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学習アドバイス
  • 東進タイムズ 2019年5月01号

5月の学習アドバイス

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英語 森田鉄也先生

TOEIC関連著書多数。TOEFLやIELTSなどの世界基準の英語を教授するため、日々研鑽。アメリカ・カナダ留学に加え、アメリカではビザ代行サービス会社で社長秘書として通訳等、海外で働く経験を重ね、予備校講師へ。世界に通ずる英語力、海外生活での体験から、見識を広めることができる講義は必見。発音にもとことんこだわる。TOEIC L&R 990点満点(70回)、TOEIC S&Wテスト各200点満点、英検1級、英単語検定1級、英語発音検定満点、TEAP満点、GTECCBT満点、国連英検特A級、ケンブリッジ英検CPE、通訳案内士(英語)、TOEFLiBT115、IELTS 8.0

具体的な計画の作成と優先順位

5月は受験生としての自覚を持ち、モチベーションを高めるのに最適な時です。今年の大型連休はいつもより長いです。この長い時間をうまく生かし、苦手科目の克服や遅れを取り返すのに活用しましょう。しかし、きちんとメリハリをつけないと多くの時間を無駄にしてしまいます。特に「今日は英語を5時間やる」といった抽象的な計画を立てる人は失敗しがちです。具体的にどの単元をどの程度やるか決めるのが重要です。今までの模試の結果を分析し、自分はどこの単元や出題形式が弱いのかを割り出しましょう。特に文法は終わっていない単元がある場合、早めに終わらせましょう。

また、「今日は、英語は何ページから何ページ、数学何ページから何ページ勉強する」という計画を立てる人たちも注意が必要です。無理な学習計画を立てて結局終わらないことが多いからです。すべてを終わらせる時間がないから途中であきらめて止めてしまうという人が結構います。こういった人は優先順位をつけることが大切です。すべて終わらなくともここまでは終わらせるという優先順位をつけておけば、当初の計画に達しなくても優先したものだけでも終えたという達成感が得られ、モチベーションを維持できます。

また、入試までは時間があるため、モチベーションを維持することができず、だらけてしまう人がいます。そういった人は模試をペースメーカーにし、短期間の目標を立てて学習していくことがおススメです。さらに、ただ「合計で何点取る」といった目標ではなく長文では何割正解する、文法語法では何割正解するといった具体的な目標を立てて取り組みましょう。こうすると、モチベーションが上がるだけでなく、設問の配点や時間配分などさまざまなことを考慮するため、受験に必要な戦略を立てる力がつくようになります。

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自分が学習時間に1日どれくらい充てられるのかを知るのもとても効果的です。ストップウォッチなどを使って、1日に自分が勉強している時間と勉強していない時間(スマホを使っている、ゲームをしているなど遊んでいる時間)を測ってみましょう。すると自分が勉強に充てられる時間は実はたくさんあることに気がつくはずです。

使える単語力を身につけよう

語学である英語は休みの日やテスト前などに大量にまとめて勉強するよりも、少しずつでもいいので毎日継続的に学習を行うことが効果的です。毎日決まった時間にこれをする、電車やバスに乗っている時間は単語を覚えるといったルーティンを作っておきましょう。スキマ時間を効果的に使える生徒は、部活や学校行事等で時間が限られた中でも成績をグンと伸ばすことができます。

また、文法単元はなるべく高3になる前にすべて終わらせるように心がけましょう。しっかり時間が取れるときは構文や長文の学習にも取り掛かりましょう。

皆さんが受験する「大学入学共通テスト(新テスト)」は、世界基準の英語力を測るテストです。昨年の試行調査の形式が新テストに反映されるのであれば、筆記は文章読解が中心となり、またリスニングも音声を流す回数が1回の問題があったりと、すべてを聞いたり読んだりする時間がありません。細かな精読が求められるのではなく、概要を理解する力や、答えに関係する場所を素早く見つける力が問われます。こういった力を今のうちから養っておくことが大切です。

また4技能入試も拡大していきます。4技能を鍛える勉強も、まずは単語です。当たり前のことですが知らない表現は聞こえませんし、使うことができません。まずは語彙力を高めましょう。そして、「使える単語」を増やすことです。日本語訳を知っているだけのものでは実際に「使える単語」にはなりません。例えばthinkやtalkという単語は、多くの人が訳語を知っています。しかし、これをきちんと使って話したり書いたりできる生徒は驚くほど少ないです。

暗記の際は単語だけではなくフレーズや例文も覚えましょう。そして音でも覚えることです。音読するときもフレーズを意識しましょう。

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ひとつ例を見てみましょう。

「彼と話しました」という文を言いたいときに、I talked him.と言ってしまう人がとても多いです。I talked to himという前置詞を抜いてしまうわけです。それは頭の中で「私」=I, 「話した」=talked, 「彼」=himと頭の中で日本語英語に置き換えているからです。きちんと<talk to 人>という型を頭に残すためにI talked to him / I talked to her / I talked to Johnといった風に簡単な文や簡単なフレーズを覚えていつでも使えるようにしておきましょう。

数学 寺田英智先生

緻密かつ多角的な解説は徹底した問題分析に基づくもの。難解な入試問題も趣味のパズルのように解きほぐす。数学的背景へ常に目を向けながら、更に生徒の学習段階さえも意識して「自ら考え、自ら解ける」実力の養成を目指す。実戦的で明快な講義が君の前に立ちはだかる「高き壁」を乗り越える力になる。

苦手分野の基礎固めを

受験学年として1カ月が経ち、自学自習が軌道に乗ってきたタイミングで、5月の連休がやってきます。生活のリズムを乱さないよう気をつけましょう。

数学の学習としては、極端に苦手な単元や分野を洗い出し、その単元、分野の基本的な勉強を行うことが最優先です。特に基本的なことの理解が不十分であれば、一度でもよいので教科書に戻って内容を確認しておきましょう。

これから模試を受ける機会が多くなると思いますが、模試の日を基準に、学習ペースを整えていく、自学自習の目標設定をしていくことが大切です。「テキストの復習を終えておこう」、「この分野の計算練習を済ませておこう」など、自分なりの達成できそうな目標設定をしてみましょう。模試の対策だけをすることは模試の効果を高めるものではありませんし、受験に向けてペースをかえって乱すことになります。日頃の学習のペースメーカーとして、模試を活用しましょう。

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この問題集を解けば受かりますか、何回解けばよいですか、といった質問が多いです。まず、「何かをすれば必ず受かる」という魔法のような方法はありません。それが効果的かどうかは人によりますし、その後の取り組み方にもよります。皆さんが持っている問題集が良いものであるとしても、それより易しいところから段階を踏むべき人もいるでしょうし、もっと先の内容から考えるべき人もいます。正しく理解すれば問題を解くのは1回で十分ですし、理解していないならわかるまで考え、書いて、また書き直すことが必要なこともあるでしょう。大事なことは、自分の学力、学習状況に真摯に向き合うこと、日々の勉強しながら、理解しているのか否か、自問自答し、変化を実感することです。

正しい努力を重ねていこう

学校行事に部活と時間が限られる高2生・高1生の皆さんが受験勉強を進めるには、腰を据えて勉強する教材のほかに、短い時間でもできる教材を自分で用意しておくことが大切です。机に向かわずとも、毎日できることを探してみましょう。登下校中の時間などを上手に活用できるとよいですね。東進生なら「高速マスター基礎力養成講座」を活用するといいでしょう。時間は全員に同じだけ与えられています。どう使うかは自分自身で決めることです。

「大学入学共通テスト」では記述式問題が出題されるなど関心が高いと思います。しかし、正しく学ぶことで得た学力が大切であるということに変わりはありません。形式がわからず不安なのは他の人も同じです。自分の学力、学習状況を知る。わからないところから、わかるまで考えて手を動かす。まずはこの地味で地道な努力を重ね、いかなる試験にも耐えうる学力をつけていきましょう。

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本格的な受験勉強を始めたことがない人、始めて間もない人は、まずは、短い時間、短少ない量でも構わないので、継続することを意識しましょう。「よし!」と張り切ると、この問題集を何ページ、このテキストを復習……と、綿密な計画を立ててしまいがちです。計画通りに行かない日があると気持ちが沈んでしまいます。続けられたから良かった、正解できたし良かったと、些細な事と思っても自分を褒めてみましょう。褒めて、明日もちょっと続けてみましょうと繰り返していくうちに考える、机に向かう体力は徐々についてきますよ。

現代文 輿水淳一先生

「読む」とは「文章を眺めること」ではなく「文章の意味をつかむこと」であるという考えから生み出された「脱・字面読み」メソッドを伝授。読めると分かる、分かると解けるという真っ当なプロセスで生徒の成績を引き上げる。時に深く、時に楽しく展開される講義は生徒の心を鷲掴みにする。

志望校との距離を測定しよう

物事には「終わり」があります。センター試験まで8カ月。それを短いと言うべきか、長いと言うべきかは、君と志望校までの距離によります。あと1歩で志望校合格に届く人にとって8カ月は十分すぎるほど長い。ゆっくり歩けばいいでしょう。しかし志望校までの距離が100歩の人にとって8カ月はとても短い。猛ダッシュしなければなりません。

いま皆さんがすべきことは、この距離を測定すること。具体的には、志望校の過去問を一度試しに解いてみること。そして、模試を活用して、いまの自分の実力を知ること。距離を測定した結果、焦りや不安が生まれる人もいると思います。しかし焦りや不安は悪い感情ではありません。勉強への意欲をもたらすエネルギー源です。毎日少しでも硬質な文章に触れましょう。そしてそれらを読むときに頭と心を動かしましょう。迫りくる「終わり」から目を逸らさずに今日を生きましょう。

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世の中にはいろいろな人がいます。だから、一口に高3生と言っても、実際にはいろいろな高3生がいるわけですが、ひとつだけ、皆さんに共通していることがあります。終わりがあることです。人生もいつか終わります。受験勉強もいつか終わります。どんなにつらくても、どんなに楽しくても、ものごとはいつか終わります。生きる時間を充実した濃密なものにできるかどうかは、このことを自覚できるかどうかにかかっています。時間の有限性を自覚できるかどうかです。

現代文は毎日の積み重ねが大切

今しかできないことに、一生懸命打ち込んでください。でも、同時に、「種を植える」ということも忘れずに。1年後、2年後に花を咲かせるためにはどうしたって今から前もって種を植え、水やりを続けることが必要です。現代文の読解力は、赤ん坊が一週間やそこらで母語を身につけられないように一朝一夕には身につきません。時間をかけて習得したものは自分のモノになります。

授業のほかに、毎日必ず活字に触れましょう。センター試験に代わり新たに実施される「大学入学共通テスト」の傾向を考えるならば、なるべく多くの種類の文章に触れることが望ましい。詩歌から新聞まで、評論から小説まで。コツは毎日継続することと、楽しむこと。周囲の読書好きや、インターネットから良書情報を仕入れて読書を習慣化しましょう。そして近い未来に立派な花を咲かせましょう。

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高校生の時にしかできないこと、高校生の時にしか感じられないことがあります。まあまあオジサンである僕からすると君たちの若さは羨ましい。きみたちはまだ何も持っていないかもしれないけれど、何も持っていないということは、あらゆるものを持ちうる可能性を持っているということでもある。

化学 樹葉瑛士先生

東大をはじめとする難関大志望の生徒から、化学が「ワカル」「デキル」ようになると好評。自らの生徒をノーベル賞受賞者にすることを夢に掲げ、基礎の徹底理解から、さらに化学の深部に潜り込む、目から鱗の講義を展開する。原子という極微小な粒子で構成された物質を扱う学問だからこそ、それらが織り成す世界を理解し実感させることを追求し、化学の本質に鋭く迫る。

効果的な学習ができているか確認を

この時期には、今行っている勉強方法に効果と継続性があるかを確認しましょう。受験で最も大事なことは、「1年間効果的な学習を継続する」ということです。今自分が行っている勉強がちゃんと続けられそうか、結果につながりそうかをぜひ再確認して、よくない点があれば今のうちに修正をしましょう。

化学に関していえば、一学期は基礎固めの時期です。特にすべての土台となる理論化学の基本がこの時期に理解して使えるようになっていなければ、無機化学や有機化学もけっして理解できるようにはなりません。基礎が身についているかどうかは問題を解くことでしか確認できません。6月9日の「全国統一高校生テスト」は、これまでに正しい学習ができているかどうかの良い指標になるでしょう。模試の後は必ず復習して、穴となっている単元があれば教科書などでしっかり復習して基本を固め直す習慣をつけましょう。

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皆さんは、4月から受験学年が始まって、勉強の週間スケジュールを固めたり、使う参考書や問題集を決めたりしたと思いますが、最初は気合が入りすぎて無理なスケジュールを立ててしまいがちなものです。本紙でも述べましたが、受験で最も大事なことは、「1年間効果的な学習を継続する」ということです。

模試に関して補足すると、マーク式の模試では、教科書の内容を超えたものは出題されません。時間をかけても解けない問題があればそれはすなわち教科書の内容が正しく理解できていないということです。しっかり復習をしましょう。

探究心を持って考えるクセをつけよう

今のうちに高3で本格的に受験勉強を始めるための土台作りをしておきましょう。具体的には次の2点を意識して化学を学習してみてください。

①学校の定期テストに合わせて教科書の内容をしっかり定着。②太字になっているところをただ暗記するのではなく、「なぜこのようになるのだろう」と疑問や探究心を持って考えるクセをつける。

①は、学校で配布されている問題集などがあれば、高2のうちに終わらせておくと高3になったときにスムーズに入試問題に取り組めます。また、「大学入学共通テスト」では②のような思考型の問題が多く出題されます。今後は記憶力や単なる計算力よりも、物事を深く注視して真理・真実を見出す能力が今まで以上に求められるようになるでしょう。短期的な成果を求めるのではなく、落ち着いてじっくり思考することができるようになると、化学の見方がきっと変わってくるはずです。

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高1生または高2生の皆さんは、学校行事や部活などで、時間が限られ、英語や数学はまだしも、理科の勉強まではなかなか手が回らないのではないでしょうか。しかし、現役で志望校に合格することを考えると、理科の点数もしっかりと伸ばさなければいけません。

「大学入学共通テスト」世代の皆さんにとって、定期テスト直前に一夜漬けで勉強するような方法では、よくわからないまま用語だけを覚えている状態になるので、高3になったときに基礎からもう一度勉強をし直すことになり結局大きく遠回りをしてしまいますし、もちろん思考力を要する応用問題はほとんど手がつきません。落ち着いてじっくり思考する習慣をつけましょう。

公民 執行康弘先生

変化の激しい時代の先を捉え、そのポイントを的確に反映する授業センスは抜群。心地よいテンポの語りと流れるような板書で、重要事項が一目でスッキリと整理される。受験の範囲に留まらず、社会人対象の講座を担当することもあり、教科に対する群を抜く専門性に裏打ちされた授業は必見。自ら努力することをいとわない先生の姿勢は、キミの人生も豊かにするだろう。

「公民」を後回しにしない

今の時期、学習のメインは英語や数学など主要科目になると思いますが、「公民はまだ間に合う」と後回しにしていると、痛い目に合います。私立大学で公民を使う人は、今からしっかり取り組んでいかないと間に合いませんし、センター試験のみの場合も、直前期に集中して取り組もうとしてもなかなか成果は出にくいので、まずは教科書をひと通り読み通しておきましょう。

教科書の順番通りに進める必要はありません。「国際政治」「国際経済」の分野は、教科書だと後半で扱っていることが多く、手薄になり、苦手意識を持つ生徒が多いので、最初に取り組んでおくことをおススメします。それぞれ独立した項目ですので取りかかりやすいでしょう。

教科書が難しいと感じた場合は、中学校の公民から復習することも有効です。中学の教科書をもう一度読んだり参考書をやり直したりして、ひと通りの内容を押さえておきましょう。

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6月9日(日)に「全国統一高校生テスト」が実施されますが、この模試では、全体の得点は気にしなくて良いので、自分が学習した箇所に関して、しっかり得点が取れているかどうかを確認すること。また、今後どのような問題を解いていかなければいけないのか、目的意識を持てたら良いですね。

いわゆる「時事問題」は直接的な出題はされていないものの、「時事に関連する言葉」は出題されていますので、新聞ニュースといった情報ソースに敏感になることは心がけてくださいね。

「読解力」を身につけよう

高2生・高1生は、ぜひ公民という教科を楽しんでください。公民は、「私たちが今生きている社会の仕組み=日常生活」を学び、そこから発見した課題や問題点を考えていく教科です。日々、新聞やニュースなどの情報に接し、知識を増やしていく習慣を今のうちから身につけておくこと。スマホのニュースアプリも手軽でおススメです。毎日少しの時間でも構いません。公民は積み重ねが大事ですから、絶対に後回しにしないこと。

「大学入学共通テスト」の試行調査を見ると、公民の内容は大幅に変化し、従来の知識型だけでは対応できなくなっています。知識をインプットするだけではなく、知識をフル活用する「読解力」も問われます。「自分で考える力」が要求されているんですね。「現代文」の学習をしっかり行うだけでなく、政治・経済の分野で興味のあるものをたくさん読み、「読解力」を高めておきましょう。

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部活に打ち込む、友人と語り合う、高校生の今にしかできないことがたくさんあると思います。色んなものに挑戦し、何か1つでも良いので「やり遂げる」という経験をして欲しいですね。失敗を恐れて、可能性を自ら否定するのはもったいない!自分にできないことはないと思って、何にでも取り組む。ぜひそんな生活を送ってください。

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