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学習アドバイス
  • 東進タイムズ 2014年11月01号

11月の学習アドバイス

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数学 志田晶先生

東大、京大をはじめとする難関大合格へ受講者を導いた数学科実力講師は、わかりやすさを徹底的に追求する。「数学的な考え方」を身につける授業で、今まで何気なく使っていた公式や解法の一つ一つが、意味を伴った強力な武器となる。センター~東大レベルまで貫かれる本格派の講義は絶大な人気を誇る。全国模試、テキストの作成チーフとして活躍した経歴を持ち、参考書も数多く執筆する実力派講師。

新課程入試1年目の注意点!

 新課程1年目となる今年、過去問演習は旧課程と新課程の違いに注意して取り組みましょう。例えば、「整数」「データの分析」「複素数平面」といった、新課程で新しく扱われるようになった分野は、過去問に出題されていないので要注意です。

 「整数」は、これまで「整数問題」として出題されていましたが、単元としては扱われていなかったので、見たこともない問題が出題される可能性があります。そこで必要なのは、どんな問題が出題されても慌てずに考えることができる「対応力」です。実際の入試では整数に限らずどう解けばいいのかわからない問題に出会うことがありますから、この「整数」で対応力を養っておきましょう。今はまだ制限時間を気にする必要はありませんから、じっくり考えてください。「データの分析」は教科書をしっかり確認しておくこと。「複素数平面」は旧旧課程(2005年度入試まで)ではわりと出題されていました。東進ドットコムの大学入試問題過去問データベースに収録されている過去問や、旧旧課程の問題も取り入れた問題集も出ていますのでそちらで対策しておきましょう。

 今の時点で過去問を解いて合格点に届いている人は少ないかと思います。私大や国公立二次の問題は、本番の時点で目標点に到達できればいいのですから、必要以上に焦る必要はありません。今はそれよりも、過去問演習を通して自分の苦手分野を再発見し、再度テキストに戻って穴を埋める作業を丁寧にやってもらいたいですね。大事なことは、周りの人よりもどれだけ多く時間をかけて頑張れるかということ。数学のセンスや才能も確かに存在しますが、受験においてはそれよりも努力です。現状に自己満足せず、あと残り数ヶ月そこに重点を置いて頑張ってもらいたいですね。

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 センター試験対策と国公立二次・私大入試対策の学習バランスですが、まず理系の場合は二次・私大対策、特に数学IIIを中心に進めてください。東大、京大、医学部志望の生徒は100%二次対策に費やして構いません。文系の場合、センター試験も二次・私大も範囲は変わらないので、特に対策の区別は必要ありません。センター試験の勉強だけれど二次試験も兼ねている、二次試験の勉強だけれどセンター試験も兼ねているというつもりで出題傾向に合わせて、この分野は二次中心の勉強、この分野はセンター中心の勉強、というように各分野を振り分けて勉強してください。

 記述・論述形式の答案で採点者が見るのは、正しい過程を経て答えが出されているかということです。答えが合っていたとしても、間違った過程で導き出された解答であれば大きく減点されます。正しい過程で考えていることが採点者に伝われば、多少つたない答案であっても点数はもらえます。「正しく考えている」ということを自分の答案に「正しく表現」することが重要です。「記述型答案練習講座」を最良の機会として最大限に利用し、後は問題演習に集中しましょう。

何を使うかではなくどう使うか

 高2生・高1生ともに、できるだけ早く学校の学習をひと通り終わらせてしまいましょう。高2の3月までに文系であれば数学I・A、II・B、理系であれば数学IIIまでが目標です。大学入試はハンデなしですから、早く終えた方が有利ですよね。まずは教科書や基本的な参考書の問題がひと通りわかる程度で構いません。入試問題レベルまで深めていく作業は高3生になってからでいいです。例えば「2次関数」は、「三角関数」や「指数関数」などの他の分野でも関連してきますから、そこで自然に力が上がってきます。ただし、「場合の数と確率」は他の分野でほとんど触れられませんので、余裕がある人は入試レベルまで深めておくといいですね。

 数学は知識で解く科目ではありません。問題の構造を分析する力と、自分の知識にないものを問われた時に、どうやってそれを処理し解決していくかという対応力が、数学の問題を解くために必要な力です。それらの力を養うために大事なのは、どの教材を使うかではなく、教材をどう使うかなんです。最近、教科書を読まない人が多いようですが、教科書は一番の参考書です。公式や解法が書いてあるだけではなく、公式や解法が成り立つ仕組みもきっちり説明してあります。仕組みを覚える必要はありませんが、それを読んで「理解する」というプロセスを積み重ねずに、公式に数字を当てはめるだけの「作業」をしているようでは、数学はできるようになりませんよ。

 数学への興味は、解けたときの快感から生まれるものだと思います。数学が苦手な生徒は、まずは僕の授業を受講して、数学がわかる面白さを知ってほしいですね。面白さを少しでも知れば、自分でもっとやってみようと思うはずですし、きっと数学の時間が楽しくなりますよ。

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 学習方法は予習重視をおススメします。予習の一番のメリットは「自分で考える力がつくこと」です。復習は「人から教わった考え方をなぞる」のに対し、予習は公式や定理などの知識がゼロの状態から、「問題の解法を自分で考える」という作業になります。そのうえで、授業を受けて正しい解法や自分とは違う見方を学ぶので、時間はかかっても本当の実力がついていきますし、数学の本当の面白さに気づくことができるでしょう。

 入試本番が迫ってくると、じっくり考える時間はなかなか取れなくなります。まだ時間に余裕があるこの時期に、わからない問題を丸一日考える時間があってもいいと思います。そうやって考えた時間は、受験という枠を超えて将来必ずプラスになりますよ。

英語 武藤一也先生

難関大を目指しているのに英語が伸び悩んでいる君! 英語は勉強する時間の長さではありません。理解の深さです。英語をシンプルにとらえることで、最短距離で受験を突破するだけではなく、合格した後もずっと使える英語の知識を伝授します。君の英語の偏差値を伸ばし、英語を得意科目にしてみせます。任せてください。

「正しい」学習をしている自分を信じて!

 「合格」という観点では、入試問題は(1)「多くの受験生が解ける問題」(2)「合否に差がつく問題」(3)「差のつかない難問」の3つに分けられます。大事なのは(1)で失点せず、そのうえで(2)を何問か正解し、(3)には時間をかけすぎないこと。過去問演習で傾向をしっかりと掴み、自己ベストを毎回更新する気持ちで演習と復習を重ねましょう。

 「記述型答案練習講座」の受講後は、添削されたことをノートにまとめて下さい。添削された箇所は弱点そのもの。そこをしっかり確認し、二度と同じ間違いをしないことです。また、常に本番を意識して、丁寧な字で渾身の答案に仕上げましょう。

 受験に向けては誰もが皆、不安の中で戦っています。しかし、みなさんが行っている音読を中心とした学習法は「正しい」学習法です。自分を信じ、音読の力を信じ、学習を重ねていけば、きっと良い結果が手元に届くはず。応援しています。

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 センター試験対策として、最短で一番効果があるのは音読です。センター試験の過去問や問題集を実際に解いた後で音読するといいですよ。長文問題は本文をスラスラ読めて同時に意味がつかめるまで音読できるようになることが、復習の一つの基準です。文法はノートにまとめておくとよいでしょう。

 また、発音・アクセントを苦手とする生徒が多いですが、すでにセンター試験で高得点を取れてさらに余力がある生徒以外、発音・アクセントだけに特化した勉強はあまりおススメしません。それよりも発音・アクセントに対する意識を高めて日々音読することが大切です。

 国公立志望の生徒で、現時点でセンター試験が8割近く取れている人は、今は二次試験対策に重きを置き、「過去問演習講座」や「記述型答案練習講座」を利用してどんどん二次試験に必要な記述を中心とした英語力を高めてください。逆にセンター試験で7割に満たない生徒は、センター試験と二次試験の問題を7対3くらいの割合で解くと良いと思います。センター試験の問題を完璧に意味がわかって構造が取れるようになるまで復習すると、二次試験に対する力もつくはずです。また私大志望の生徒でも、英語のセンター試験の読解問題は基礎~中級の力を測るための非常に良い問題なので、積極的に取り組むことをおススメします。

受験生としての意識は行動を変えることから!

 長文をきちんと読む力をつけるために、英語の基礎である「単語」と「基礎文法」を早めに固めておく必要があります。「単語が覚えられない」という悩みをよく聞きますが、単語は2〜3回見たくらいでは覚えられません。何度も根気強く同じ単語に目を通すことが必要です。また、「基礎文法」というのは英文を読み進めていくうえで最低限必要な文法のことです。皆さんはマニアックな文法問題を解くために文法を勉強しているのではなく、英文を読むために文法を勉強しているのだということ意識してください。

 受験勉強のスタートを意識したら、生活習慣を少し変えてみましょう。今まで部活後はすぐ帰宅していたところを東進に寄るようにする、通学中は音楽を聴いていたところを英語のリスニングを聴くようにする。受験生だという気持ちだけでは意味がありませんし、行動に移すことで気持ちも一層強くなりますよ!

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 部活をしたり、友達と遊んだり、恋をしたり。高校生活は楽しいですよね。これらはみなさんの今には欠かせない大切な要素ですから、思いっきり楽しむべきだと思います。それと同じくらい思いっきり勉強に打ち込んでみると、高校生活がもっと充実しますよ。通学途中に勉強したり、部活が終わってから眠い目をこすって勉強したり、休日に友達と自習室で勉強したり。「一生懸命勉強すること」これも部活・友情・恋愛と同じくらい素晴らしい思い出になります。勉強・部活・友情・恋愛に一生懸命になれる時、それが高校時代だと思います。皆さんが高校生活をもっと充実させることができるように応援しています。

現代文 板野博行先生

ムダがなく、誰が聞いてもわかる授業を展開すること。受験指導のプロとして受験生を鍛え上げること。そして何よりもやる気にさせること。そのためのノウハウを惜しまず、全力で皆さんに提供します。ベストセラー『古文単語565(ゴロゴ)』の著者としても全国的に有名。

勇気を持って基本に戻ろう

 現代文の場合、現時点で過去問を解いて合格点に2〜3割届いていない状態であれば、この1ヶ月は今まで取り組んだ基本的な参考書や問題集、語彙集でインプット型の学習に戻り、基礎の土台を広げることが重要です。そのまま過去問を解き進めても「やったつもり」になるだけで、得点アップには繋がりにくいからです。ここで勇気を持って戻れるかどうかで、合否が分かれますよ。

 入試当日は1日のうちに複数の科目に取り組み、それぞれの思考法に切り替えなければなりません。今のうちから、全受験科目でローテーションを組んで1日に複数科目に触れ、頭を素早く切り替える練習をしましょう。また、最低でも3日に一回はどの科目にも触れるように。間を空けすぎると脳は動かなくなります。

 この時期になると焦りも出てくると思いますが、まだ目標を変える必要はありません。第一志望は高く設定して諦めずに進んでください。

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 大学入試の倍率は5倍前後、高いところだと10倍なんていうところもありますが、本質的には約3倍だと思ってください。倍率が下がったわけではありません。「自分と同等もしくはそれ以上のレベルの人」の中で3人に1人しか合格しないということです。これは本当に厳しい戦いですし、まずはそのレベルに達しないと話にならないわけです。「なんとなく合格点に近づいている」から「このまま続けていれば合格圏内に入る」という発想は間違い! もし「合格点まであと数点足りない」というレベルなら、「あと漢字1問分」というように具体的に何が足らないのか見えてくるのですが、合格点までまだまだ遠い状態では、基礎基本に戻るべきことも多いはず。ただ演習を重ねてなんとなくできたように感じても意味がありませんよね。自分をしっかり客観的に見極め、今の自分に何が必要なのかを把握して正しい方向で取り組んでいくことが重要です。

日常の疑問から君の学力は上がる!

 高2生は、受験生としての本気度が重要です。具体的には、来年1月の「センター試験同日体験受験」で、英数国で志望校の合格点を目指して勉強して欲しい。志望校を高く設定するのは良いことですが、受験まであと一年。本気で合格したいならば、今の己を知り、この一年で何をすべきかを考えましょう。計画に基づいて努力すれば、必ず合格に近づいていきます。

 高1生は、どの科目もバランスよく勉強してください。荒療治に思うかもしれませんが、苦手だと思う科目にも逃げずに取り組むことで、面白いと感じる何かが見えてくることもあります。

 国語力、つまり理解力や思考力はすべての科目の土台。国語力を上げるには、日頃から「考える」ことです。まずは日常の様々なことに対して疑問を持ちましょう。それをインターネットなどですぐに調べ、関連図書を読むことで知識が広がります。自然と語彙も増え、思考が深まりますよ。

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「大学受験は全国レベルの戦いである」という現実にとにかく早く気づいてほしいですね。中学、高校入試と比べると、はるかに地域性も広く、倍率も高くなります。メジャーなスポーツの全国大会などを想像するといいと思います。「努力を積み上げた先に合格がある」という考え方を180度転回して、「合格するためにはどのように努力していくべきか」を考えるようにしましょう。

まずは「自分はどう生きていきたいか」「将来どのような人間になりたいのか」をイメージしておくことが大切です。周りの人に、自分はどんなタイプに見えるか聞いてみるのも良いですね。目標を設定したら、やるべきこと、志望校・学部も決まってくるはず。目標があると、そのための手段である勉強もつらくないですよ。

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