■センター試験得点 810点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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日本史 |
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開示得点 |
69 |
+ |
37 |
+ |
55 |
+ |
39 |
+ |
22 |
=222/440点 |
■受験した感触・・・ 二日目の科目が怪しく、自己採したくない。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
文科三類 |
C |
文科三類 |
D |
文科三類 |
A |
文科三類 |
B |
ブルーにこんがらがって
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
Tangled Up In Blue――そう、博識な東大特進の皆様ならご存知のボブ・ディランの最高傑作の一つです。受験勉強においては、「こんがらがって」しまうことが間々あります。そうしたときにどう立ち回ればよいのか、私なりにつらつら書いてみようと思います。東大特進の同級生の方々と実際にお会いしたことはありませんが、少なからぬ方々が凡人の理解の及ばない秀才でいらっしゃるのは明白ですから、却って私くらいの人間の受験勉強の足跡のほうが参考になるということもあるかもしれません。ということで、各教科の実際的な勉強法についても多少記録しようと思います。
志望理由
中学生の頃の私は、「将来の夢」を書くよう言われるとうんざりしていました。ありていに言えば「将来の夢」などという仰々しいものは決まっていなかったのです。そういうときは一応それらしいことを言って誤魔化してきた私でしたが、大学進学を射程に入れて自分の進路を考えるときになるとそうはいきません。嫌な言い方になりますが、大学は就職という目的のための手段であるかのように捉えられることもあります。つまりどの学部に入学するかという選択はどの職業に就きたいかという願望に基づくものとなることが往々にしてあります。「将来の夢」=就きたい職業などない私は、こんがらがりはじめました。そんな私にとり東京大学に進学することがこんがらがりを解消する一つの方法でした。科類にかかわらず教養学部に入学する東大であれば、職業のことを考えずに学問を追究しながら自分の興味ある分野を探すことができると思ったからです。当然、東大卒という学歴があれば就職に困ることもないはずだという打算もあったわけですが。ともあれ、高校生にとって遠い将来のことに思える就職について真剣に考える必要はなくなった=勉強に集中することができるようになったのでした。
しかし高二になると文理選択で私はこんがらがりました。先述の通り東京大学ならば文理関係なく自分の興味を追究することができるので、もはや東大に入るしか、こんがらがりから逃げる方法はありませんでした。なんとなしに文学に興味のあった私は文系を選びましたが、理系科目への興味もまたありました。自分の学びたいことの全てを満足することは今はできなくても東大に入れば可能だろうと夢想しながら高校生活の中盤を過ごしました。気づけば高三になった私は東大特進コースに入りました。
受験勉強
私見を全開にして綴りますので注意してください。
英語は注意力がものをいう教科です。構文や語法、表現などについてどれほど疑問を持ち続けることができるかということに懸かっています。そうして、疑問を絶え間なく文法書や辞書にぶつけ続けることで英語を理解していきます。強引なやり方に思えるかもしれませんが力はつくはずです。一つだけ難点を挙げるとすれば、英語に対する注意力を保つためには好奇心が欠かせないということです。好奇心ばかりはどこから寄ってくるのか分からないものですから、たくさん英語に触れてみてくださいとしか言いようがありません。
大学受験に向けた月刊誌にお世話になりました。
国語・地歴に関しては林修先生・栗原隆先生・寺師貴憲先生・山中裕典先生・荒巻豊志先生の仰る通りにした次第です。
■東進東大特進コースについて
私は通期講座のスタンダード世界史も取っており、荒巻先生は特に大好きな先生です。スタンダード世界史でも東大特進でも、「世界史とは何か? 世界とは何か?」というような歴史学の本質に関わる話や、啓蒙とは何か、自由とは何かというような興味深い話を色々してくださいます。印象的な話に、「歴史学に必要なのは、warm heart and cool headである」というものがあります。感性と理性を分けて、ものごとをバランスよく捉えることができるようになるための歴史学習である、と荒巻先生は仰います。私はこういう先生の話が大好きで、毎回楽しく受講していました。用語知識ではない、世界史の観念的な要素は気づいたら理解していました。用語知識は根気で覚えるしかありません。
「英語を英語のまま理解する」とはよく言われることですが、宮崎先生はまさにそういった英文読解を指南してくださいます。教養深く、上品な雰囲気を持たれていて好きな先生です。
寺師先生の授業は独特な雰囲気が漂っており、知的好奇心が刺激されます。受験用の知識もしっかりカバーできます。ぜひ受けてほしいです。
最初は先生の歌に戸惑うかもしれませんが、一度歌を口ずさんでみるとすぐに楽しくなります。栗原先生を受講している友達と一緒に歌うと面白さが倍増します。先生の用意してくれた良質な文章を楽しみながら読むことができるのでためになります。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
A Hard Rain's A-Gonna Fall――これもまたボブ・ディランの名曲です。受験勉強をするなかで「はげしい雨が降る」こともあります。結果が出ず絶望的な気分になることがあります。そして、解決すべき問題の多さに「こんがらがって」しまいます。ではどうすればよいのかという疑問に対しては、目先のことから片付けるべし、というのが私なりの答えです。今日は何の勉強をするか、というような短期的な計画しか立てられなくてもいいんです。継続して勉強しているのなら何度「はげしい雨が降」っても気を病む必要はありません。どんなに絶望的な気分になっても決してそこで何もかも終わりというわけではない、ということを強く言いたいです。引き続きがんばりましょう。