まもなく迎える夏本番。夏は「受験の天王山」。大事な時期を充実させ、ぐんと成績を伸ばすためには、何が必要なのだろうか? また、夏までにどのような準備をしておけばいいのだろうか?この問いに答えるべく、東進生のデータをもとに分析していく。
資料1は、昨年受験生の6月の時点で英語の基礎(単語・熟語・文法・例文)の取り組み具合別にグループ分けし、共通テスト本番での得点を示したグラフだ。
夏までに基礎が固まっていなかったグループは、基礎固めをしっかり行っていたグループに比べ21.4点もの差がついた。共通テストは、読解問題が中心の出題となるが、土台となるのは単語をはじめとした基礎力だ。基礎の完成は、試験本番では大きな力となることを認識してほしい。
夏休みに入る前に、今一度現状を認識し、足りていない基礎固めを行おう。夏以降の志望校対策にも大きく響くだろう。
次に資料2を見てほしい。資料1と同様、昨年の6月時点で数学の基礎(計算演習)の取り組み具合別に、受験生の共通テスト本番での得点を示したグラフだ。
数学Ⅲの演習まで取り組んでいたグループは、基礎固めができていなかったグループと比べ、何と43.1点もの差があった。2022年の共通テスト数学の難化は大きな話題を呼んだ。その中でもしっかりとした基礎力をつけることで、得点へと結びつく。数学は、文理問わず、論理的思考力を鍛えるのに欠かせない教科だ。苦手分野を作らないことを意識して基礎固めに取り組んでほしい。
今号は、夏を充実させるために今やるべきことを特集したので、学習計画の参考にしてほしい。また、その計画のためには今の自分の力を把握することが必要だ。6月12日(日)に行われる「全国統一高校生テスト」(無料招待)は必ず受験しよう。
対象:2021年度の東進高3在籍生のうち、「高速マスター基礎力養成講座」の取得者(在籍中に1度でも取得した生徒)。「共通テスト対応英単語1800」「共通テスト対応英熟語750」「英文法750」「基本例文標準300」「数学計算演習」の修得の有無でグループ分けを行った。資料2は数学I・A(IとAの両方)、数学Ⅱ・B(ⅡとBの両方)、数学Ⅲの修得の有無でグループ分けを行った。