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千葉県 私立 渋谷教育学園幕張高等学校 卒
東京大学 文科三類

古澤 百花さん

■センター試験得点 638点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 108 11 51 25 35 =230/440点

■受験した感触・・・ トルキスタンで不合格を確信。自己採点するまでもなかった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科三類 C 文科三類 D 文科三類 D 文科三類 E

大どんでん返し

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

はじめに

 英強数弱の典型的な帰国生です(東大入試同日体験受験の英語は100点、数学は9点でした)。高1で東進ハイスクールに入学し、高2の秋から東京大学を目指し始めました。高3の8月まで部活を続け、要領が悪いため高3の11月をAO入試にまるまる費やしてしまいました。
 それでもなんとか合格することができたので、未熟ながら少しでも参考になることを書きたいと思います。英強数弱な人、共通テストがうまくいかなかった人向けです。

英強数弱な人へ

 まず強調しておきたいことは、どんなに数学が伸び悩んでも数学を捨てないでほしいということです。英語で数学の失点をカバーできそうでも、合否を分けると言われる数学を諦めてしまうのでは本末転倒です。私は数学に一番時間を割き、結局成果は上がりませんでしたが、基礎に戻ることでグンと成績をあげた人をたくさん見ています。問題を解ききれなくても、分かることを採点者になんとか伝えるという姿勢を持ち続けてください。

共通テストがうまくいかなかった人へ

 共通テストを自己採点して絶望した後、合格体験記に600点代の人がいるかを探しました。私の時はいませんでした。探しに来た人のために書いています。共通テストができなかったのは、基礎ができていないということです。この事実に向き合い、できなかったところをちゃんと分析しましょう。自己採点だけで終わらせると失敗が無駄なものになってしまいます。分析しているうちに自然と絶望の気持ちが悔しさに変わってくるはずです。逆転合格したことを合格体験記に書いてやる!という意気込みで踏ん張ってください。2次で挽回できることは実証済みです。

科目別勉強法

英語

 共通テストで凡ミスをなくすことと、2次試験の要約問題に慣れることを意識して勉強しました。2次試験の大問を解く順番は東大入試同日体験受験までに決めておき、模試で毎度実践することで本番は気持ち良く解くことができました。

実践していた順番:

1A→5→4B(途中まで)→リスニング(開始10分前に問題文を読み始める)→4A→4B(続き)→1B→2B→2A

 参考程度にして、自分が一番解きやすい順番を早くから模索してください。

数学

 最後まで点数が伸びなかったので特に言及しませんが、伸び悩んだときは基礎に戻るようにしました。

国語

  • 現代文:東進で林修先生の高2ハイレベル現代文トレーニングと現代文記述・論述トレーニングの講座で演習をこなしました。学校の課題で出されていた問題集が第一問の120字問題に活きてきました。
  • 古文:東進で古文スペシャルを取っていました。文法はこの授業の暗唱方法で習得しました。古文単語は一人でやってもなかなか定着しなかったので、学校の休み時間は友達、寝る前は母親に単語帳のテストをしてもらっていました。
  • 漢文:参考書を3周しました。

世界史

 東大入試同日体験受験で初めて東大世界史の手強さを目の当たりにし、高3までに通史を入れることに力点を置きました。参考書を読み、その内容を教科書に書いて補足するという方法を取りました。この作業は、点を落とせない第二問の役に立ちました。
 スタートが遅くとにかく時間がなかったので語呂合わせを重宝していました。語呂合わせは自分で考えたものが一番定着しますが、思い付かない時はネットにも良いものが載っています。

地理

 東進の通期講座の東大対策地理を復習し、過去問10年分を2周しました。これをやるだけで十分力が付きます。複合的な知識が問われる地理では日々のニュースや時事問題をおろそかにしないことがミソです。

■東進東大特進コースについて

  • 東大世界史:授業を何度も見返して復習しました。[論述]では問題文の読解の重要性を教えていただきました。答案を見ていただくときに今度こそは褒められたい!という思いで頑張って答案を書いていきました。怒られてばかりでしたが、先生の厳しいお言葉はモチベーションになりました。
  • 数学の真髄:東進で取っていた数学の真髄―基本原理追究編―文理共通の講座と接続が良かったです。それまで数学は解けるか解けないかの二択だと考えていた私に、青木純二先生は点数の上手な拾い方を教えてくださりました。
  • 東大現代文:第Ⅲ期講座は本当に勉強になりました。噂通りテレビとは違う一面を見せてくださいます。授業の申し込みは早め早めに。
  • 東大地理特講:村瀬哲史先生の授業は頭に残りやすいです。試験中に何度か村瀬先生の声が蘇ってきたときは驚き、感謝しました。
  • 第一志望校対策演習講座:第一志望校対策演習講座は世界史の第一問対策に活用していました。この演習講座は問題を分類化してくれるので、自分が苦手な範囲が出題されている過去問を探す手間が省けます。私は東大で頻出のグローバルヒストリーの問題が苦手だったので、新しい年度の問題から攻略していきました。同じ答案を再提出することができるので、添削が返ってきたあと何回か書き直して提出していました。添削が早く、二次試験の直前まで使用できた所が良かったです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 偉そうに書いてきましたが、私が合格できたのは努力の成果ではなく、英語という与えられた武器を持っていたからです。そして、サポートしてくれた両親、先生、東進の先輩方のおかげです。共通テストで共通テスト同日体験受験を下回る最悪の点数を叩き出した日、真っ先に東進の校舎に行き、先輩の言葉に救われました。家では机に向かっては泣いて、物を投げて、親にたくさん迷惑をかけました。受験期はとことん周りに頼ってください。合格してからたくさん恩返しをすれば良いのです。健闘を祈っています。