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東京都 国立 筑波大学附属高等学校 卒
東京大学 理科一類

桒高 健人くん

■共通テスト得点 869点/900点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 倫理,政治経済

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 100 64 47 54 47 =312/440点
自己採点 80 60 30 25 40 =235/440点

■受験した感触・・・ 数学で大爆死したが、2日目でそこそこ取り返せたから受かったかも……

  同日(2月) 第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

一発勝負

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望理由

 私が東大受験を志したきっかけは、高1の学校の進路説明会です。講師の方の、やりたいことが分からないならとりあえず東大に行き最新の研究等に触れてみるのはありだ、という話に納得し、漠然と目指していた東大が明確な目標になりました。

各科目の勉強について

  • 国語

苦手科目なので、大きな遅れを取らないことを意識しました。現代文は林修先生の授業を受講し復習することが大いに役立つはずです。古文・漢文はまずは知識を固め、直訳できるようになると文章の方向性を読み間違えて爆死することが減ります。

  • 英語

近年数学や理科の難易度が上昇している東大入試において、点が安定しやすい英語の重要性は増していると思います。読解については、高2のうちにたいていの文の構造(構文)を分かるように訓練したことで高3での学習が非常にやりやすかったです。文の形の把握は和訳だけでなく全ての基礎となります。リスニングについては、私は法文二号館で受験し、席はスピーカーにかなり近い場所でしたが、音がこもって聞こえました。音質が悪いことを前提とした対策が必要だと思います。英作文は、自信をもって使えるフレーズを増やすとともに、自分がしやすいミス(時制、単複など)を把握して見直しするクセをつけるのがよいと思います。

  • 数学

私が最も得意な科目でした。中1の12月から東進で先取り学習を進め、中3までに数Ⅲを終わらせ、本格的な受験対策に入ることができました。高3では長岡恭史先生のテストゼミに参加し、凄まじい緊張感の中でも短時間で解答を合わせる能力を磨くことができました。

  • 物理

東大の問題で行き詰まった時には状況を整理し、原理の式を見つけて書くと前進できる、と過去問演習の中で実感したのでやみくもな演習より原理の理解を意識しました。今年のような見かけが複雑な問題が今後も続くようであれば、限られた時間で状況を把握する練習も重要になるかもしれません。

  • 化学

一通り学習して知識事項が固まったら、演習量を増やして形式慣れと共に様々な問題に触れることが有効だと思います。時間内で数値計算を合わせたり、明らかに大変すぎて割に合わない問題を見抜くといった意味で東大型の演習は有意義です。

東大二次本番での経験

 一日目の国語は可もなく不可もなくといった感触でしたが、得意だった数学でただでさえなかなか問題が解けなかったうえに、第4問の(1)で計算ミスして大問ほぼすべてを間違えていることが試験終了2分前に発覚、しかも終了後の待ち時間で別の計算ミスも発覚し感触としては過去最悪の出来となりました。この失敗を2日目まで引きずっていたら確実に落ちていたと思います。実際は2日目の理科の試験が始まり物理の問題を見たとき、こんなもの誰もできない、合格最低点はきっと下がるから今までの失敗なんて気にせず今取れる問題を取ろう、という覚悟ができて平常心に戻り、2日目は実力を発揮することができました。
 この経験をもとに私が伝えたいことは2つあります。まず、最低点ギリギリを目標にするのはやめましょう。多少失敗しても他でカバーできる目標を設定しておかないと、いざ本番で失敗した時に絶望します。次に、メンタルの重要性です。家で考えればそう難しくはない問題でも、試験場では時に難しく見えることがあります。今年の物理のように、想定外の事態も起きるかもしれません。そんな時にも落ち着いて冷静な判断をするにはどんな状況でも慌てない強靭な精神力が必要です。メンタルが弱いと思う人は、深呼吸をするなどメンタルを整える方法を事前に何かしら考えておいた方がいいです。

■東進東大特進コースについて

 授業の素晴らしさは他の人が書いていると思うので、ここでは授業以外について書きたいと思います。

過去問演習講座

 採点・返却が速いのもさることながら、添削は非常に丁寧で、記述のポイントや周辺知識、解答用紙の使い方、はては受験当日の心構えまで、いろいろなことを添削を通して学びました。解説授業もとても分かりやすく、必要な知識を整理し解答に至るプロセスを習得することができました。

第一志望校対策演習講座

 東大形式の問題が大問やジャンルごとにまとまって数多く用意されていて、苦手だと思った大問や単元については、それについての問いを集中して解いて苦手をつぶすことができました。苦手ではない分野についても、1つ1つ地道に演習することで最終的には全単元を網羅的に演習できました。

東進リスニングアプリ

 1回聞きの問題も多く意外と難しい共通テスト形式の練習にも重宝し、二次対策としては雑音機能や再生速度を速める機能を使い、負荷を上げて耳を慣らすことができました。前述したように本番は模試より音質が悪いので、クリアでない音源での演習は効果的だったと思います。

その他

 勉強面の疑問などの相談に親切に答えてくれた東大特進コースのスタッフの存在はとても大きかったです。東大二次1日目に大失敗した際、東大特進に電話して慰めてもらったことで少しは心が落ち着きました。スタッフ作成の模試の講評も自分の体感と実際の難易度の差が分かり大変参考になりました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験は一発勝負です。どれだけ模試で高得点を連発しても、本番で大失敗してしまえばそれで終わりです。たとえあなたが模試でA判定を取れたとしても慢心せず、どうすれば失敗しても合格最低点を超えられるようになるかを意識して勉強に励んでください。逆に言うと、全ての模試でE判定でも本番さえうまくいけば合格できるということでもあります。模試の結果が悪くてもただ絶望するのではなく、何が原因で解けなかったか、普段の学習法や各教科ごとの試験での戦略は問題がないかなどを振り返り、次につなげてください。そして、意外と忘れがちなメンタル面も普段から意識すると本番でも落ち着くことができると思います。受験がんばってください!