■センター試験得点 805点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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地理 |
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開示得点 |
86 |
+ |
19 |
+ |
73 |
+ |
41 |
+ |
42 |
=261/440点 |
■受験した感触・・・ 数学でまたもや計算ミスを連発、0完だとわかり絶望
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
文科三類 |
B |
文科三類 |
A |
文科三類 |
B |
文科三類 |
A |
東大合格への軌跡
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
私の受験生活はちょっと変わったものだったと思います。というのも、私は高3で文転をしたのです。私は環境系に興味があり、技術で環境問題に取り組みたいと思ったので文理選択では理系を選び、そのときは京都大学工学部志望でした。しかし、文系科目のほうがかなり得意で、苦手な数学や物理ばかりが大きく関わる技術系に本当に進みたいのだろうかと考えるようになりました。そこで、得意分野も生かし、文理の枠を超えて広く環境について勉強したいと思うようになり、それができる大学を調べまくった結果、数少ないうちの1つに東大が候補にあがりました。関西からの上京は大変に思えましたが、それでも優れた仲間や教授とたくさん出会え、大学内外の環境も充実した東大に行きたいと強く感じるようになりました。東大には進振りがあり、行きたい学科には文理両方の人(文三、理二が多い)が進んでいるようだったので、得意な文系で受験したほうがよいと考えて、高3の7月に志望校を東大文三としました。
学校の理系コースでは世界史が取れず、ここから世界史をほぼ一から勉強することになりました。まず大きな流れをつかむことを大切にし、その後で暗記事項を詰めることを心掛けました。その方が知識のつながりができやすく、覚えやすかったり、論述で書きやすかったりすると思います。東大世界史のほとんどの問題は教科書の知識で答えることができ、教科書の内容を完璧にすることがとても重要です。私は世界史で大きく遅れをとっている危機感から、電車での通学中などの隙間時間も使って教科書をよく読みました。また、夏休みの多くの時間を世界史にかけ、解いた問題で得た知識を教科書や図説で確認もし、直前期には得意科目と言えるようになりました。これを書いている時点では開示は出ていませんが、大論述で時間が足りない場合は知っていることを詰め込むのも一つかと思います。私も入試では大論述に30分しか使えず、埋めることに必死でした。ただし、間違ったことを書くと減点されるかもしれないのでそれには注意してください。
私の場合は特殊なので、夏休みに社会に多くの時間をかけましたが、皆さんの場合は夏休みの勉強での国数英の割合を上げてもいいと思います。夏休みやそれ以降の伸びに大きく関わるのは国数英の基礎力です。英語は単語・熟語・文法、数学は参考書の中級レベルまでの問題、国語は古文単語や古文・漢文の文法を、できれば高2までに身につけておくといいです。これらの勉強は、学校の小テストや定期テストに向けて、単語帳や文法書などを何度も見直すことが大切です。何度も見直すほうが忘れにくくなります(学校のテストが良くても受験の日に覚えていないと困りますよね)。英語については、リーディング、リスニングともに毎日少しずつでも触れることが大切です。私は中学生のとき、NHKの「基礎英語」のラジオを毎日聴いており、それが英語が得意になったきっかけだと思います。今更中学生の話をされてもと思うかもしれませんが、ラジオ番組の他にもYouTubeなどで手軽に英語に触れることができます。数学については、ミスをノートに記録して自分のミスの傾向をつかみ、それを問題を解くときに意識することがおすすめです。私は共通テストでも二次でも計算ミスを連発し、相当な打撃を受けていると思いますし、ミスに気付いたときは精神的にも大ダメージを食らいました。試験会場では普段しないミスをしてしまうことを痛いほど実感し、それを防ぐ注意力は普段の演習で伸ばすしかないと思います。また、今年の東大文系数学では典型問題が多く、基本問題がすらすら解けることの大切さを実感しました。
■東進東大特進コースについて
東進では授業を自由に取ることができるので、自分の伸ばしたい分野を効率よく鍛えられると思います。合計点を上げるために自分の伸ばすべき部分やその伸ばし方を考えるのは、受験勉強全体を通じて大切です。早くから先取りをしている方もいるでしょうが、受講に合わせてかなり問題演習をしないと内容を忘れやすいと思うので、その点は注意してください。
私がよかったと思う授業は、林修先生の現代文と青木純二先生の数学の真髄です。
林先生の授業は、これまで曖昧だった現代文の解き方を、論理に基づいたものにする橋渡しをしてくれました。授業の後は過去問などで先生の解き方に少しでも近づけるよう練習してください。
数学の真髄では、公式に頼らない「自然な発想」による考え方を示してくださることで、パターン暗記になっていた数学の問題への向き合い方が変わりました。
また、先ほど国数英の基礎固めが重要だと書きましたが、高速基礎マスターはそれに大変役立つと思います。頻繁に修了判定テストをやると、知識を確かなものにできます。
東大本番レベル模試は、返却が早い、解答用紙が本番そっくり、年に4回もある、という点でおすすめです。解答用紙がよく似ているおかげか、本番中に模試と錯覚することもありました。また、去年の入試の世界史でほぼ同じ問題が出たようです。
過去問演習講座は、東進の先生による丁寧な解説授業により、ただ解くだけでなく理解を深められた点が特によかったです。
東進のコンテンツにはいろいろありますが、自分がいいと思ったものは積極的に活用してみてください。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
受験勉強を乗り切るためには、モチベーションが大切です。志望校は、自分には無理だと悲観せず、心から行きたいと思えるところにしてください。また、本番で頼れるのは今までの自分だけで、本番で自分を信じられるように進んでください。部活などで忙しくても、隙間時間は意外とあり、毎日の積み重ねが大きな差になります。私はこれまでは楽しんでいる同年代の人を見てうらやましく思うことがありましたが、合格したら吹っ切れました。でも、休むことも大切です。私は気分が疲れたときや模試の前などは、おやつを食べたり音楽を聴いたりして、しっかりと休憩していました。
切り替えを大切にして、自分なりに走り抜いてください。応援しています!