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福岡県 県立 筑紫丘高等学校 卒
東京大学 理科一類

西塔 太一さん

■センター試験得点 844点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 87 72 38 35 39 =271/440点
自己採点 80 75 40 25 35 =255/440点

■受験した感触・・・ 数学がいつも以上にできて自信となったが物理ができなかったので悔しかった。自己採点は翌日したが日がたつと自信はなくなっていった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

受験を楽しむ

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が東大受験を志したのは高1の夏、それまでそこそこ勉強ができる程度だった自分に当時の学校の担任の先生が「東大、目指してみたら?」と言ってくれたことがきっかけです。それまでは国公立大学に行ければいいなとしか考えてなかった自分が、どのようにして成績を伸ばしたのか、また、学校行事や部活と並行しながら受験勉強をやっていた身としてその両立の方法、そして、各教科の特性や勉強方法について自分なりにまとめようと思います。
 部活も学校行事も勉強も頑張りたい人の参考になれば幸いです。

各教科について

  • 国語

現代文は点が取れる解き方を見つけ、ほかの解き方に浮気することなく貫き通しましょう。有名な先生の講義を聞いて、自分のやり方を模索するのも一つの手ですが、解き方をころころ変えたりいろんな参考書を少しずつかじったりするのはよくないです。古典は単語を徹底して覚え、現代語訳の問題を確実に取れるようにしましょう。自分なりに点が取れる解き方を見つけ、模試などでも点が安定してきたら、過去問はそこまでさかのぼらなくていいと思います。

  • 数学

数学は先取りが命です。過去問はネットを漁ればいくらでも出てくるので解きまくりましょう。また、高3では理科が忙しくなるので高2までに集中的に取り組みましょう。数学はごくわずかのかなりできる部類の受験生以外にとっては運要素の強い教科だと思います。

解いていて面白いのはわかりますが、あまり数学に頼りすぎる戦略をとるのは避けるべきです。

  • 英語

英語は継続が命です。毎日欠かさず音読、単語、リスニングを繰り返しましょう。東大英語に関して、私はその攻略のカギはリスニングと英作にあると思います。リスニングアプリや例文集の暗記でこの二分野を伸ばしましょう。また、理系こそ英語です。よく聞く話だとは思いますが、できるようになると英語は本当に安定します。数理が崩れてもいいように英語には力を入れて継続して演習しましょう。

  • 理科

理科は演習量が命です。私は物化選択でしたが、問題集でひたすら問題を解いた後に過去問を解き、模試の過去問を解きました。本格的に理科の勉強を始めたのは高3の時だったので、微積物理や化学の反応機構などの深い理解に時間をかけるよりは、類似の問題を解いたことがあるという「経験」で解くことを選びました。結果的に本試験ではあまりできませんでしたが、あながち間違ったやり方ではなかったかなと思っています。ただ、今考えてみると、最近の理科(特に物理)の傾向からして、経験で解ける問題が少なくなってきているのは確かなので、これからは変わってくるのかなと思います。

部活や学校行事との両立について

 私は中高でバレー部に所属し、高校の9月にある運動会ではブロック長をするなど学校行事も部活も全力で楽しみました。部活は高3の7月まで、そのあとすぐに運動会の準備で9月中頃までは毎日遅くまで学校にいるという生活が続きました。当然勉強時間は他の受験生よりは少なかったと思います。しかし、私はこれらの活動を楽しんで頑張った経験こそが、自分の合格に大きく影響を与えたと思います。たくさんのことを楽しみ多くの困難を乗り越える経験があったからこそ、受験勉強で行き詰っても乗り越えることができたのです。もちろん必ず両立しなければいけないわけではありませんし、受験との向き合い方は人それぞれです。ただ私の場合は、高校生活を思いっきり楽しみたいなと思ってこの選択をしたのであり、これを読んでいる皆さんにもぜひ楽しんでほしいなと思っています。

受験全般について

 タイトルにもあるように、受験は楽しんだ者勝ちです。新しい問題と出会い、自分の持つ知識を最大限活用してそれを解く、そして自分の思考を深めて書かれている内容を理解する、そういった学習の積み重ねをいかに楽しむことができるかにかかっています。試験を点取りゲームだと思って解いたりすると楽しくなるかもしれません。誰だって自分の嫌いなことをやり続けることはできませんから、とにかく楽しんで好きになってください。そしたら自ずと結果はついてきます。

■東進東大特進コースについて

 役に立ったものをまとめます。
  • リスニングアプリ

高3の一年間は毎朝通学の30分で欠かさず聞いていて、基本は1.2倍速で聞き、たまに通学路でブツブツと一人でシャドーイングをしたりしてました。このおかげでリスニングの点数は格段に上がりました。様々な国のイントネーションが含まれているので、共通テストや本試験で非ネイティブ話者が出てきた時のためのいい練習にもなりました。

  • 講師の先生方の授業

私は夏に東京で林修先生の授業を受けましたが、三日間の集中特訓で現代文の力が相当上がったと思います。参加を強くお勧めします。また、数学の真髄では東大頻出の逆像法の考え方に対する理解を深めることができ、レベルの高い問題で自分の基礎力が向上していくことを実感しました。

  • 東大本番レベル模試

その特筆すべき点は何といっても返却の速さと解説の厚さです(特に物理)。中7日で返却されるため自分の学力の現在地を他の模試と比べて格段に精度よく知ることができ、またその解説は様々な解法を取り上げより深い考察に踏み込んだりしていて非常に読み応えのある面白いものでした。物理の解説は段違いに面白いのでぜひしっかりと解説を読み、考え方を追っていくとよいと思います。実施回数の多さもイチオシポイントです。とにかく演習を積みたい自分にとってはうってつけでした。

  • 東大生スタッフ

周囲に東大生がいない私にとって、東大生スタッフとの電話は様々な情報を得て、助言を頂くことができるとてもいい機会でした。本番の戦略やおすすめの問題集、学習へのアドバイスなどを受け、自分のやり方を改善しながら合格へと向かっていくことができたと思います。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 繰り返しにはなりますが、とにかく楽しんでください。好きこそものの上手なれという言葉があるようにまずは好きになることが第一です。たくさん問題を解いていくと、どうしても単調ないわゆる作業になりがちですがその中でも自分で考え、新しい発見をすることでまた新たな楽しさを見つけることができるはずです。皆さんが周囲の環境を最大限活用し、自分の力を存分に発揮し、良い結果を得られることができるよう心から祈っています。