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埼玉県 私立 細田学園高等学校 卒
東京大学 文科三類

田中 佑亮さん

■共通テスト得点 812点/1000点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 物理基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 76 34 69 26 32 =237/440点
自己採点 75 36 75 26 36 =248/440点

■受験した感触・・・ 数学がまさかの超上振れ。世界史と英語の爆死分をなんとか回収できていますように。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 C 文科二類 E 文科二類 E 文科三類 E

最後まで自分を信じる

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が現実的に東大という選択肢を考え始めたのは高2の春〜夏にかけてでした。高2で英語の成績が伸び模試の校内順位が1桁台に乗ったことや大好きなクラス担任の教員が東大卒だったことなどから高校の難関国公立志望者向け説明会に参加し、次の記述模試から志望校に東大を書き始めました。

うまくいった要因

1)英語を固めていた

数学が80点満点、国語が120点満点とはいえ採点基準が不明瞭で安定しない科目である一方で、英語は120点満点な上に基本的に裏切りません。題材や分野に左右されやすい他教科と比べれば断然点が安定します。単語は高3春に固めきったので、秋以降は単語帳を一度も開いていません。

2)直前期に添削を受けた

高校の通常授業がなくなる3学期に、毎日高校で自習し過去問を先生に添削してもらっていました。添削によって自分の記述を見てもらえるというのはもちろん、人に見てもらうからには良い答案を作らなければならないという気持ちにもなるので、自然と答案に対してより真剣に取り組むようになりました。私が直前期に添削を受けて良かったと思ったのは、現代文、古文、漢文、数学、英作文、世界史大論述です。

3)自分はできると信じた

秋模試までの段階ではメンタルが弱く、模試の結果を受けて泣いてしまうこともしばしばありましたが、直前期になると「もう泣いている場合じゃない」と謎のスイッチが入り、「共通テスト分析」や直前の模試は全てE判定にもかかわらず「私こそ東大に受かるべき人間だ」と自分に言い聞かせていました。

反省点

1)不要な参考書に手を出した

自分のレベル帯にあっていない参考書に手を出すような行動が特に夏から秋にかけてひどかったです。模試の成績からくる焦りでそのようなことをしていましたが、今思うと身の丈に合わない数学の参考書をやる時間で世界史の用語集2周ぐらいできただろうなあと思います。

2)模試に振り回された

模試は重要な指針ですが、実際の試験とは問題も違うし、入試本番では志望科類が変わる人もいます。模試はあくまでも苦手科目、苦手分野の把握にとどめて、判定などで一喜一憂するのはやめましょう。良い判定で油断しても、悪い判定で病んでもどっちみち得しません。

各科目の勉強法

  • 英語:基礎は春までに固める。後は東大型の演習を積み続ける。過去問25年+東大型の問題集なども考えると夏前から始めても問題は枯渇しない。一問一問丁寧に。
  • 数学:網羅系で終わらせないこと。一回受験問題をまとめた問題集などを挟むと典型的な受験数学の解法を掴める。過去問は夏から始めた。
  • 現代文:添削を受ける。また、添削を受ける際に自分の思考過程を図にしたものを見てもらう。過去問は秋までで5年分ほど、直前期で6年分ほど。
  • 古漢:過去問を解いたら全訳と品詞分解、設問以外の単語などもわからなければ辞書で引く。基礎が固まれば後は知識が物を言う。過去問は冬から始めた。
  • 世界史:ノートに世紀概観をまとめた。そういう参考書は世にたくさんあるが、自分で調べながらまとめていくと身につきやすい。過去問は直前期から。
  • 地理:割と場当たり的な要素も強い。過去問は3年分しか解いていない。ニュースを見るのは役立つかも?

■東進東大特進コースについて

 東大特進の世界史と古文はとても役立ちました。世界史と古文の過去問に触れたのが直前期というスケジュール崩壊具合でしたが、東大特進の『プレ講座』「東大世界史」で東大世界史第2問をそれなりにさらえていたこと、「東大古文」の講座で東大の求める記述などを把握していたことからなんとか直前期だけで間に合わせることができました。他科目に関しても東大特進の授業は東大型の素材を用いて授業を行ってくれるので、東大特進の授業で圧迫されて過去問が進まず東大型の対策が間に合わないということが起きません。また、世界史に関しては第3問も「高速マスター 東大世界史演習」を用いて演習できるのがありがたかったです。きちんと問題文も表示してくれるおかげで、第2問の対策にもなると思います。私は模試で悪い判定を連発していたので悔しい思い出がありますが、それでも自分がどんな分野を苦手としていてどの問題で周りとの差がついてしまっているのかということを知ることができるという点で「東大本番レベル模試」を1年に計4回も受けられるのは助かります。共通テスト後の「東大本番レベル模試」が二次の勉強のモチベーションとなって共通テスト後のだらけを防止できたのもありがたかったです。判定は悪かったけれど、定期的にスタッフが電話で勉強方針や模試の結果について電話で相談に乗ってくれたので、模試の判定が低くて萎えて終わるという最悪のパターンにならずに済んだのも良かったです。授業や電話相談など、東大特進コースのコンテンツは忙しかったり地方在住であっても受けられるのが魅力だと思います。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 夏の模試でこけて秋の模試で挽回できず、数学も直前まで一度も1完したことがなく本当に諦めかけていましたが、実際に受けてみたら数学で夢の1完、国語が読める読める、といった感じでなぜかうまくいきました。緊張で成績が下がるタイプもいるので一概には言えませんが、私みたいなタイプの人は直前まで不安でも意外と本番では全力を出し切って模試以上の成績が出たりするようです。現役ブーストなんて言葉もあるように、直前期の演習で一気に伸びるというのは本当なので最後まで諦めないで頑張ってください!ちなみに今でもなんで受かったのかは謎です。試験終わった後に自己採点30回ぐらいして萎えていた時間は一体なんだったんだ……。