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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 文科三類

福原 遙彦さん

■センター試験得点 点/900点

■センター試験得点選択科目 世界史 日本史 化学基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 71 62 65 43 42 =283/440点
自己採点 65 55 60 45 45 =270/440点

■受験した感触・・・ あまり得意でなかった数学の手ごたえがあったので合格した自信はありました

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科三類 A 文科三類 B 文科三類 A 文科三類 A

勉強法は人それぞれ

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は高2の頃から社会が同級生よりも得意で、特に世界史は東大入試同日体験受験の時点で知識面ではある程度完成していました。そのおかげで高3に入ってから知識を必死に詰め込むという作業をする必要がなく、結果高3を通して平均勉強時間は人より短かったといえます。
 「東大に合格するためには高3の春から10時間勉強は必須だ!」といった言説をよく耳にします。しかし、私はこの言説が正しいとは思いません。もちろん毎日10時間以上勉強して東大に合格した人もいるでしょう。こういった方は一般的にとても格好いいと言われるでしょうし、私自身も素直に尊敬します。ですが、私の場合は10時間も勉強できませんでした。夏頃、危機感だけは一人前であった私は勉強時間を増やせるだけ増やしてやろうと思い立ち、実行しましたが、せいぜい集中力がもったのは8時間程度でそれ以上は簡単な暗記ですらこなせませんでした。お前の集中力がないだけだ、と言われてしまうと返す言葉もないですが、しかし私は実際に合格できたわけで、勉強時間は個人個人で変わるものであると自信を持って言えます。
 ですから、こういう合格ルートもあるんだよ、という一つの参考になれば幸いです。

高1まで

 もうお分かりの方もいらっしゃるかと思いますが、そもそも私は勉強がそこまで好きではありませんでした。特に英語ができず、この頃は、「助動詞って何?」などと言って同じく英語のできない友達とふざけあった記憶があります。しかし、例外があって、それが社会でした。世界史という教科に惹かれ、学校の範囲を先取りして勉強していました。

高2

 英語の能力に危機感を覚え、基礎が全くない自覚はあったので中学生範囲の文法・単語からやり直しました。思うに、下手に面子を気にして無駄にハイレベルに挑戦しなかったことが英語の能力向上に大きくつながったのでしょう。秋からは同級生経由で知った東大特進で現代文・数学・英語を受講し始めました。まだ高2ということもあり、あまり緊張せずに受講できるので、東大特進に慣れる意味でも受けてみることをお勧めします。

東大入試同日体験受験~高3夏

 高2の秋頃から世界史勉強が成果を挙げ、東大入試同日体験受験では世界史で41点を取ることができました。自分で言うのも恥ずかしいですが、結果的には突出した教科があったことで高3の負担が大きく減りました。高2以下の方で勉強方法に悩んでいる方は好きな教科を思う存分やってもいいと思います。必ず力になります。
 そういうわけで社会の負担がかなり少なかったため、夏までは日本史の知識収集と、他教科では基礎の再確認に勉強時間をあてました。親にお願いして、東大特進大阪校で通えるだけの教科全てを取りました。東大特進は自分の進捗が深刻でないことを軽く確認する目的と、二次試験に向け形式を知る目的で利用しました。

高3秋

 論述向けの日本史・世界史の知識を定着させる目的で教科書・東大特進のテキストを読み込むことが多かったです。英語の単語・イディオム知識の総仕上げ、国語の古文単語・漢文句形の定着に時間を費やしました。苦手だった数学は模試の復習くらいしかしませんでしたが、公式や定石解法に穴が見つかった時だけ集中的にそれを潰しました。

直前期

 ようやく過去問に取り組もうとしましたが、共通テストが迫っている時期でもありました。悩んだ結果、私は共通テストを多少軽視してでも二次試験の対策をしようと考え、共通テスト対策は、大学入試センターの試行調査以外ほとんど取り組みませんでした。しかし、二次試験にもつながることとして、数学の公式や国語・社会の単語などの総復習をしました。二次試験の対策としては今までの勉強の総復習と過去問を少々やりました。共通テスト後は本格的に過去問演習に取り組みましたが、過去問演習講座で意外といい点が取れてしまい、少し油断して6年分しかこなしませんでした。本番直前の数日間の不安要素にはなったので10年分こなすことをお勧めします。ただ、この時期になるとやたら達観して、なるようになると考えていましたし、実際そうなのでこのような後悔はあまりしなくてもいい気もします。

本番

 後悔があろうとなかろうととりあえず出し切るだけ出し切ればよいと思い挑んだところ、一日目の数学の手ごたえがよかったのであとは緊張もなく挑めました。この調子のまま二日目では無駄に緊張することもなく、問題に向き合うことができました。いい波に乗ることもある意味大切だと思います。

■東進東大特進コースについて

英語

  • 宮崎尊先生(英語全般)

基礎力を前提とした授業をされます。私は感覚ありきで問題を見る方法が好きだったのでお勧めです。単語・文法などの基礎項目に自信がある人ほど向いているのではないかと思います。

  • 武藤一也先生(リスニング)

その能力の高さが授業のあらゆる場面で伝わってきます。ポイントを的確に突いてくれるのでリスニングに自信のない方はぜひ受講しましょう。

数学

  • 志田晶先生(文系数学)

丁寧に解説して頂けます。テキスト付属の自習用問題が充実しています。

国語

  • 林修先生(現代文)

現代文の講座を受けようとしているならお勧めです。スタッフの採点も信頼できます。一年間ついていけば合格ラインまでは普通に到達できるでしょう。

社会

  • 山中裕典先生(日本史)

絶対に受講して欲しいです。丁寧な解説・添削付きの授業で、論述対策という面でお勧めです。あとは自学で知識を蓄えるしかありません。

  • 荒巻豊志先生(世界史)

論述対策という面でのクオリティはずば抜けていました。t-PODは受けることをお勧めします。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 自分の実力に謙虚に向き合いましょう。実力に合わせた訓練を積まないと、無駄に勉強時間を費やしてしまいます。自分の課題・現状を具体化させた上で講師・スタッフに相談すれば必ず良いアドバイスがもらえるはずです。