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東京都 国立 東京学芸大学附属国際中等教育学校 卒
東京大学 文科三類

高倉 仁美さん

■センター試験得点 775点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 100 41 62 40 34 =277/440点
自己採点 90 40 55 39 35 =259/440点

■受験した感触・・・ 「絶対できた!」という手応えはありませんでしたが、過去に東大模試を受けた時と同様の「そこそこできた」という感覚があり、そのような感覚で終えた模試は全て判定が良かったので、「もしかしたら合格しているかもしれない」というかすかな希望を持って試験を終えました。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科三類 A 文科三類 A 文科三類 A 文科三類 B

勉強方法も志望理由も常に自分の中で振り返る・言語化する。

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東大を志望した背景

 私の通っていた学校は課外活動に力を入れており、私もその例外ではなく高校1年生までは課外活動に最も力を入れ、大学も特別入試で入学すると考えていましたが、高校2年生になる前の春休みから本格的に一般入試の勉強を始めました。ちょうどその時期、学校で受けた模試で予想外に良い点数をとることができたため、「もしかしたら自分は自分が思うよりレベルの高い大学に行けるかもしれない」と思い、勉強するなら高みを目指そうと思って東京大学を志望し始めました。また、私は課外活動を通して児童福祉や外国人移民問題に関する興味が高まり、それらの福祉分野を担当するジャーナリズムの仕事につきたいと思いました。しかし現状では福祉に携わる業務は無償や低賃金であり、そのような福祉分野において変革を起こしたいと思い文科三類を目指すことにしました。

部活に関して

 私は野球部のマネージャーをやっていました。高校1年生の時はコロナウィルスが流行し部活を全然実施することができなかったが、高校2年生以降は部活への熱意が高まり「部活をするために勉強をする」状態でした。部活にもできるだけ時間を割けられるように、平日は朝早くから勉強する、まだ高2でも休日は10時間勉強する、という習慣をつけるようにしました。ただ高校3年生になると部活に入っていない同学年が多く、勉強に焦りを感じ、退部を決めたことがありました。その時後輩に「退部ではなく休部し、夏季大会前に復活する」形を提案されました。それは勉強への焦りを精神的に解消するためにもいい提案であり、2週間程勉強に打ち込むことができ、そのおかげで夏季大会前は勉強への不安を抑えて部活に全力を出すことができました。
 今ではもっと部活をしっかりやれば良かった、あともう1年やりたかったという思いが少し残っているので、部活は全力でやった方がいいと思います。夏から翌年の2月まで、勉強に全力を出せば成績は想像以上に伸びます。ぜひ部活を優先してください。また、部活を優先できるために平常時の勉強を頑張ってください。

勉強方法

 私は高校3年生まで独学であり、その中で効果的であったと思う勉強方法を2科目紹介します。また高校2年2学期までは全ての科目において学校の授業を真面目に受けていた前提です。
  • 数学

高2春〜:網羅系の問題集2、3周

→網羅系の問題集は恥ずかしくても絶対やった方がいいと思います。基礎が完全に身につきます。

高2秋〜:少し難しめの問題集

→過去問の前のワンクッション。

高3:数学の真髄・過去問

→東大特進コースの授業の「数学の真髄」はとてもおすすめです。東大数学への理解が圧倒的に深まります。過去問は夏休み中にやっておいて、冬休みに2周目をやるのがいいと思います。

  • 世界史:

高2春〜:通史の参考書開始

→学校の授業が復習になるように通史の勉強は早めに始めた方がいいと思います。また、通史に関するノートは後に度々役立つのでノートをまとめるのがいいと思います。

高3:東大世界史・過去問

→東大世界史は固有の解き方があり、また東大世界史の頻出分野なども偏っているので、世界史に関しては情報収集が必須です。

■東進東大特進コースについて

 東進の過去問演習講座・第一志望校対策演習・AI予測問題演習は本当に役に立ちます。以下科目別での活用方法です。
  • 数学

記述の過程に細かく加点・減点を入れてくれます。そのため解法はあっていても答えが違う場合何点減点されるか、証明において不可欠な一文などがわかり、得点しやすい答案が作れるようになります。過去問は夏休みに一通り解き、冬休みに2周目をすることをお勧めします。第一志望校対策演習では分野別に問題を提示してくれるため、東大数学の頻出分野の問題を共通テスト前に1回解き、共通テスト後に共通テストぼけを解消するために解くことをお勧めします。

  • 国語

個人的には、現代文に関しては点数や模範解答を気にせずに考え方を習得するのがベストだと思います。評論は解答に使用された部分を傍線部の前か後のどちらから拾ったか、など解答作成のプロセスを習得してください。古典に関しては成績が本当に伸びるので得意科目にする心持で勉強するのがいいと思います。傍線部以外の単語の訳など問題文をフル活用してください!

  • 世界史

返却答案に記載されている記述の加点要素の一覧がとても役に立ちます。世界史の場合は模範になりうる解答が複数パターンあるので、その複数パターンを読むことで知識や記憶を更新し続けることができます。また、逆に加点要素にならない情報も一目でわかるので、加点されやすい答案が書きやすくなります。また、漢字の間違えなども指摘してくれるので、自分のケアレスミスに気づき、修正・注意しやすくなります。

  • 地理

模範解答に記載されている表現方法をパクってください!地理は出題内容の大部分が過去に出題されたものなので、知識のインプットはすぐ終わり、勝負は少ない字数の中でどれだけ多くの加点要素を入れられるかになります。そのため簡潔でポイントを抑えている模範解答の表現方法をぜひパクってください。また、解説では資料の読み取り方も丁寧に説明してくれます。例えば一人当たりGNI・輸出品目など複数の情報がまとまった資料をもとにして国名を答える客観式問題では、どの項目を重視するべきか、どの項目が決め手になるのかなどが書いてあるので、解説はじっくり読み込んでください。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 勉強姿勢は本当に多様です。
 私は自己肯定感が低く、いくら好成績をとっても「落ちるかもしれない」という不安が常にあり、好成績は大きな安心感になりませんでした。「自信のない人は落ちる」と言われますが、今思うとそのような不安があったからこそ最後まで慢心せずに勉強できたと思います。
 合格方法に関する啓発が色々ありますがそれらに左右されずに自分なりに頑張ってほしいです!