■センター試験得点 770点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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日本史 |
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開示得点 |
74 |
+ |
46 |
+ |
73 |
+ |
38 |
+ |
36 |
=267/440点 |
自己採点 |
50 |
+ |
60 |
+ |
60 |
+ |
45 |
+ |
45 |
=260/440点 |
■受験した感触・・・ リスニング付き雑音あほすぎる
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
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文科三類 |
D |
文科三類 |
E |
文科三類 |
E |
勝因は東大にこだわり続けたこと
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
私は帰国子女でもなく、特に何かの才能に秀でていたわけでもなく、模試の成績が特別いいわけでもない、ごく普通の受験生でした。「こんなやつでも受かるんだ!」みたいな精神で読んでいただけると幸いです。
東大を受験した理由
中学受験に失敗して自暴自棄になっていたので、中学生のころはほとんど勉強していませんでした。学年でも最下位近い順位を取ることもありましたし、補習にかかることも少なくありませんでした。転機は高1の時。自宅待機となり時間を持て余しつつ人生に絶望していた時、「このまま死ぬくらいなら勉強でもするか」と思い、受験勉強を始めました。最初は一橋大学を目指していましたが、学力が想像以上に伸びたことや文学部に進学したいことを考慮して高3の春に志望校を東京大学にしました。そこから成績が低迷しても東大に固執しました。志望校を変えようとせず、東大にこだわり続けたのは勝因の一つだと思います。
うまくいったこと
- 数学を得意にしたこと……おそらく、文系で一番差がつくのは数学です。特に今年の数学は簡単だった分、失敗すると大きく合否に関わります。数学は東大だけでなく、私大でも使えるうえ、数学を使える方式は難易度のわりに倍率が低いこともあるので、数学に時間を割くのはコスパがいいです。しかし、数学は平気で努力を裏切るので、覚悟は必要です(何度0点を取ったことか……)。
- 私大の併願を減らしたこと……私大の併願で悩む方が多くいらっしゃると思いますが、私は私大に行く気はほとんどなく、念のため二つだけ受けました。私が受けた大学は東大の対策で通用したので受けました。私大を受けすぎることはその分東大対策の時間を減らすことになるので、あまりお勧めできません。
- 日本史・世界史選択にしたこと……個人的に地理が大嫌いだったので、消去法で日本史・世界史にしましたが、日本史と世界史は内容的に関連することも多くあり、世界史の考え方が日本史に応用できることもありました。共通テストも、地理より断然取りやすいです。
うまくいかなかったこと
- 理科基礎の選択……なんとなくで生物基礎を選んだのが運の尽きでした。恐らく私が絶望的に生物基礎に向いていないだけなのですが、どんなに勉強しても8割超えませんでした。1月の共通テスト演習で20点を取ることもありました。自分の得意不得意は慎重に吟味するべきだと痛感しました。
- リスニングを高音質のイヤホンで対策した……リスニングの演習自体はスピーカーで行ったのですが、もう一度音声を聴くとき、高音質のイヤホンで聞いてしまいました。その結果、本番の低音質音声がびっくりするくらい聞こえませんでした。代替案が思いつかないのですが、高音質での練習だけはお勧めできません。本番でイヤホンに憎悪がわきます。
科目ごとの勉強法
- 英語……構文や文法などを詰めてそれ以降はひたすら過去問演習をしていました。リスニングは、毎日最低15分は英語を聴くようにしていました。
- 数学……典型問題をさらったが伸び悩み、青木純二先生の授業を受けながら過去問演習をしました。
- 国語……東大特進と学校の授業をベースにしていました。
- 日本史……学校の授業をベースに、苦手分野は東大特進で補いました。
- 世界史……東大特進の授業をベースに、教科書を読みこみました。
■東進東大特進コースについて
東進ハイスクールと東大特進の両方を利用していました。東進ハイスクールは高1から、東大特進は高3から利用し始めました。東進はオンライン授業で自分のペースで受講できる点や、講師の先生方が非常にハイレベルな授業を展開してくださる点が、一線を画していると思います。
英語
高1の終わりから今井宏先生の英語C組を受け始め、基礎を固めました。基礎が固まってから、飛翔のための英文読解講義(応用)を受けて、論理的な読解の仕方や複雑な構文の取り方を享受しました。英語に関しては、あとは自主的に過去問演習を行えば合格点に届くと思います。
国語
東大を第一志望にしてから、東大特進で現代文と古文を受講し始めました。林修先生は、勉強しにくい現代文という科目の要諦を言語化してくださり、方法論に頼らない硬派な授業で知的好奇心を刺激してくださりました。栗原隆先生は、どんな問題も面白おかしく解説してくださる上に、ポイントを明確に提示してくださり、非常に丁寧な授業を展開してくださりました。直前テストゼミで扱った仏教説話が本番に出題され、鳥肌が立ちました。
数学
東大特進で青木純二先生の授業を受け始めてから、自分のやり方が根本的に間違っていたことに気づいたと同時に、数学ぐんぐんの内容と有機的に結びつき、数学力が格段に上昇しました。演習量の確保のために長岡恭史先生の東大特進数学も受けました。
日本史
学校の先生がとても分かりやすかったので、補足的に東大特進で日本史の受講をしました。山中裕典先生は過去問を利用して東大の傾向を示しつつ、時代ごとの要点をまとめて下さり、知識がより有機的かつ体系的になりました。
世界史
学校の授業についていけず、つかみどころがなかったのですが、荒巻豊志先生の、東大特進の世界史を受講して、世界史の美しさ、楽しさに気づき、感動しました。苦手科目が最後には生きがいにすらなっていました。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
私は冠模試でA判定を取ったことは一度しかなく、東進の模試ではE判定ばかり取っていました。それでも東大に合格できたのは、東大をあきらめなかったからだと思います。変に気持ちがぶれて、東大対策が少しでもおろそかになると、受かる確率は著しく下がると思います。大切なことは、判定などというまやかしに一喜一憂せず、大局的な計画を立て、常に東大を意志することです。ぜひ頑張ってください。