■共通テスト得点 956点/1000点
■共通テスト得点選択科目 日本史 地理 生物基礎 地学基礎
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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日本史 |
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地理 |
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開示得点 |
92 |
+ |
30 |
+ |
81 |
+ |
37 |
+ |
38 |
=278/440点 |
自己採点 |
90 |
+ |
25 |
+ |
65 |
+ |
40 |
+ |
40 |
=260/440点 |
■受験した感触・・・ 数学全然解ききれなかったしリスニングも難しかったな……。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
文科三類 |
B |
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文科三類 |
A |
文科三類 |
A |
「努力」は才能。「才能」も努力。
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
東大合格者に対して、「あなたには才能があると思いますか」と聞いたとしても、迷いなく首を縦に振る人は少ないと思います。それには謙遜も含まれているかもしれませんが、多くの人は自分に本当に才能があったわけではないと考えているでしょう。しかし彼ら、彼女らは共通した才能を持っています。それが努力するという才能です。各科目のコツなどは得意な人に任せ、自分は根本的な部分について書きたいと思います。
努力と才能
東大合格者の平均勉強時間の合計は4,000時間とも言われますが、これは並大抵の長さではありません。勉強が趣味でない人にとっては、実行には努力が必要な数字です。しかし、4,000時間勉強した人が全員東大に受かるかと言ったらそういうわけではありません。東大の問題は高いレベルの思考力や表現力が求められます。その意味で、東大合格には才能も必要だと言われます。
一つ大事なこととして、才能は磨けるということがあります。そのために我々は受験勉強をします。目的意識のない勉強をいくら重ねたところで、才能は磨かれず、東大合格は近づきません。
ただ、まだ重要なことが書かれていません。それは、努力には才能が必要だということです。元ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜は「努力できることが才能である」と語っています。遺伝子の研究が進み、努力をするための遺伝子の存在も報告されています。努力は万人が普遍的に可能なものだと思われがちですが、決してそういうわけではありません。
ここまでの内容を見て、「努力する才能のない人は諦めるしかないのか」と思われるかもしれません。確かに才能の研鑽に努力が必要なら、努力する才能がない場合それを磨くことができないようにも思えます。しかし、諦めていては東大には受かりません。どんな人でも努力の水準を高めることはできます。最初は1キロでバテてしまっても、走り続ければいつかはフルマラソンを走り切ることができるようになるでしょう。東大合格者はみな努力のスタミナのある人ばかりです。
自身の経験
自分はもともと努力が苦手でした。中学のときまでは、勉強が苦手な上に好きではなかったので、理由をつけては楽な方に逃げていました。中学校と高校には内部進学ができたので、それでも問題はありませんでしたが、大学はそうはいきません。高校に入ってからは、なんとか少しずつ勉強をするところから始めました。そのため、必然的に勉強しなければならない環境である塾(東進)に入ったことは正解だったと考えています。最初は授業のためになんとか勉強しているという状態でしたが、次第にそれが当たり前になり、直前期にも毎日12時間の勉強を維持することができました。このくらいできていれば、勉強時間不足だったとは言えないでしょう。
また、努力のスタミナは体力と同じで、少し使わないとすぐに落ちてしまいます。そのため自分は、毎日勉強をするということを徹底していました。文化祭の日も、スポーツ大会の日も、朝の僅かな時間ではありますが問題に向き合いました。このような経験は、後のサボりたくなる瞬間に「あのとき勉強できたのに、今できないわけがないだろう」と思わせてくれるので、有用でした。
この経験から総じて言えるのは、既成事実があれば我々は動けるということです。まず、1秒でも勉強を始めてみたらどうですか?あなたの中で何かが変わるかもしれませんよ。
■東進東大特進コースについて
授業
東大特進では現代文、古文、漢文、日本史を受講していました。
東大の現代文で求められる力とは何か、という点から授業が展開されます。受講以前はなんとなく傍線部の周りから内容を拾っていただけでしたが、なぜこの部分が解答に入るのかということを考えながら答案作成ができるようになりました。
歌に乗せて古文の暗記事項を教えてくださりますが、何度も聞くうちに頭から離れなくなり、暗記で苦労することはないでしょう。文の構造を捉えることを重視されるので、大局的に読む視点も身につくでしょう。
対句を重視した授業で、文章の解像度が高まります。『第Ⅴ期』の共通テスト対策講座では、効果的な解き方も学ぶことができるので、特におすすめです。
図を用いた講義は複雑な土地制度や近代の経済を理解するのに大きく役に立ちます。問題解説では要求と条件に注目し、問われていることを正確に記述する力をつけることができます。
東大特別演習
自分の苦手な分野の基礎を固めたうえで、東大形式の問題にたくさん触れることができます。東大の問題はどれも形式慣れが必要なものが多く、「東大本番レベル模試」の過去問を解くことで、解法の確立を進めることができます。また、東大の過去問自体もたくさん供給されるので、直前期の演習問題不足に悩むことはまずないでしょう。
東進リスニングアプリ
共通テスト、二次試験ともに、リスニング対策は主にこれを利用しました。スマホでできるので登下校中にも取り組みやすく、リスニングの感覚を鈍らせることなく受験を完走するのに役立ってくれました。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
受験勉強をしているとどうしてもネガティブになることがあります。自分も何度も二次試験の点数を見積もっては、不安に思っていました。しかし、ここで知ってほしいのは、そのような行為は全く点数に繋がらないということです。このようなときに自分は、合理的な視点を持つことを意識していました。不安や緊張に襲われたときは、一度自分の様子を外から眺めて、それが受験の点数に繋がるのかを考えてみるのも良いでしょう(多くの場合、答えはノーだとわかります)。受験においてメンタルはとても大事です。この体験記も参考にしつつ、自分なりのケア方法をみつけて、長い受験生活を乗り切ってください。応援しています。