実際に問題を解いてみると、点数で一喜一憂したり、解けないと不安になったりしますよね。本番で使用された問題なら尚更です。ただ、模試やテストの後は結果をもとに自分の今の実力を受け止めて、志望校合格に何が足りないかを把握することが最も大切です。今回であれば、「共通テストがどんなものか」を知って、合格するためには「共通テストであと何点取ればいいか」を確認することで、今後やるべきことが明確になります。また、全然解けなかったときは結果から目を背けたくなるかもしれませんが、しっかりと現実に向き合って、自己採点や問題の解き直しまで行うようにしましょう。自分の現在の立ち位置や志望校までの距離を正確に把握できたら、志望校合格のためにどのように勉強を進めていくのか計画を立てましょう。
ⅱ.次に、高2のうちに具体的に何をすれば良いのかデータをもとにお話しします。
主要教科の中でも早めに基礎を固めておきたい科目が、英語と数学です。多くの難関大合格者がこの主要2科目から受験勉強を始めていたことがわかります。(資料1)
大学受験における英語の基礎の目安は共通テストレベル。英単語なら1800語、英熟語は750語、英文法は750項目、基本例文300文をマスターしましょう。高2の3月時点での基礎力の有無によって入試本番の得点も変わります。ただし、リーディングと比較するとリスニングの得点差は小さく、リスニング力向上にはプラスの対策と相応の時間が必要と言えそうです。リスニングも早期スタートを意識したいですね。(資料2)
数学は、まずは数学Ⅰ・A/Ⅱ・Bの基本事項を完璧にしましょう。特に、他の単元との繋がりが強く、融合問題の多い「2次関数」「三角関数」「指数・対数関数」などの基礎知識を確認しておくことがおススメです。そして、理系であれば数Ⅲの範囲をできるだけ早く修了することが大切です。