使える英語を身につける
第2回 TOEIC(R)スピーキングテストを攻略せよ
国際ビジネスの即戦力を試す TOEIC(R)スピーキングテスト

 「話す」「書く」という発信型の英語コミュニケーション能力を測定するTOEIC(R)SW [Speaking, Writing]テスト。中でもS(スピーキング)テストは、日常英会話の技術が試されるのではなく、論理的にプレゼンを行ったり、口頭で問題解決の提示を行ったりと、TOEIC(R)のLRSW ストの中で、国際ビジネスにおける実用性が最も高いテストです。
 受験方法は、テスト会場のパソコンで問題を受信、マイクで音声を吹き込んだり、文章の入力を行ったりして解答を記録・採点します。
 特筆すべきは、その評価基準です。ノンネイティブに付き物の多少のミスは許容し、強調すべき部分や間の取り方、音の高低などが相手に伝わりやすいかどうかが、ポイントとなるのです。つまり、この試験が試しているのは「複言語環境での文化間の共用語として英語を使用する能力」の高さ。英米人レベルの英語力ではなく、世界人レベルの英語がゴールなのです。
 次回の第3回では、具体的な対策を紹介しますので、お楽しみに!


TOEIC(R) SW [Speaking , Writing]テスト概要

スピーキングとライティングの2つのテストで構成され、 LR(リスニング、リーディング)テストとは別に実施されます。
◇スピーキングテスト
試験時間:20分 問題数:11問。
   ※ライティングテストは試験時間60分、問題数8問。
   iBT(Internet-Based Testing)システムを介し、テスト会場のパソコンで問題を受信、マイクで音声を吹き込んだり、文章の入力を行ったりして解答を記録します。

【問題構成】
<Part 1> Read a text aloud (音読問題)
   問題数:2  解答時間:各問45秒 (準備時間 各45秒)
   画面に表示された100ワード前後の文章を、45秒間準備した後に45秒間で吹き込みます。
   発音や抑揚が採点されます。

<Part 2> Describe a picture (写真描写問題)
   問題数:1  解答時間:45秒 (準備時間 各30秒)
   画面に表示された写真を、30秒間準備した後に45秒間で描写します。
   写真内の物品や人物を的確に表現できているかが採点されます。

<Part 3> Respond to questions (応答問題)
   問題数:3  解答時間:15秒または30秒 (準備時間なし)
   音声のみで流れてくる3つの質問に対して、自分周辺の情報や自分の考えを述べます。
   準備時間なしで、第1問と第2問の解答時間は15秒、第3問の解答時間は30秒です。

<Part 4> Respond to questions using information provided (資料説明問題)
   問題数:3  解答時間:15秒または30秒 (準備時間なし)
   30秒で資料を読み取った後、その資料に関する質問に答えます。
   第1問と第2問の解答時間は15秒、第3問の解答時間は30秒です。

<Part 5> Propose a solution (解決策を提示する問題)
   問題数:1  解答時間:60秒 (準備時間30秒)
   電話でビジネスに関する問題が口頭で提示されます(リスニングのみ)、解決策を提案します。
   準備時間は30秒、解答時間は60秒です。

<Part 6> Express an opinion (意見を述べる問題)
   ある課題が提示され、その課題に関して論理的に自分の意見を構築し、発表します。
   準備時間は15秒、解答時間は60秒です。