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神奈川県 私立 浅野高等学校 卒
東京大学 文科三類

宮澤 俊樹さん

■センター試験得点 765点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 89 39 61 45 46 =280/440点
自己採点 78 30 60 36 38 =242/440点

■受験した感触・・・ 得点源だった英国の感触が悪く、落ちたかもと思った。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 C 文科三類 D 文科三類 C 文科三類 C

基礎徹底こそ至上の戦略

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 東大志望を決めたのは高2の秋です。成績が悪いうえに部活を辞めてやることがなかった私に学校の先生が東大受験を勧めてくださり、高校生活において何かしらに努力して成果を残したいという思いで東大受験を決めました。各科目でどのような勉強をしたのかを時期別に書くので、遅めの時期から逆転合格を目指す方にとって参考になれば幸いです。

高2 9月-4月

 英数で基礎が定着していなかったので、英語は単語帳や学校で配られた文法・構文解釈の参考書や市販の簡単な長文問題、数学は学校で配られた網羅系問題集を使って勉強しました。

高3 4月-7月

 学校の地理の授業がきっかけで興味を持った社会学を学べる文三に志望を決めました。
  • 英語:東大志望だからと言って早くも過去問に手を出して挫折し、これまで使った参考書で語彙・文法・構文解釈の見直しをしました。
  • 数学:難しい問題集に手を出して挫折し、以前に軽くやっていた網羅系問題集に戻りました。
  • 国語:現代文は林修先生の授業を受講し始め、古文漢文は学校の授業で1年を通して定期的に演習+解説を受けました。

夏休み

 冠模試ではD判定でした。計画通りに勉強を進めました。
  • 英語:基礎の確認と並行して、難しめの長文問題や過去問を1題ずつ時間をかけて取り組みました。
  • 数学:東大で頻出の分野を中心に、共テまで網羅系問題集を継続しました。
  • 世界史:それまでは定期試験対策しかしていませんでしたが、講義系参考書を使って学校の授業の先取りを始めました。

9月-11月

 冠模試の自己採点があまりに悪くて落ち込み一か月ほど東大を諦め早稲田大学対策に専念した後に、返却された結果がよかったのを見て東大の対策を再開するという謎行動をしました。
 (共テ後の私大対策の際には役立ちました)
  • 英語:形式慣れのためにどんどん問題を解きました。
  • 地理:共テ・二次対策として学校の授業プリントの復習を始めました。

12月-1月

 共テ対策に専念しましたが、英語は東大英語の感覚を維持するために1-A(要約)や1-B(文補充)なども時々演習していました。

直前期

  • 英語・国語:時間配分の練習のため、過去問や東進の講座や予想問題を利用して通し演習をしました。
  • 数学:何としても1完するために東大で頻出かつ簡単な問題に絞って過去問演習をしました。
  • 地歴:過去問・予想問題を解きました。

うまくいったこと・いかなかったこと

  • 英語は夏休みごろまでに基礎事項を固めたおかげで、秋以降の演習で得点を大きく伸ばせました。しかし直前期には身に着けたはずの単語などの基礎事項が抜け落ちて苦労しました。定期的にメンテナンスすべきでした。
  • 一方で苦手な数学は基礎の定着に専念せずにいろいろと難しい参考書に手を出しては挫折するということを繰り返したせいで致命的な苦手科目になってしまい、東大で頻出の単元に対策を絞らざるを得ず共テや私大入試に支障が出ました。数学が苦手なのだから高2から共テ前まで網羅系問題集を使った基礎の徹底に専念すべきだったと思います。

■東進東大特進コースについて

 東大特進の林修先生の東大現代文の講義には1年間を通してお世話になりました。現代文は成績を伸ばすための勉強法が見つけにくくセンスで決まると思われがちな科目ですが、先生の講義を受け、現代文も正しい解法を実践すれば成績が伸ばせると実感しました。宮崎尊先生の東大特進英語にもお世話になりました。過去問演習が進んで通し演習ができる年度が残っていない中、ベテランの先生が直前期用に選んだ問題を演習でき、全問題の解説を聞けるのは魅力的でした。東大特進の授業は好きな科目を受講できるので、現代文や英語以外にも対策が不足しがちな分野をピンポイントで受講していました。東進リスニングアプリではリスニングの演習を積め、イギリス英語・オーストラリア英語・インド英語に慣れることができるほか、東大本番特有の雑音や低音質が忠実に再現されているため、本番に心理的余裕を持って臨めました。自分にとって一番ありがたかったのは東大本番レベル模試です。東大本番レベル模試は1週間程度で返却されて解説授業が受けられるため、模試で一番大切な復習がやりやすかったです。年4回あるためこまめに勉強の方向修正がしやすいこともよかったです。直前期はAI予測問題演習を受講しました。全科目の二回分の予測問題演習が積めて、丁寧なアドバイス付きで4日ほどで返却されたため直前期の最終確認に最適でした。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 自分自身受験勉強をしてる間で成績が伸びていると強く実感できたことはほとんどなく、終わったのちに初めて伸びていたんだなあと感じました。一生懸命勉強しても目に見える成果がなくてつらいこともあるかと思いますが、正しい努力を継続していればきっと学力は向上しているはずです。焦ったり、東大志望だからと言って難しいことをするのではなく、まずは教科書レベルの基礎定着を図り、周囲の意見を取り入れながらも「これなら勝てる」と自分が信じられる戦略に沿って着実に勉強してください。応援しています!!