<<2001/9


「勉強しなきゃいけないのはわかっているけど、どうしてもやる気がでない」と感じることはありませんか。「やる気」は勉強の原点であるといってもよいくらい重要な要素です。

やる気、つまりモチベーションは、脳の「側坐核」という場所でつくられます。側坐核とはとても小さな脳部位で、脳の中心近くに存在しています。実は、この側坐核の性質がやっかいなのです。側坐核を活動させるためには、ある程度の刺激が必要です。刺激がこないと十分な活動を起こしてくれません。

ですから、何もせずして「やる気が出ない」というのはもっともなことです。刺激を与えなければ側坐核は活動しないので、やる気の出ようがないのです。ですから、やる気が出ない時には、まずはなにより机に向かって勉強を始めてみましょう。とにかく、側坐核を刺激するのです。そうすると、次第にやる気が生じて勉強に集中できるようになっていきます。まさに、案ずるより産むが易しですね。たとえば、皆さんにも、嫌々ながら掃除を始めたにもかかわらず、そのうちに興にノッて、部屋をきれいにすっかり片付けてしまったという経験があるでしょう。

こうした現象は、心理学者クレペリンによって発見され、「作業興奮」と名づけられています。何事でも、始めてからしばらく経つと、少しずつ調子にノッて集中できるようになる。これが作業興奮です。側坐核が目を覚ますのには時間がかかります。とにかく、勉強を始める。そして始めたらしばらくは中断しないことが肝心です。

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