■共通テスト得点 828点/1000点
■共通テスト得点選択科目 世界史 日本史 化学基礎 地学基礎
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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日本史 |
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開示得点 |
55 |
+ |
26 |
+ |
73 |
+ |
43 |
+ |
36 |
=233/440点 |
自己採点 |
60 |
+ |
35 |
+ |
75 |
+ |
35 |
+ |
35 |
=240/440点 |
■受験した感触・・・ 世界史の大論述の行数オーバー(?!)などミスはあったが、内心8割くらい受かってると思っていた。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
文科三類 |
E |
文科三類 |
E |
文科三類 |
B |
文科三類 |
D |
647/1000 英語24/120 試験中に出血。それでも─
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
タイトルの悲惨な成績は、3年前の「共通テスト同日体験受験」でも、2年前の「東大入試同日体験受験」でも無い。正真正銘、私が一年前の「共通テスト同日体験受験」と夏の「東大本番レベル模試」で叩き出した成績だ。当時の私を知る人は、誰も私が現役で東大合格を勝ち取るとは思いもしなかっただろう。ここでは私がどのように受験生活を送っていたかについて書いていこうと思うので、参考にして貰えれば幸いだ。
本番までの勉強など
- 共通テストがこんな惨状なのだから、全ての科目に穴が空いているのは当然なのだが、何より酷いのは英語だった。5年間英語から逃げ続けてきたツケが回ってきたのだった。その為、高3が始まってすぐのうちは、英語の基礎の基礎から出来るだけ早いテンポで勉強し、周りとの差を埋めることを心がけていた。出来るだけ英語に触れるようにし、勉強時間の半分以上を英語に費やす日々が続いていた。このスタイルは合格のために絶対に必要だと感じていたので、1年間通して変えることは無かった。標準レベルの英語を難なく読めるようになった6月以降はいよいよ東大形式の問題に焦点を当てて勉強した。毎日高度な内容の英語音声に触れたり、特に苦手な物語や文章整理はいくつもの類題を解いて感覚を養っていった。そんな勉強をしている中でタイトルにもある24点というありえない点数を叩き出してしまった訳だが、自分の気持ちは揺らがなかった。自分は合格に最適な勉強をしているという確信があったので、秋頃から英字新聞を読むようにするなど、英語に触れる時間を更に増やすことで対応していった。
- 地歴の論述で狙われそうな箇所は教科書にマーカーをするなど知識を蓄積させていくことを継続させていったが、これにより、同時代的な歴史の俯瞰の仕方は成長していったものの、ある一つの地域についての通史的な歴史事実の整理などが不完全であり、それが結果的に得点の伸び悩みにつながるということが多かったので、秋頃からは通史専用のノートなどで学習していった。
- 数学は英語ほどでは無いが得意科目ではなく、英語ほどに伸び代が残っているとも感じていなかったので、週に一回のテスト形式の演習の他は学校の演習の復習などにとどめ、一定の点数を確保できるようにした。また秋以降は苦手な共通テスト形式の問題に慣れるために問題集を解くなどして、高得点ではなく最低限の点数の安定を図っていた。
- 国語は現代文はある程度安定した点数を取れていたため、勉強時間は林修先生の講義の演習と復習が中心だった。こうして他の人と比較して空いた時間などは全て英語に費やしていた。古文や漢文は句法や単語の意味を毎日少しずつで良いのでチェックするようにしており、演習時間も他の科目に比べると短めに済むので、秋頃から過去問を毎日一題ずつ隙間時間を見つけて解くなどの工夫をして負担にならないように勉強を続けていた。
本番中のメンタルの保ち方
私は二次試験本番で世界史の記述字数をオーバーしてしまい、英語の試験中に鼻血を出してマスクを血塗れにするなど多くのトラブルを起こしてしまった。だが、起きてしまったことは仕方ないとしっかりと割り切ることができ、この状態から受かってみせるという闘志を燃やしつつも冷静に対応することが出来た。試験において最も大切なのはメンタルの強靭さであると考えており、実際私は精神力で合格をもぎ取ったと思っているので、これを読んでくれている受験生にも試験中に何があってもスパッと割り切り、逆境に立ち向かえるような心構えを模試などを通して身につけていって欲しいと思う。
■東進東大特進コースについて
お勧めの講座について
東大特進なら「東大日本史」(山中裕典先生)、「東大特進英語」(宮崎尊先生)、「東大英語 in Depth」(駒橋輝圭先生)がお勧めだ。日本史選択者なら山中先生の講座を受講することで東大日本史の設問の捉え方や知識の結び付け方などを学べるため、受講して損はないと思う。また質問対応も丁寧なのでわからないことを講座の中で潰すことができる(もし直接話しかけにくくても、授業後に配られるアンケートに質問を記入することで添削答案返却の際に質問の回答もしてくれる)。宮崎先生は授業で英作文の添削をしてもらった際、私のお粗末な英文に対しても真摯に対応してくださってとても有り難かった。宮崎先生の講座では一回の授業で扱う英文がかなり多く、入試対策やその後の英語学習において必要不可欠な『英語に慣れ親しむ』という経験を積むことができる。直接お会いしたことは無いものの、駒橋先生の英語では東大リスニング特有とも言える英語母語話者でない人の発音について学ぶことが出来る。また、先生の講座で使用される英文は『サピエンス全史』など話題となった新書や有名作家のエッセイや短編などが多いため内容がとても興味深く、知的好奇心がくすぐられ、私は苦手な英語の勉強でありながらも楽しく演習を行うことが出来た。私は両方の講座を受講したものの、まず『プレ講座』などを受けてみて自分に合う方を選択するというのも良いと思う。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
一番伝えたいこと
ここまで体験記を書く中で、今まさに受験勉強に打ち込んでいるであろう後輩達にとっては希望となるようなことを書いてきたと思う。もしこの体験記を読んで「自分も合格出来るかも?」と思ってくれる人がいたなら、とても嬉しく思う。ただ、私は現役合格というこれ以上ない結果を勝ち取ることが出来たが、それは当日の問題運など幸運に恵まれた面が強く、最後まで不合格や志望校変更といった可能性がすぐそばに付き纏う、ギリギリの綱渡りでの受験だった。こんな受験生活は誰にも送ってほしくないため、受験生には一日も早く毎日継続して勉強するということを始めていって欲しい。諦める必要は無いけれども、自分が何をすべきかを常に考えて日々の行動を決めて欲しい。