Q.親友が悪口を言われたことが原因で学校に来なくなりました。 親友が傷付いているのを見るのは心が痛いし、親友のいない学校生活は精神的に辛いです。苦しんでいる親友を目の前にして何もできない現状を変えたいのですが、具体的にどうすればいいのか分かりません。私はどうすればいいのでしょうか。
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六本木カウンセリングルームソフィ心理研究所 所長 公認心理師・臨床心理士 聖心女子大学教育学部心理学科卒業 鳴門教育大学大学院 現)臨床心理学領域 研究生を経て 平成9年 日本臨床心理士会資格認定協会 臨床心理士資格 取得、平成30年 公認心 理師資格 取得。徳島大学医学部付属病院神経精神科、ウエルフェア九州病院(心理室 課長)などに勤務後、現在、スクールカウンセラーとして公立高校、飯森クリニック、 六本木カウンセリングルームソフィ心理研究所にて勤務している。 一般社団法人 日本心理臨床学会 ・日本コラージュ療法学会 理事・日本芸術療法学 会に所属。関東コラージュ療法研究会代表 日本コラージュ療法理事長 森谷寛之監修「コラージュ療法のすすめ」(金剛出版 第 2章 執筆) コラージュ療法でひきこもり事例や発達障害などの悩みを多数解決
このようなことで苦しんでいるあなたは、とても思いやりがあり、優しく、人の気持ちに寄り添える人なのだと思います。まずは、友達を心配する想いで、あなたに何ができるのかを考えてみましょう。他の友達とブレインストーミングなどの方法を使って話し合ってみるといいかもしれませんね。また、行動に移す際には、その行動を起こすことのメリットとデメリットを考えることも大切です。
友達の話を聞こう
あなたの心配している気持ちを友達に伝え、友達の辛い気持ちを聞く機会を設けましょう。言葉にして吐き出すだけで、だいぶ心は軽くなるはずですよ。そして、話を聞くときには、友達の話に真剣に耳を傾け、共感するようにしましょう。何か言いたくなっても、友達の話を一切批判しないことが大切です。助言も時には凶器となり相手を傷つけてしまうので、相手から求められない限りはしない方がいいでしょう。話をただ聞くことが、友達が自身の力で立ち上がろうと思うための原動力となります。
友人と一緒に気分転換してみよう
親友のあなただからこそできることは、友達を気分転換してあげることです。あなたは、友達の好きなものや元気が出るきっかけを知っていると思います。それらに付き合ってあげることで、友達は自分には味方が傍にいることを実感できるはずです。誰か一人でも味方がいることで、学校に行けるようになる人も多いです。
あなたが頑張ることも励みになる
あなたが友達のことを心配しているのと同様に、友達もあなたのことを気にかけているはずです。あなたが学校に行かなくなったら、友達の心の負担は増えてしまいます。親友がいない学校生活は辛いと思いますが、友達に心配をかけないように頑張って気持ちを立て直しましょう。あなたが頑張っている姿は友達のモデルになり、勇気を与えます。どのようにして頑張れたのかを共有することも、友達のためになると思います。しかし、頑張りすぎてあなたまで疲れてしまっては大変なので、スクールカウンセラーや信頼できる教師に相談してみることも選択肢の一つです。