2021年1月、新しい年のはじまりとともに、受験生が史上初の大学入学共通テストに臨む。新高3生は1年後に向けて、自ずと気が引き締まる時期だろう。
そこで今回は、高2の1月時点の成績が合否にどのような影響を及ぼすのかを昨年度の合格者のデータをもとに検証した。共通テストでも同様の傾向が得られるということを前提にデータを見てほしい。早速、紹介しよう。
資料1のグラフは、難関国立大・早慶の合否別に、高2の1月「センター試験同日体験受験」の得点を比較したものである。
これによると、難関国立大合格者の平均は900点満点中602.8点、不合格者は532.5点と70.3点の差があり、早慶文系の場合は、合格者平均が500点満点中360.8点、不合格者は302.0点と58.8点の差があった。最も差が大きかったのは早慶理系で、合格者平均が600点満点中413.6点、不合格者は328.8点と84.8点もの差があった。そして不合格者グループは皆、6割程度の得点率という共通点があった。
難関国立大や早慶の合否を分けるのは、基礎力と志望校対策である。まずは受験科目の基礎をいち早く完成させたい。それは共通テストでも同じだ。学習の成果を実感するために、共通テストレベルの模試に定期的に挑戦しよう。
資料2は、同じく高2の1月に受験した「センター試験同日体験受験」の得点グループ別に、難関国立大の合格率を比較したものである。
5(6)教科7科目で80%以上得点できていれば、合格率は88.7%であった。そして、得点率が低くなればなるほど合格率は低下し、得点率50%以上60%未満では合格率28.4%と大変厳しい結果になっている。いかに早く共通テストレベルを固められるかが重要だ。
そのために大切なのは、今の自分をしっかり知ることだ。新高3生、新高2生は、今月16・17日に行われる「共通テスト同日体験受験」を受験して、自分の実力を把握してほしい。いち早く共通テスト本番を体験し、1年後、2年後への指標を立てよう。
1.データの対象:2019年1月実施「センター試験同日体験受験」受験者
①5教科7科目:文系型・理系型どちらもある受験者は得点率の高い方を採用
②3教科3(4)科目:文系は英国地歴公民(公民は政経のみ)500 点満点、理系は英数理理(地学を除く)600 点満点。
早慶の受験学部に対応した文理を使用(文理両方を受験した場合は、合格した方もしくは得点率の高い方を使用)
英語は筆記200点、リスニング50点の250点満点を200点に圧縮。
2.対象大学:難関国立大(東京大学、京都大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、東京工業大学、一橋大学、全国国公立大学医学部医学科)一般入試、早慶(早稲田大学、慶應義塾大学)一般入試
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