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Q

息子がスマホばかりいじっていて、勉強が手についていないようです。どうしたらいいでしょうか?(高1の母)【2019年10月】

A

スマホ依存から脱出するには、本人の意志だけでは難しいことがあります。これまでも多くの高校生・受験生がスマホの誘惑と戦ってきました。難関大学に合格した受験生はどのようにスマホと付き合っていたのか、生の声を紹介します。

東進ドットコムの学生研究員が関東の難関私大の大学生に調査を行いました。その結果、ご父母からの働きかけ・本人の工夫や努力という2つのアプローチが見られました。

1.ご父母からの働きかけ

①親子で納得のいくルールを作った(Yさん・慶應義塾大学 文学部2年)
「勉強できていないのはスマホを持ったからだ」と全否定されるのではなくて、対等な関係でコミュニケーションを取れたことが良かったです。そのなかでスマホの取り扱いに関して納得のいくルールが作れたので、使用時間が減り勉強に集中できました。親子間でのコミュニケーションと納得のいくルール作りがとても大切だと感じています。

②勉強を始めるきっかけづくり(Wくん・慶應義塾大学 経済学部1年)
自分は勉強に対して全くモチベーションを持てておらず、暇つぶしでSNSやYouTubeなどを見ていました。それを見かねた両親に誘われて参加したイベントの中でなりたい職業に出会い、スムーズに勉強を始めることができました。今思うと両親が勉強を始めるきっかけを与えようとしてくれたのではないかと考えています。

③スマホを預けるという提案(Sさん・早稲田大学 文学部2年)
スマホのゲームに熱中していて勉強が疎かになり、「ケータイばっかいじってないで勉強しなさい」とよく母に怒られていました。しかし受験期にこの状態ではまずいと思っていたら、勉強をするときは母にスマホを預けるように提案されました。不思議なことにスマホが手元に無いと勉強に集中できました。あのとき、近くに携帯があるとすぐ使用してしまう私の特性を理解した上での提案をしてくれたことに感謝しています。

④本人に気付かせる工夫(Oくん・慶應義塾大学 薬学部3年)
勉強せずにスマホばかり触っていたのでよく怒られていましたが、ある時を境に何も言われなくなりました。最初は自由気ままにいられたのですが、途中から「本当はとても厳しい状況なのではないか」と感じ始め、結果として自分から勉強を始めることができました。父は僕に自分で気づかせようとしていたのだなと思います。塾や予備校についても、「入りたくなったら気軽に相談しなさい」と言われていたので、すぐに行動に移ることができました。

2.本人の工夫や努力

①自分へのルールづくり(Iくん・立教大学 法学部3年)
友達と何時間もSNSで連絡を取り合っており、スマホが手放せない状態でした。しかし自分でスマホを使っていい時間を設定することで、勉強に集中する時間と息抜きをする時間を区別できました。スマホに熱中しすぎると息抜きの時間が伸びてしまう危険性があるので、アラームを設定したりしてその問題を解決しました。

②気の散らない工夫(Hさん・慶應義塾大学 経済学部1年)
家で勉強するときはスマホを自分の部屋に持っていかないようにして、通知などが気にならないようにすることで勉強に集中できる環境を作っていました。東進で勉強するときも担任助手の先生にスマホを預けて、スマホに気が向かないように注意しました。

③強制的に使用時間を減らした(Oさん・明治大学 商学部2年)
私は受験生になったときに、スマホを触りすぎてしまう状況に気づきました。強制的に触らない状態にするためにSNSとゲームのアプリを全部削除することでスマホを見る時間を減らしました。受験学年になって危機感を持たないと難しいかもしれませんが、確実にスマホを触る時間を減らせると思います。

④環境の変化による気づき(Tくん・青山学院大学 理工学部1年)
学校の友達はみんなスマホゲームをずっとしていたので、それが当たり前だと思っていました。しかし、予備校に通いだすと周りは勉強に集中していました。そこで初めて自分がスマホを使いすぎていることに気づき、改善しなければと思いました。勉強するときは電源を切ることで通知で気が散らないようにするなどの工夫し、集中できる環境づくりに注力しました。

このように、ご父母だからこそできるサポートや、本人だからこそできる対策があります。この記事を読んでいる方にこそできる改善案が必ずあるはずです。今回紹介した例をぜひ参考にしてください。

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