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京都府 私立 洛南高等学校 卒
東京大学 文科一類

加藤 史菜さん

■共通テスト得点 922点/1000点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 生物基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 72 23 71 45 37 =248/440点
自己採点 70 30 60 45 35 =240/440点

■受験した感触・・・ 1日目、数学0完で大焦り。世界史の手応えは良かったが英語は微妙で合否は五分五分だと思った。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 A 文科一類 A 文科一類 C

計画性と諦めない心

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東大を志望した理由、時期

 私の通っていた学校は中高一貫校で難関大進学者が多かったこともあり中学生の頃からぼんやりと東大を進学先として意識していました。しかし東大を明確に第1志望に定めた時期は遅く、高校3年生が始まる頃だったと思います。色々悩みましたが、やはり東大は日本一の大学で学生の質が高いこと、また様々な人、物、情報が集まる東京という場所に存在する大学ということから、広い視野を身につけ、切磋琢磨しながら自分をより高めていくには東大が良いのではないかと思い、東大を第1志望にしました。

時期ごとの取り組み

  • 高1

この時期は英数を固めるのが大事だと言われますが、実際は英語ばかりやっていました。また東大特進コースの林修先生の現代文の公開授業を受けていました。

  • 高2

課外活動や体育祭の応援団、文化祭など様々なことに取り組みました。勉強はほどほどにしかしていませんでしたが、学校の定期テストの勉強だけはしっかりやることを意識していました。また冬には科学地理オリンピック日本選手権に参加し、これがきっかけで地理の勉強を進めました。地理オリ一次対策としてセンター試験や共通テストの過去問を7年分ほど解き、二次対策には東大地理の過去問演習を行いました。

  • 高3

このころから東大合格に向けて、計画を立てて勉強することをより意識するようになりました。具体的には大体1~3か月単位で目標、やるべき勉強を決め、1~2週間ほどで達成具合を見て適宜計画を修正していくという形をとりました。

  • 〜夏休み前

進んでいなかった世界史と苦手な数学を中心に勉強していました。この頃は東大型の演習はほとんどせず、基礎力を付けることに専念しました。地理に関しては学校の先生に過去問添削をお願いしました。この頃の共通テスト模試の得点率は85%程度でした。

  • 夏休み

夏休み前と同じく世界史と数学が勉強の中心でしたが、理科基礎といった共通テスト科目の対策も少しずつ始めました。またこの頃から東大形式に慣れることを目的に東大模試の過去問演習を行うようになりましたが、東大の過去問はあまり使いませんでした。

  • 秋 9月~文化祭(10月初め)

体育祭、文化祭など行事が続く時期で、部活を続けていたため勉強の時間はあまり取れませんでした。そのため、この時期は割り切って、2次試験の勉強をあまりしない代わりに共通テスト対策を完成させることを目標にしました。部活を続けている人は少なく、不安に駆られたのもこの時期でした。

  • 文化祭後〜11月

2次対策に全力投球。過去問を本格的に始め、数学は週1ペースで1年分の過去問演習を行うことを目標にしていたと思います。日々の勉強は世界史が中心でした。この時期の共通テスト模試では89%ほど取れていました。

  • 12~1月

共通テスト対策の比重を上げていく時期でした。ただ私の場合はもともと共通テストがそこまで苦手ではなかったので勉強の比率は共通テストと二次で1:1か若干共通テストが多い程度だったと思います。このころは世界史の通史の復習を問題集を使って行いながら自分でまとめノートを作成し、論述対策を行っていました。またお風呂などの隙間時間には『世界史一問一答完全版』(東進ブックス)を使って勉強しました。他には、地理オリの一次が12月中頃にあったのでそこに間に合うように共通テスト対策も兼ねて共通テスト、センター過去問を10年分ほど解きました。年が明けてからは共通テスト対策に全振りしました。

  • 共通テスト後、二次試験まで

数学、英語、地理、古典は過去問演習を中心に勉強しました。また世界史については荒巻豊志先生の東大世界史の全20講を再度1周し、現代文は林修先生の東大現代文を受講しました。

■東進東大特進コースについて

東大入試同日体験受験

 私が初めて受けた東大型の模試でした。東大二次のレベルと自分の実力の乖離が認識でき、その後の勉強計画を立てるのにとても役立ちました。ただ成績が悪くても落ち込む必要は全くありません。私はこの模試で苦手科目の数学で2点をたたき出しましたがこれを機に高3では数学にも力を入れ、成績を伸ばして現役合格することができました。自分の課題を見つける機会として活用してください。

授業について

  • 国語

東大特進で林修先生の東大現代文を受講しました。解説が分かりやすく、答案作成の方法もしっかり教えてくださります。筆者の主張を掴み、それを設問の要求に応えた形で文章にするといった、現代文という科目の基礎を身につけることができます。東大の過去問を用いた授業なので、この講座の予習復習をしっかりしてそれ以外の過去問演習はあまり行いませんでした。漢文については東大二次前日に寺師貴憲先生の漢文句形スピードチェックを受講し、当日同じ句形が出たので助かりました。忘れがちな句形の最後の復習ができるのでオススメです。

  • 数学

直前期に青木純二先生の軌跡と領域の講座を受講しました。とても分かりやすかったですし、軌跡と領域は東大でも頻出分野なので最後の確認ができたことで安心感を持って試験に臨めました。

  • 世界史

東大特進での荒巻豊志先生の東大世界史が素晴らしかったです。単なる歴史の出来事の解説に留まらず、その背景まで深く理解することができ、歴史の大局的な見方を体得できました。東大対策にも役に立ちましたが、それ以上に世界史という大切な教養を身につけることができたと思いますし、なにより世界史が大好きになりました。世界史で受験する全員に受講を強くお勧めします。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 文系の後輩へのアドバイスとしては、まず社会は早いうちにやりましょう。私は高2の時世界史を適当にやっていたせいで高3の勉強時間のかなりを世界史に割くことになりました。模試で社会が取れないと焦りも大きくなるので高2からしっかりやることをお勧めします。また地理選択の後輩はぜひ地理オリンピックに参加しましょう。地理学習のモチベーションになりますし、一次対策は共通テスト対策に、二次対策は東大地理対策になります。
 入試はメンタル勝負です。私は数学の目標が2完だったのですが本番は0完でかなり絶望しました。しかし切り替えて2日目までやり遂げ合格を勝ち取りました。諦めない心を大切にしてください。応援しています。