県 県立 高松高等学校 卒
東京大学 文科三類

岡 拓杜さん

■センター試験得点 848点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 69 69 61 46 40 =285/440点
自己採点 65 50 57 45 35 =252/440点

■受験した感触・・・ なぜか最後の最後で緊張がピークに達して、英文が頭に入ってこない。他の教科も簡単だったし、どうしよう。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科三類 A 文科三類 A 文科三類 A 文科三類 B

実力と運の黄金比

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 努力した者だけが、報われるわけではない。ましてや一発勝負の受験ではなおさらである。体調の良しあし。出題分野の得手不得手。模試とは違った緊張感。本番の得点は思いのほか偶発的要因に左右されやすい。
 では、私たちはどのような姿勢で(たった一回になることを願う)受験に臨むべきなのだろうか。まず、自分が次のどちらの戦略で受かるべきかを考える必要がある。

 1 実力だけで受かる。 → 合格者平均+10点を目標に

 2 実力と少しの運で受かる。 → 合格者最低点+10点を目標に

 1を選んだのならば、100回受けたら100回受かるような準備が必要であり、失敗したと思ってもA判定が取れて、十分だと思う。私は1を選んで、数学と社会を得点源に、英語と国語を人並みには仕上げることにした(本番では普段ほどの実力を出せなかったが、今こうして体験記を書いている。成功とみなそう)。
 2を選んだ人は、どのような運で受かるかを考えたい。例えば、3教科平均並みで、1教科だけ高得点を安定的にとれるようにする。こうすれば、3教科の運次第ではゆとりをもって、合格することができる。あるいは、全教科平均並みで、各教科一つずつ得意分野を持つこと(日本史なら古代、数学なら確率など、比較的大きな単元レベルでの話)が望ましいと思われる。
 合格できるか、できないかの二元論ではなく、どのように合格するのか、ということを常に念頭に置いて、逆算的に計画を練っていくことが肝要である。

共通テスト

 共通テストである程度の点を取れない人が、二次試験で合格点を出すのは(よほどの天才を除いて)至難の業である。1・2年生の時は共通テストを中心に計画を練り、共通テスト同日体験受験で、7割(1年生)8割(2年生)の得点を目標にするとよい。共通テスト同日体験受験から100点ほどは伸びると思われるので、本番で800点以上を目指す人は2年の1月には700点以上取れる実力を養成すべきことになる。

二次試験(カッコ内は私の目標点=高めに設定)

  • 国語(60)

私は漢文が得意だったので、漢文は18点以上を死守し、古文の難易度次第で時間配分を考えていた。本番は古文が読めるタイプの問題だったので、いつもより長めに時間を割いた。現代文は模試によって上下するが、第一問に関しては20点台で推移した。ただ国語は運に委ねることにしていた。

  • 数学(50)

数学は得意中の得意。40点を下回ったことはあまりない。最もよかったのは夏の模試で60点をたたき出した時だが、その時期に数学はほとんど勉強していなかった。数学が得意なら下手に数学を極めようとするより、地歴などに時間を割くのが良い。数学力は自然と熟成されていく。

  • 英語(80)

避けてきたことを一番後悔している。英語は努力量と継続によって簡単に点が伸びる。私は根っからの英弱だが、3年生の最初に毎日英文を読んでいると東進の模試で90点台を取ることができた。残念ながら、本番では恐ろしいほど英文が頭に入って来ず、今までで一番ひどい出来だったかもしれない。これも運だ。

  • 日本史(45)

慣れるまではなかなか点が出ない。それが故に諦める人もいるみたいだが、もったいない話である。むしろ、ちょっとしたコツさえつかめば、誰でも高得点が狙える。そのためにはまず、教科書の「単語」に注目するのではなく評価や解釈といった「一文」に目を向けるべきである。そのため、私は赤シートで隠せるようにマーカーを引くのが嫌いだった。

  • 世界史(45)

大論述は別として比較的簡単に点が出るようになる。穴が開くくらい教科書を読みこむことが重要だが、第一問の対策として、年表や地図をまとめることを薦める。時代ごとの空気感をその図表から読み取るようにしよう。2年生のころから近現代を進めるべきだったとやや後悔している。

■東進東大特進コースについて

東進の利点

 私は高校生活の大半を生徒会活動に捧げていて、勉強時間を確保するのは困難であった。生徒会長を務めていた時期は勉強できない日もあったが、東進は授業を好きな時に受けられるなど自分のペースで勉強を進めることができるので、生徒会と勉強とを両立しやすかった。悔いを残さないように自分がやりたいことは高校のうちに全力でやっておこう。

おすすめの講座

  • 数学ぐんぐん(通期講座)

ふだん何となく処理している計算が論理的なものになり、数学的な思考力が自然と身に付く。数学が苦手な人も得意な人もぜひ受講してほしい。

  • 東大現代文(東大特進)

現代文を解くということがどういうことか明確に実感できる。参考書をするよりもずっと効果がある。

  • 東大特進英語(東大特進)

英語が楽しいと初めて思えた。文章の読み方から始まり英作文、リスニングに至るまで総合的に力がつく。英語に抵抗感がある人はぜひ受講してほしい。

  • 東大日本史(通期講座)

日本史の解き方が分からないと思う人は強く受講を薦める。日本史の全体像が克明に描き出されるとともに問題を分析する視点が養われる。

東進模試を活用しよう。

 模試の回数が多く、演習量の確保と現在の実力の確認材料として利用しやすい。共通テストに関しては、東進模試を受けておけば、自然と点が出るようになる。参考までに私の同日体験受験の得点を付しておく。あまり良いものではないが、道しるべとして参照してほしい。
  • 共通テスト同日体験受験

1年生:432点(英数国) 2年生:496点(英数国)、739点(文系5-7)

  • 東大入試同日体験受験

1年生:113点(英数国) 2年生:121点(英数国)、153点(合計)

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 東大は「頭のいい人」が欲しいのだとある先生は言った。全くその通りである。入試問題も単なる点取りゲームではなく緻密に設計された良問ばかりだ。その意味で入試は大学入学への準備期間といえるのかもしれない。目先の一点ではなく将来を見据えた勉学を通して独自の世界観を醸成する、そのような充実した高校生活を送って欲しい。